支笏湖 まさに鏡/樽前山逆さにくっきり
千歳市の支笏湖で26日早朝、穏やかな湖面に周囲の景色が上下対称に映り込む神秘的な光景が広がった。風の強さや気温など幾つかの気象条件が重なると出現する「鏡面現象」で、国内屈指の透明度を誇る同湖の春の風物詩。地元では「鏡」と呼ばれる。朝方の発生が多く、風が出るなど気象条件が変わればすぐに消えてしまう貴重な絶景だ。 気象庁によると、支笏湖畔の同日午前の最低気温は氷点下1・5度、風速は1㍍ほど。透き通って、ないだ水面が、真っ青な空と雪をかぶった樽前山や風不死岳をくっきりと逆さに映し出した。岸から伸びる桟橋も空に浮いているように見えた。 同市の支笏湖ビジターセンターによると、鏡面現象は25、26日と2日連続で観測された。26日は午前9時半ごろには鏡が消えていたという。同センターの自然解説員は「風がなく、湖面に氷が張るほど寒い日に起きることが多い。気象条件次第なので、いつ出現するかは分からない」と説明する。(河村俊之)
苫小牧民報