韓国「ノージャパン」の象徴は今… 若者たちに「日本の味」が浸透【地球コラム】
日本旅行もブームに
「変化の源流は、日韓関係の改善と新型コロナウイルスの収束に伴う訪日韓国人の増加だ」。日本のビールが好調の背景について、業界関係者はそう分析する。日本を旅行する韓国人が増え、訪問先でビールの味を体験し、その価値を理解する韓国人も増えたことが、日本産ビールの人気につながっているというわけだ。 実際、日韓の人的往来は新型コロナウイルスの水際対策が緩和された22年以降、増加の一途をたどっている。24年は1200万人を、25年には1300万人を超え、2年続けて過去最多を更新した。韓国では最近、日本旅行が人気となっており、地方空港行きも含め、両国を結ぶ航空便が増便されている。 両国の往来増加を背景に、韓国人の対日感情も改善しているもようだ。韓国の民間シンクタンク「東アジア研究院」が25年8月に発表した調査結果では、「日本の印象が良い」という回答が52.4%となり、調査を始めた13年以来の最高値をマーク。韓国メディアには、「ノージャパンは過去の話」の見出しが躍る。
「そのままの味でも成功」
韓国に浸透する「日本の味」はビールにとどまらず、日本の有名飲食チェーンの進出もここ数年相次いでいる。大手焼き鳥チェーンの「鳥貴族」は24年9月、ソウルで若者が集う繁華街・弘大に1号店をオープン。半年経たないうちに2、3号店を開き、この春には4店舗目を設ける予定だ。4店目は初めてビジネスエリアに構え、若者以外にも受け入れられるかの試金石となる。 「週末は100分待ちという状況が1年経っても続いている」。鳥貴族コリアの筒井信人理事は、強い手応えを口にする。筒井氏によると、以前は韓国に日本の味をそのまま持ち込むと失敗するケースが多く、日本の飲食店の参入が最も難しい国とされていた。しかし、最近は人的往来の増加を背景に、日本での「体験」を持ち帰る韓国人が増えたため、筒井氏は「そのままの味を持ち込んでも成功するステージ」に入ったとみている。