サウジ紅海側ヤンブー港の原油輸出量、対イラン攻撃前より大幅増
Ahmad Ghaddar Jonathan Saul Nerijus Adomaitis [ロンドン 24日 ロイター] - サウジアラビアによる紅海側のヤンブー港からの先週の原油輸出量が日量400万バレル弱に増加し、米国・イスラエルのイランへの攻撃開始前に比べて大幅に膨らんだことが船舶データなどで判明した。 国営石油会社サウジアラムコが、事実上封鎖されているホルムズ海峡を避け、東部油田地帯からパイプライン経由でヤンブー港に原油を送り込む取り組みが進展していることがうかがえる。 アラムコは今月10日、パイプラインを通じてヤンブー港に最大で日量700万バレルを輸送し、そのうち約500万バレルを輸出に回せると明らかにしている。 ケプラーのデータに基づくと、2月のサウジの原油輸出量は700万バレル強だが、その大半はホルムズ海峡を通過して輸送されていた。 今月これまでのヤンブー港からの原油輸出量の平均は日量約290万バレル。これでも1-2月平均の77万バレルよりずっと多い。 ケプラー、LSEG、船舶ブローカーのクラークソンズのデータによると、16日に始まる週の輸出量は400万バレル近くに上り、今後さらに増える見通しだ。 「この増加基調は続き、輸出量は月末までに約500万バレルと、ヤンブー港の積み出し能力の限界に迫るだろう」とケプラーのアナリスト、ヨハネス・ラウバル氏は予想した。 パイプライン経由でホルムズ海峡の外側のフジャイラ港まで原油を輸送できるアラブ首長国連邦(UAE)も、同港からの輸出量が増えている。 ラウバル氏は、今月これまでの平均輸出量は日量162万バレルで、2月の117万バレルを上回ったと述べた。 ただ先週の輸出量は、イランがフジャイラ港を攻撃した影響で、9日に始まる週の220万バレルから79万バレルに落ち込んだ。