「もう絶望」 貯水率0% “茶色の渓谷”となった愛知の宇連ダム 隣県・静岡の巨大ダムからの供給が“最後の砦”も…5月以降がルール
歴史的な大渇水が続く東三河の豊川用水。まもなく始まる田植えにも不安が出てくる中、水不足はどうなるのか。ある「最後の手段」に望みをかける声も。 【写真を見る】「もう絶望」 貯水率0% “茶色の渓谷”となった愛知の宇連ダム 隣県・静岡の巨大ダムからの供給が“最後の砦”も…5月以降がルール 平常時は満々と水をたたえる、愛知県新城市の宇連ダム。流域住民73万人の飲み水。米やキャベツなど、日本有数の農業地帯を支える農業用水。そして、80の工場などが使う工業用水。そのすべてを、このダムが大元になる豊川用水が支えています。 しかし今、水は干上がりダム湖は茶色の“渓谷”に。 現在の貯水率は0%。ダム底に張り付くようにできた水たまりからポンプで水を汲み上げる「緊急取水」が、1968年の運用開始以降初めて行われています。 (豊川用水総合管理所上野英二副所長 3月17日) Q.ダムの底の水がなくなると? 「宇連ダムとしては、これ以上とれる水がない」 ■大島ダムも危機… 節水率さらに強化 東三河5つの市に水を供給する豊川用水。その水源は、この宇連ダムと大島ダム、そして7つの調整池ですが、大島ダムも… (豊川用水総合管理所 近藤晶信水源管理所長 3月24日) 「雨がなければ、4月早々には大島ダムの水がなくなる」 (2月 豊橋駅) 「ダムの水がもうありません。節水へのご協力よろしくお願いします」 現在、水道用水で25%、農業・工業用水は45%の節水。(27日に水道30%、農業・工業用水で50%に節水強化) ■節水しながらの農業「どこまでできるか…」 特に深刻なのは、農業です。 (中村アスパラ園 中村毅さん 3月4日 愛知・豊川市) 「どこまで農業できるのかな。土も乾いてしまっているので、気持ち強めに水やりしたいが、節水なので難しいところ」 豊川市のアスパラガス農園。まもなく旬で、今が一番水を必要とする時期ですが… (中村さん) Q.水が少ないと? 「曲がったり先が開いて等級が下がって収入も下がる。水がないとキツい」 ■井戸が枯れ… 出荷用の“栽培ストップ” 一方、こちらはキクラゲの栽培ハウス。 (木耳のお店 井上美代子副社長 3月24日 愛知・豊川市) 「もう絶望」 渇水の中、井戸が枯れて出荷用の栽培はもうできなくなっています。