見出し画像

ビジネスの場で海外メンバーに秒で嫌われる発言・ご指導編

「どうしてお前はこんなこともできないんだ!」
そう現地メンバーを叱責した日本人管理職が、人事に通報されて速攻帰国指示。
これは、私が会社で何度も実際に聞いた話です。

今日は、まだ日本には残っている「ご指導」文化と、それが海外でどう受け止められるかについてです。特に、海外メンバーを部下に持つみなさまには最後まで読んでいただきたいです。愛のムチのはずがハラスメント認定されないよう、ぜひ最後までご覧ください。


1.日本に根強く残る「ご指導」文化

教育、指導という名目で行われている、ありがたい「ご指導」。受けた経験のある方も多いのではないでしょうか。例えば…

  • 会議中に上司が部下を大声で叱責する

  • ミスをした人が大人数の前で吊し上げられる

  • 内容が業務を超えて人格否定にまで及ぶ

パワハラで有名だった私の元上司は、こういった「ご指導」を日常的に行った後、「何の価値もないお前のためにわざわざ自分が悪者になって教えてやっているんだ」と主張し、必ず感謝の言葉を要求してきました。今なら速攻通報しますが、当時は「これがJTCの教育か…」と思い、耐えていました。海外に限らず、日本でもこれは立派なハラスメントです。


2.なぜ日本にまだ残っているのか?

この文化は単なる古い体質ではなく、日本社会の歴史や価値観に深く根付いています。

  • 儒教的な上下関係の影響:目上の人間を敬うところから発展した絶対服従的な意識

  • 集団主義と秩序重視:人前で叱責することで集団の秩序を保つという考え

  • 苦労=成長という価値観:苦労を美徳とし、成長の過程では必要という考え

  • 自分自身が経験したことの再現:いわゆる昭和的な教育スタイルしか知らない結果

しかし、最近の日本の若手を見ていると、海外だけではなく、日本においてもこのスタイルが通用しなくなる日は近いと確信しています。


3.海外は「フィードバック」文化

一方で、海外では「指導」と「攻撃」が明確に線引きされています。これは、特に欧米の文化の根底にある「人権意識」と「個人主義」によるものです。そのため、相手の存在そのものは尊重するが、行動や成果については改善点を伝える、という建設的なフィードバック文化が主流です。

欧米ではもちろんですが、実はアジア圏でも人格否定や大声での叱責はタブーです。人前で怒鳴ることは「相手への侮辱」と受け取られる他、特に多民族社会では差別的行為と捉えられる可能性もあります。とにかく、日本のこの「ご指導」スタイルは、多くの文化圏で一発アウトです。


4.海外メンバーは「ご指導」をどう受け止めるか

もし海外メンバーの前で日本式の「ご指導」をやるとどうなるでしょうか。まず、対象が自分以外の場合、「ドン引きからの通報」です。自分の場合は「深く傷ついて通報」です。おそらく通報以外の道はありません。海外出向中にハラスメントで人事に通報されて帰国なんて、絶対嫌ですよね。

海外とのリモート会議で、日本側の上司が日本側への部下への「ご指導」を行っているのを目撃した海外メンバーが、「そっちの会社の◯◯って人やばいけど大丈夫か?」と私に連絡してきたことも何度かあります。現地でやっていたら間違いなく人事に通報されていますね。


5.フィードバックのポイント

  • 行動や成果にフォーカスする

  • 感情ではなく、取ってほしい行動を明確に伝える

例えば、締切に間に合わなかった人に対してあなたが求める答えは、「なぜ今回間に合わなかったか」そして「どうすれば今後間に合うのか」ですよね。シンプルにそれを聞いて、建設的な会話をすれば良いんです。

「締切を守るなんて社会人の基本なのに、そんなこともできないお前は人間のクズだ!」と言っても、それはただの感情的なお気持ち表明であり、本当のメッセージは相手には伝わりません。行動と成果を踏まえて、目的を明確に伝えましょう。


6.すぐ使える英語の例文

よく目にする状況で例文を作ってみました。他にもリクエストがあればコメントでぜひ教えて下さい。

締切に間に合わなかっった


締め切りを守るなんて社会人の基本なのに、そんなこともできないお前は人間のクズだ。
You always miss deadlines. What’s wrong with you?


締め切りを守れなかった理由はなに?次回はどうすれば防げる?
You missed the deadline. What challenge did you face, and how can we avoid it next time?


数字のミスがあった


データから数字を拾うなんて子どもでもできる。どうしてできないんだ?
Even a child can copy numbers. Why can’t you?


この部分の数字が間違っているから、データを再確認して今日中に修正してくれる?
There seems to be an error in this section. Could you double-check the data and update it by the end of the day?


会議で発言しなかった


発言しない奴が会議に出席することに何の価値もない。ここでなにしてるんだ。
You never say anything in meetings. Why are you even here?


あなたの見解を折り込めば、もっと良い議論ができるはず。次回はぜひ発言してくれる?
Your perspective would add a lot of value to our discussion. I’d love to hear your input in the next meeting.


7.まとめ

  • 従来の「ご指導」は通報リスク大、日本でも海外でも通用しない。

  • 行動にフォーカスした建設的なフィードバックが求められる

グローバルに活躍するビジネスパーソン、特にマネジメントのみなさまは、ぜひこの機会にご自身の「ご指導」スタイルを見直していただければ幸いです。

少しでも役立ったと感じていただけたら、スキ・フォロー・コメントをお願いします!大変励みになります。
「自分はこんな経験をした」「こう感じた」といったご意見もぜひお寄せください。

私の自己紹介はこちら↓


いいなと思ったら応援しよう!

にどね|残念バイリンガル(英検1級/TOEIC990) いただいたチップは、喜びの舞(長尺)の後、執筆中のおやつ代とさせていただきます🍪よろしければ応援お願いします!

コメント

11
コメントするには、 ログイン または 会員登録 をお願いします。
万年係長@社内ニート大学生のプロフィールへのリンク

What's wrong with you って過激表現なんですねー! 勉強になります✨ 自分にそのつもりはなくても、ニコニコしながらNGワード使わないように気をつけないとですね💦

1
にどね|残念バイリンガル(英検1級/TOEIC990) いいね
にどね|残念バイリンガル(英検1級/TOEIC990)のプロフィールへのリンク
@万年係長@社内ニート大学生 さん

ありがとうございます、引き続きよろしくお願いいたします😎

ぽーとさん@元海外駐在🌈フォロバ100のプロフィールへのリンク

基本的に海外では、怒鳴ることはProfesional な態度、行動ではないという評価をされ、絶対ダメですよね。  これは日本企業でも少しずつ認識されつつあると思いますが、海外駐在から帰国して配属された前職の事業所(いわゆるJTCでした)では、部下を立たせて公開説教を毎日のようにやる管理職がいて…

1
にどね|残念バイリンガル(英検1級/TOEIC990) いいね
にどね|残念バイリンガル(英検1級/TOEIC990)のプロフィールへのリンク

こちらにもコメントありがとうございます😊 仰るとおり、人前で怒鳴る人は「感情をコントロールできない人」とみなされますし、それに対する周囲からの視線も海外のほうが冷ややかだと感じています。(そもそも現地メンバーでそんな人は見かけたことがないような…) 公開説教は本当に誰も得しないの…

中間管理のカウンセラーのプロフィールへのリンク

にどね様 勉強になります ありがとうございました😊

2
にどね|残念バイリンガル(英検1級/TOEIC990) いいね
にどね|残念バイリンガル(英検1級/TOEIC990)のプロフィールへのリンク

ご相談ありがとうございます、大変光栄です☺️ 2.3記事ほどご提示いただき、その内容についてコメントさせていただく、という形でよろしければすぐ対応いたします。 仮に、すべての記事に目を通すなど、上記以上のご想定でしたら、一度詳細についてはご相談させていただけますと幸いです。 …

1
日系大手で海外とゴリゴリ働くアラサー社畜。海外育ちがJTCで感じること、ビジネスの現場で本当に使える英語、海外メンバーを味方にできるコミュニケーション術について発信します🤍
ビジネスの場で海外メンバーに秒で嫌われる発言・ご指導編|にどね|残念バイリンガル(英検1級/TOEIC990)
word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word

mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1