「死刑のある日本」と「射殺する国」どちらが非道か…アメリカ人弁護士が「死刑廃止論」に異議を唱えるワケ
■公正な裁判で審理する日本は非道なのか 日本の刑事ドラマの常識では、わざわざ射殺しなくても、警察は逃げようとする犯人の足を撃てば走れなくなる、腕や肩を撃てば銃を使えなくなるから、それで逮捕できると考えますよね。しかし、欧米の警察にそういう訓練は存在しないのです。 アメリカについて言えば、警察は胸を撃つ訓練を受けています。胸を狙えば万が一弾が逸れても、体のどこかに当たる可能性が高いからです。 彼らには「生け捕り」という発想は、日本と比べたらまったくと言っていいほどありません。アメリカ国内には約4億丁の銃が出回っています。犯人が銃を持っている可能性が極めて高いので、犯人逮捕はまさしく戦場と同じで「殺るか殺られるか」の状況になるわけです。 戦後、日本国内で発生した人質事件で犯人射殺により解決した事件は、1970年5月12・13日の瀬戸内シージャック事件、1977年10月15日の長崎バスジャック事件、1979年1月26日の三菱銀行人質事件の計3件のみ(2018年現在)で、これら以降は一例も存在しません。 日本では犯人を射殺せず、ひたすら説得して、強硬突入した場合もできるだけケガさせずに逮捕して、三審制で公正な裁判をやって死刑判決が出たら、再審の機会も与えた上で、ようやく死刑執行するのです。他の先進諸国と比べても、はるかに加害者の人権に配慮しています。 ---------- ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士 1952年米国アイダホ州生まれ、ユタ州育ち。71年宣教師として初来日。80年米ブリガムヤング大学大学院卒業。法学博士・経営学修士。米カリフォルニア州の司法試験に合格し国際法律事務所に就職。法律コンサルタントとして東京都に居住。83年テレビ番組『世界まるごとHOWマッチ』に出演、一躍人気タレントとなる。現在は講演や執筆活動を中心に多忙な日々を送る。著書に『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』(PHP研究所)、『米国人弁護士だから見抜けた日弁連の正体』(育鵬社)等多数。 ----------
米カリフォルニア州弁護士 ケント・ギルバート