溝口さんと初めてしっかりと言葉を交わしたのは、別府温泉ぶっかけフェスの打ち上げの席でした。
堀江貴文さんが主催されている場ということもあり、多様な価値観が交差する空間だったと記憶しています。
その中で溝口さんは、「自分は誰に対しても忖度をする人間ではない」という前置きをされた上で、『映画 えんとつ町のプペル』についての率直な感想を熱く熱く語ってくださいました。
利害や遠慮を排した言葉で作品に向き合い、その熱量をもって評価していただけることは、作り手にとって何よりの報酬であり、この上ない喜びであると強く感じた瞬間でした。
「そんなところ(作り手の胸の奥にある想い)まで汲み取ってくださっていたの?」という驚きもあったな。
その後、彼は数々のコンテンツを世に送り出し、稀代のヒットメーカーとしての地位を確立していくことになりますが、多忙を極める中にあっても、膝を突き合わせて丁寧に言葉を交わす時間を惜しむことはありませんでした。
その姿勢に触れるたびに、不器用でありながらも一貫して誠実さを貫く人物であると、あらためて感じさせられました。
もうずいぶん前のこと。
映画の撮影現場で迎えの車を待っている間、二人でガードレールに座って、互いの未来(これから進めるプロジェクト)について、まるで子供がお気に入りのオモチャを見せ合うように話した10分があったのだけれど、あの時間は本当に幸せでした。
「お互い、いろいろあるよねー」と互いの傷を笑い飛ばし合いながら、またゆっくり呑みたいな。
溝口さんへ。
『えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』という挑戦者達に向けた応援歌のような映画が完成しました。
あなたの物語です。
絶対に映画館に観に来てください。
いつも応援しています。
西野亮廣(キングコング)