「日本の豆腐」が欧米で空前のブーム中!一体なぜ?イタリア人マッシが理由を解説
寿司はもちろん、ラーメンにうどん、世界中で人気の日本食だが、和食の名脇役ともいうべき“豆腐”も年々存在感を増しているという。 【写真8点】「マッシも注目する日本のTOFU」の詳細を写真でチェック
日本の食文化に精通するイタリア人マッシさんが、“TOFU”のポテンシャルとおすすめの食べ方を解説!
イタリアのチーズ売りを彷彿させる、かつての豆腐屋さん
僕が日本にやってきた2007年。当時の僕にとって、日本はまだ未知の可能性に満ちた異国だった。右も左もわからなかった僕に、日本人の友人たちが教えてくれた「古き良き日本の風景」がある。それは、夕暮れどきに響く軽快なラッパの音とともに、豆腐屋さんが自転車や軽トラックで町を巡る光景だ。
「昔はね、あの音が聞こえるとボウルを持って外に走ったんだよ」と、彼らは懐かしそうに目を細めて語ってくれた。水槽からすくい上げられたばかりの豆腐。大豆の香りが鼻を抜け、手に伝わる水の冷たさまでがご馳走だったという。その話を聞きながら、僕はイタリアの広場にやってくるチーズ売りの姿を重ね合わせ、日本という国に流れる温かなコミュニティに、えもいわれぬ憧れを抱いたものだ。 でも、実際に日本での暮らしが長くなっても、その「音」を耳にする機会は、僕の周りではほとんどなかった。かつて数万軒を数えた街の豆腐屋さんは姿を消し、豆腐はスーパーの棚に並ぶ「効率的なパッケージ食品」へと変わっていった。
だけど、ここで悲観してはいけない。イタリア人である僕の目から見ると、これは伝統の衰退ではない。豆腐は今、その殻を脱ぎ捨て、世界を驚かせるほどの「劇的な進化」を遂げている。最近の日本の豆腐売り場を見て、僕は確信した。かつての「冷奴か、味噌汁か」という二択の時代は、もう完全に過去のものなのだ。
「ヘルシーな代替肉」として世界に羽ばたいたTOFU
特に僕らのような、日々アクティブに過ごす世代に注目してほしいのが、コンビニで手軽に買える「豆腐バー」だ。スティック状に固められたその姿に、もはや醤油の出番はない。バジルが香るイタリアン風味から、驚きのチョコレート味まで。甘いフレーバーはもはや「豆腐」というカテゴリーを超え、完全に「高タンパクなヘルシー・スイーツ」として独立した存在感を放っている。