light
The Works "Pと幼馴染と愉快なアイドルたち イルミネ編" includes tags such as "風野灯織", "八宮めぐる" and more.
Pと幼馴染と愉快なアイドルたち イルミネ編/Novel by ふくまさ

Pと幼馴染と愉快なアイドルたち イルミネ編

4,943 character(s)9 mins

四十四作目

A子…プロデューサーと幼馴染。明朗闊達な性格。とあるアイドル事務所でアイドルのマネージャーを務める。プロデューサーと同じくらいにはモテる。

1
white
horizontal

とある日、P宅

P「まさか隣に引っ越してくるなんてな。本当に腐れ縁というかなんというか…。」

A子「ちょっと〜それ何回目?アンタ会話の引き出し少なすぎない?」

P「ははっ、いや本当にびっくりしたからさ。」

A子「ふーん…。…そういやアンタ仕事なにしてんだっけ?」

P「ん?…んー、会社員…だよ。」

A子「…なにしてるとこ?」

P「…まぁ、隠す必要もないか。…アイドル事務所だよ。プロデューサーやってるんだ。」

A子「へー。」

P「あれ、もっと喰いつくかと思ったけど。」

A子「ま、アンタ面倒見いいし、合ってるんじゃない?」

P「そうなのか。」

A子「そうでしょーよ。たまの休日に家に押しかけてきた奴にお茶菓子まで出してんだから。自信持ちな〜?私が保証したげる。お菓子に免じて。」

P「ははっ、ありがとう。」

A子「んでさ、アイドル事務所ってなんて名前のとこ?」

P「283プロダクションって名前。」

A子「283プロ!?アンタ283プロのプロデューサーなの!?」

P「うおっ…、そうだけど…。」

A子「…はぁ〜、ってことはあれか。ハーレムってやつか。」

P「馬鹿言うな。確かに女性アイドルしかいないが、担当アイドルに手出しするわけないだろ。ほとんどが未成年だし。」

A子「…ふ〜ん、そ。」

P「…なんだよ、なんか言いたそうだな。」

A子「え〜?…アンタさ、高校時代何人に告白されてたっけ?」

P「…31人だな。」

A子「…律儀に覚えてんねー。」

P「…そりゃあ、相手は一人ひとり勇気を出して告白してきてくれたんだ、忘れるのは誠実じゃない…気がする。」

A子「みーんなフッたくせに『誠実』とか。」

P「それは…俺にも譲れないものがあったわけで…。」

A子「…まぁ、それは置いといて。アンタ同窓会の時もいろんな女に声かけられてたよね?」

P「あぁ。やたらと連絡先を交換してこようとしてきたな。全部はぐらかして逃げたけど。…それがどうしたんだ?」

A子「まー、つまりアンタは、世間一般に言うとこの『モテる男』ってやつなわけ。」

P「…うん…?」

A子「…すっとぼけてんな、このヤローは。だ・か・ら、アンタの担当アイドルの中にもアンタを狙ってる娘がいるかもねー、ってハナシ!」

P「…ははっ、んなアホな。俺もうアラサーだぞ?」

A子「私の前で口にするか?それ。」

P「…すまん。」

A子「謝られると余計ツラいわ。…とにかく、万一もあるから気をつけなさいよね。」

P「…さすがに無いだろ…。」


ピンポーン


P「…誰だろ?宅配とかじゃ…え。」

A子「ん、どした?」

P「…ウチのアイドルがモニターに映ってる。」

A子「あれ、噂をすれば。なんか約束してたの?私自分の部屋戻ろうか?」

P「いや、戻んなくても大丈夫だろう。…けど、とくに約束なんて…?」

A子「…まぁ、とりあえず応答しなよ。」

P「あぁ、そっか。…もしもーし。」

灯織『あっ、プロデューサーですか?』

真乃『こんにちは、プロデューサーさんっ。』

めぐる『やっほー!プロデューサー!』

P「う、うん、こんにちは。…どうしたんだ?灯織たちも今日は休みだろう?」

灯織『は、はい!そうなんですが…!』

めぐる『プロデューサーと休みが合う日ってなかなか無いでしょ?だから、みんなで遊ぼうよ、って!ね!』

真乃『うんっ!プロデューサーさん、いきなり来ちゃってごめんなさい…!プロデューサーさんのお家…入っても良いですか?」

P「えーと、だな…。」チラッ

A子「…っ!」ウィンク⭐︎

P「…うん、わかった。今そっちに迎えにいくから待っててくれ。」


P「…どうぞ、上がってくれ。」

真乃「お、お邪魔します…!」

灯織「失礼します…!」

めぐる「おっじゃまっしまーっす!」

P「みんな、リビングのほうで自由にしててくれ。飲み物持っていくから。あ、あと友人が遊びにきてるんだ。前に言ってた幼馴染のひと。テキトーに仲良くしてやってくれ。」

真乃「…はいっ。」

灯織「はい…。」

めぐる「うん。」


真乃「…やっぱり、いたね。」コソコソ

灯織「うん…。想定してた最悪のパターンのひとつ…プロデューサーの休みと幼馴染さんの休みが重なって、遊びに来てたみたいだね。」コソコソ

めぐる「あーあー!せっかく二人と一緒にプロデューサーの家で遊べると思ってたんだけどなー!」

灯織「め、めぐる…!声抑えて…!」コソコソ

めぐる「あっ…!ごめん…!」コソコソ

真乃「…でも、ラッキーだとも思うよ…!プロデューサーさんを奪われないためにも、敵を知ることは必要…!むんっ…!」コソコソ

灯織「そう…だね、うん。前向きに考えていこう…!」コソコソ

めぐる「じゃあ敵状視察しつつプロデューサーとも遊ぶ、だね!幼馴染のひとを追い出せればなおヨシ!」

灯織「うん…!よし、リビングに行こう…!」


A子「…お?おー…!えー!?めっちゃかわいい…!」

真乃「こ、こんにちはっ。」

めぐる「こんにちはー。」

灯織「こ、こんにちは。すみません、お邪魔してしまって…。私たちは…」

A子「あー、気にしないで!それに、君たちのことも知ってるよ!283プロダクションの『イルミネーションスターズ』の娘たちでしょ?かわいいな〜!」

灯織「あ、ありがとうございます…。イルミネーションスターズの風野灯織です。」

真乃「同じく、櫻木真乃ですっ。」

めぐる「八宮めぐるです!」

A子「私、『A子』って言います〜、よろしくね!」

真乃「あ、あのっ、A子さんはプロデューサーさんと付き合ってるんですかっ?」

灯織(ま、真乃っ!?そんな直接的な…!)

A子「え?いや付き合っちゃいないけど。…ははーん?やっぱアイツのこと好きなの?みんな。」

三人「!!」

灯織「…そ、そんなわけないじゃないですか。私たちアイドルですよ?ね、真乃、めぐる?」

真乃「…私、プロデューサーさんのこと好きですっ…!」

めぐる「私もー!」

灯織「ちょっ!?」

A子「うんうん。『好き』に年齢も身分も関係ないよね〜。風野ちゃんは違うのかー。」

灯織「うっ…、うぅ…。」

A子「まー、なんにせよ安心してよ。私とアイツが付き合うのなんて…ありえないと思うからさ。」

真乃「…『ありえない』っていうのは、どういう…」

P「お待たせー。飲み物持って来たぞー。」

灯織「あ、ありがとうございます…。」

めぐる「ありがとー!」

真乃「…ありがとうございますっ。」

A子「…ねぇ。アンタさ」

P「ん?」

A子「いま付き合ってる人とかいんの?」

三人「…!」

P「…いないけど。それが?」

A子「…ふーん。気になってる人とかは?」

P「あのな。ウチのアイドルが目の前にいてするような話じゃないぞ、それ。」

真乃「…いるんですか?気になっている人…!」

P「…真乃?」

めぐる「…知りたいなー、プロデューサーのこと!」

P「…灯織。真乃とめぐるをどうにか…」

灯織「わ、私も知りたいです!」

P「おいっ!?」

A子「で、どうなのよ?」

P「…はぁ。『いる』よ、気になってる人。」

A子・三人「!」

A子「…へぇー!あのアンタに!?誰よ誰よ?」

P「言わんっ!終わりだ、終わり!この話終わり!」

A子・三人「えー!?」

A子「教えなさいよー!減るもんでもないしー!」

P「もう既に俺の精神は摩耗してるんだよ!帰れお前は!」

灯織「そ、それは…むぐっ!?」

真乃(灯織ちゃんっ…!ここは黙っておこう…!)

灯織(で、でも、このままだとA子さんが帰らされちゃうんじゃ…!私たちが変に話を煽ったのが原因で帰らされるのは申し訳ないよ…!)

めぐる(灯織!相手は敵になるかもしれない人だよ!少しでもプロデューサーとの距離を離しておかないと!)

灯織(そ、それは…!くっ…)

A子「283のアイドルの娘がいて話せないってことは…事務所の関係者とか?」

三人「!?」

P「…いいから一回帰れお前は。また後で話そう。」

A子「…はいはい。ちょっとふざけ過ぎちゃったみたいね。おばさんは頭冷やしてきますよー。あとは若い娘たちに任せるわ、よろしくねー。」

灯織「あっ、す、すみませんでした…!」

A子「謝んないで謝んないで!ごめんね〜、お邪魔しました〜!」


P「…はぁー…。ごめんな、喧嘩みたいになっちゃって。いっつもあんな感じで、ちょっとした言い合いになるとすぐに引いてくれるんだ、あいつ。ただ、気まずいんだろうな。しばらく時間を置いてからじゃないと話せないんだ。俺もあいつも。」

真乃「…『しばらく』…?」

P「あー、まぁ、よっぽどじゃない限りは翌日には元通りだよ。」

真乃「……もっと離さないと…。」ボソッ

P「ん?なんて?」

真乃「い、いえっ!仲が良いんですね…!」

めぐる「…いっちばん喧嘩したときはー?」

P「一番か…。たしかあの時は…3年は口聞かなかったな。」

真乃・めぐる「3年!?」

めぐる「何が原因だったの!?」

P「んー、それが思い出せないんだが…。中学3年のときに喧嘩して、次にまともに話したのが高校の終わり頃だったんだ。多感な時期だったし、いろいろあったんだろうな。」

真乃「…喧嘩の理由が分かれば…」ボソッ

P「ま、もういいだろ。あいつの話は。せっかく来てくれたんだし、どこか遊びに行こうか?」

灯織「あ、あの…!」

P「お、どこか行きたいとこあるか?」

灯織「…プロデューサーの『気になっている人』は…事務所の人ですか?」

P「…灯織?」

めぐる「あっ、そう!それだよ!どうなのどうなの?」

P「めぐる…A子みたいになってるぞ…。」

真乃「…どうなんですかっ?」

P「…。」

三人「…ゴクリ。」

P「…No…。」

三人「…ホッ。」

P「ノーコメント!!」

三人「…え?」

P「お前たちも頭を冷やしてきなさい!」

三人「えー!!?」

P「さ、外に出ろー!」

めぐる「そんなー!まだ帰らないー!まだ遊んでないでしょー!」

P「何を言ってるんだ。今から一緒に遊ぶんだよ!外でジョギングだ!」

灯織「ジョ、ジョギングですか!?」

P「せっかくの休日だ、外に出て運動するのも悪くないだろ?頭も冷やせるし一石二鳥だ!行くぞ!」

真乃「あ、あのっ、この格好ではジョギングは…!」

P「…あ!283のジャージ、事務所の倉庫に入んなかったのがあるぞ。運動靴もな。今持ってくるから!」


めぐる「えー!誰だろー!?事務所の人の可能性も消えてないんだよねー?」

灯織「うん…。ノー…ではなかったということは…ね。」

真乃「…でも、現状プロデューサーさんは付き合ってる人がいない、っていうのははっきりしたねっ…!」

めぐる「うん!よかったー!でもA子さんが危険だよね!」

真乃「うんっ。どうにかして距離を置かせないと…!ただでさえお隣さん同士だし……むんっ!」

灯織「真乃…なにか考えが?」

真乃「…私たち三人でできることにも限界があるよねっ…。情報の共有をして、同盟を持ちかけるのはどうかなっ。」

めぐる「同盟…って、だれと?」

真乃「事務所のユニット全員とはいかないけど、信頼できる一部になら…。」

灯織「…うん、そうしよう。つまり、主な容疑者はA子さんと事務所のアイドル。しかしながらA子さんのポジションが事務所の誰よりも強い…。今は優先的にA子さんを潰しておきたい、そのためには本来敵である事務所のアイドルをも利用する…ということだね。」

めぐる「敵の敵は味方ってやつだね!」

真乃「うん…!じゃあ、あの娘たちと同盟を組もう…!むんっ…!」


To be continued …

Comments

  • サイモン

    31人告白されて誰一人お試しもなかった……「譲れないもの」があって断ってた……しつこく聞かれたら帰れと妙に癇癪を起こす……わかったぞ!Pの好きな人は……天井社長だな!

    April 12, 2023
  • あがたああ

    このシリーズもっと見たいです!

    November 6, 2022
  • らいちょ

    続きお待ちしております!

    November 6, 2022
Potentially sensitive contents will not be featured in the list.
Popular illust tags
Popular novel tags