営業秘密持ち出し容疑、素材メーカー元社員2人を書類送検…退職後に起業の会社で利用画策か
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新興素材メーカー「TBM」(東京都千代田区)の営業秘密を持ち出したとして、警視庁は1日、同社元次世代事業推進室長の男(57)(世田谷区)を不正競争防止法違反(営業秘密領得)容疑で、同社元社員の男(34)(中野区)を同ほう助容疑で東京地検に書類送検した。
TBM社は、プラスチックや紙の代替素材「LIMEX(ライメックス)」の開発を主力事業としている。同庁は、元室長がTBM社から持ち出した約80ファイル分のデータを、退職後に起業した競合会社での業務に利用しようとしたとみている。
発表によると、2人はTBM社に勤務していた2023年6月27日、二酸化炭素を回収して再利用する「カーボンリサイクル」関連の分析データを、同社のパソコンから外部のサーバーに移して持ち出すなどした疑い。2人は容疑を認めているという。
元室長は同日、TBM社に退職の意向を伝えており、社内調査で情報の持ち出しが発覚。TBM社は同年9月、他社と複数回、面談や連絡をして、社外秘の情報を伝えていたことなどを理由に、元室長を懲戒解雇したと発表していた。
企業の営業秘密が外部に持ち出される事案は相次いでいる。警察庁によると、転職などに伴う営業秘密の持ち出しに関する昨年1年間の相談件数は79件で、10年前の2・7倍に増えた。