Vol.568「DV=男尊女卑=男系固執」
(2026.3.17)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…わしは「さす九」などと揶揄されるほど男尊女卑の風習が強い九州に生まれ育ち、今でも家事といえばカップ麺しか作れない。だが、女性を暴力で従わせようとする男は昔から大嫌いで、母によく手を挙げていた父を、身体を張って止めたこともあった。そういうわしだから「DV男」なんてものは虫唾が走るほど嫌いで、そんな奴が皇室について語るなんて論外だと即座に思う。DVには身体的暴力と、暴力を伴わないが心理的操作を巧みに駆使して相手を支配し従わせる支配型DVがあるが、DV行為の基盤にあるのは「男尊女卑」である!男尊女卑の男は全てDV男と変わらない。男尊女卑そのものがDVだと言っていい。DV男と男尊女卑に共通する心理とはどういうものか?そして男尊女卑の価値観はどのように根付いてしまうのか?男尊女卑とは決して看過のできない、諸悪の根源であるという認識をもっと広めなければならない!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…活動家の三橋貴明が、「女系天皇は危険」「女系はダメ」などとする対談動画やショート動画をYouTubeに投稿している。内容はまさに「男系カルトの見本市」で、常識外れとしか言いようがない。対談相手の施光恒とは、福沢諭吉を引いて偉そうに語っているが、自分たちが有難がって取り上げた福沢諭吉のことも一切理解していない。福沢は、江戸時代に武士の子として生まれ、幕末~明治を生きながら、女性蔑視を批判した非常に先進的な人物なのである。しかも、「家の中では、公然と女性を辱しめて、誰もそれを咎めない。これはどういうことだ」(福沢諭吉)という一文を体現する男、それが三橋貴明なのだ。動物的な凶暴性と男尊女卑の感情を、公共の場ですらむき出しにしている三橋貴明の本性とは?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…ホルムズ海峡への自衛隊派遣は、集団的自衛権行使の対象となる?既にスマホありきの世の中になっている以上、子供も早くからスマホに慣れ親しんだ方が有利なのでは?小学館のマンガ配信サイトで、性犯罪の経歴を持つ原作者が別名義でマンガ原作を書いていた事が判明した件をどう思う?リラックスしている時に、ふと、創作のアイデアが沸いてきた場合はどうしている?沖縄のご当地グルメで好きな物は何?音楽LIVE中の観客の合唱はあり?なし?物真似芸人が有名人の物真似や顔真似をするだけで炎上している件をどう思う?高市政権でさえも『竹島の日』を日本政府として制定しないのは何故?自衛隊に対する国民の評価は、本当に高まっていると言える?…等々、よしりんの回答や如何に!?
1. ゴーマニズム宣言・第597回「DV=男尊女卑=男系固執」
わしは「さす九」などと揶揄されるほど男尊女卑の風習が強い九州に生まれ育ち、今でも家事といえばカップ麺しか作れない。
だが、女性を暴力で従わせようとする男は昔から大嫌いで、母によく手を挙げていた父を、身体を張って止めたこともあった。
そういうわしだから「DV男」なんてものは虫唾が走るほど嫌いで、そんな奴が皇室について語るなんて論外だと即座に思う。
そもそも「DV」という言葉がいけない。「DV」なんてアルファベットの略語で言われても、「AV」や「PV」や「DVD」とどう違うんだ? と思ってしまう。これは「いじめ」と同じで、加害の悪質さを矮小化してしまう用語だ。
かといって、略さずにドメスティック・バイオレンス、訳して「家庭内暴力」と言っても正確さに欠く。暴力とはいえ「家庭内」のことなんだから、あくまでも内輪の問題で、当事者以外が関わるものではないというイメージになってしまう。
他に流通している言葉がないので、ここでもやむなく「DV」とするが、本来はこんな言葉で表してはいけない、重大で深刻な虐待行為なのだということを前提とした上で読んでもらいたい。
まず重要なのは、「DV加害者が自然に更生することはほぼない」という事実だ。
DVについては心理学・犯罪学・社会福祉の分野で多くの研究があるが、第三者の介入がなければ約40~約60%が再び暴力を振るうとされ、再発率は非常に高い。
これは、DVが単に「怒りを抑えられない」といった感情の問題ではないからである。
DV加害者の人格の根底には、女性を劣ったものとみなし、所有物のように支配するのが当然だとする思考パターンがある。このような人格を形成している思考パターンが、何もせずに自然に変わることなどないのだ。
DV加害者はその思考パターンを自明の理として、ほとんど無意識レベルにまで染み込ませているから、いくら暴力を振るって相手が傷ついても、当たり前のことをしただけだとしか思わない。「自分は悪くない」と信じて疑わず、「相手の態度が悪かった」「普通の夫婦喧嘩だ」などと、原因を相手に押し付けるのだ。
また、暴力を「しつけ」や「正当な行為」と捉える傾向もある。「間違いを正しただけ」とか「あくまでも相手のためを思ってしたことだ」とか言って、自分が振るった暴力を問題行為とは決して認識しないのである。
繰り返すが、このように固定した思考パターンが、自然に変化することはない。DVは「家庭内」の問題だから他人が関わるべきではないという認識は正反対で、第三者の介入が必要不可欠なのである。
今では「DV加害者更生プログラム」が世界的に確立している。だがこれが機能するためには、加害者本人が暴力は「相手が悪い」のではなく、自分の責任だと認めた上で、最低6カ月から1年以上は続く更生プログラムに、脱落することなく参加し続けなければならない。
このハードルがとんでもなく高く、更生プログラムは「再発率を10~20%下げる可能性」という評価に留まっている。効果はあるものの限定的で、劇的に改善することはないのだ。
DV加害者の更生には、アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症の治療と同様の、気の遠くなるほど長期に及ぶ、根気の要る取り組みが必要となる。
だがそれでも、露骨に殴る蹴るしてケガを負わせるようなケースは、問題が顕在化しやすいだけまだマシかもしれない。
実際には、表沙汰になりにくい「支配型DV」というものも存在する。
支配型DVとは身体的暴力だけでなく、日常生活のあらゆる面を支配・管理することで相手の心理を操作し、従わせる行動パターンである。
具体的には、相手の行動や交友関係を監視する、外出や仕事を制限する、金銭を管理する、携帯・SNSをチェックする、家族や友人との関係を断たせる、といったことを威圧や脅しを交えて続けていく。
そうして被害者は次第に自由な行動ができなくなり、自己判断能力を喪失する状態に追い込まれてしまうのである。
支配型DVでは、加害者は身体暴力よりも心理的操作を巧みに駆使する。
例えば、何かにつけて「そんなこと言ってない」「お前の記憶違いだ」「考え過ぎだ」などと相手の言うことを否定し、「お前の認識がおかしい」と思わせる。これを繰り返すことで、被害者は自分の判断に自信を失っていく。
また、暴力を振るった後で「お前が怒らせた」「普通にしていれば怒らない」などと責任転嫁する。その結果、被害者は「自分が悪いのではないか」と感じるようになる。
さらには、暴力を振るっておいて、その後で急に優しくなったり、謝罪したり、愛情表現をする。これを繰り返すことで被害者は「本当は良い人なのでは」と感じてしまい、どんなに酷いことをされても離れられなくなる。
そしてトドメとして、加害者は「あの友達はお前に悪影響だ」とか「家族はお前を理解していない」とか言って、被害者を他の人間関係から切り離し、孤立化させてしまう。こうなると被害者には支援の手も届かず、自ら助けを求めることも難しくなる。これでDV支配の完成である。
もし仮に、一度DVで警察沙汰になったのに離婚もせず、その後は問題も聞かれずに長年経過しているケースがあっても、加害者が更生したと見るのは早計だ。実際には巧妙に支配型DVへ移行し、DVが水面下に潜っただけという場合の方が遥かに多いはずだ。
ここから先は

小林よしのりライジング
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気に…


遅ればせながら読ませて頂きました。三橋、つくづく気色悪いと思いました。一万円札は福沢諭吉のままで良かったのに、と思いました。
男尊女卑は、自分が幼い頃からそこら中に転がっていたなあと拝読しながら思い出しました。 私は平成最後の方で結婚しましたが、義父が親戚の男性陣に私を紹介する時には「うちの新しい嫁です。好きに使ってやってください」と言われたのを今でも覚えています。 実母も実父から「お前は俺の言うことを…
木蘭さんのトンデモ見聞録・第392回「男系カルト・三橋貴明の本性」拝読しました。 三橋氏の言い分だと、久邇さんと結婚したら久邇朝に、東久邇さんと結婚したら東久邇朝に、賀陽さんと結婚したら賀陽朝に、竹田さんと結婚したら竹田朝になってしまいますね。 三橋が過去にDVで逮捕されていたこ…
三橋の如き男尊女卑を暴力性で裏打ちしている心性の者だと、女性の他に、男性であっても彼らより遥かにご高齢の方や年少の方へも内心の深いところで侮りがあるという気がします。即ち皇室の方で言えば上皇陛下や悠仁様にすらも。上皇陛下のご意思が自分とは違っていてもそれを認めることなど思いもよら…