ウトナイ湖に渡り鳥/北帰行シーズン
渡り鳥の北帰行シーズンを迎え、中継地に当たる苫小牧市のウトナイ湖にマガンやヒシクイなどガン類が立ち寄る光景が広がっている。早朝には餌場などに向かって一斉に群れが飛び立つ圧巻の「ねぐら立ち」が見られる時期だが、今年は小規模で、野鳥愛好家らから「群れが分散しているのでは」との声も聞かれる。 ウトナイ湖は、本州の湖沼で越冬した渡り鳥たちにとって、繁殖地であるシベリア方面へ移動する際の重要な中継地。 17日午前の市内の最低気温は、平年並みの氷点下4・1度。早朝、けあらしに包まれた湖面から一斉にマガンやヒシクイの群れが、朝焼けに染まり始めた空へ飛んでいった。すさまじい数の鳴き声を湖畔に響かせ、大規模な群れで飛び立っていく例年の光景と比べると、少し寂しさを感じさせる。 バードウオッチングが趣味という植苗の公務員池田小夜美さん(43)は渡りの時期に足繁く同湖を訪れているが「今年は雪解けが早かった影響か、1万羽以上の群れを見ていない」と指摘。「16、17日には数百羽まで減っていて、今年はこれで終わりかも」と残念がる。 市ウトナイ湖野生鳥獣保護センターによるねぐら立ちの調査では、9日に約4500羽、16日は約350羽まで減少。例年並みの大きな群れを確認していないという。 (河村俊之)
苫小牧民報