巨人・エース山崎伊織の右肩故障、ルーキーの開幕抜擢でわかる「優勝どころではない」チーム事情
巨人に激震が走った。開幕投手が有力視されていた山崎伊織が「右肩のコンディション不良」で3月15日から3軍の故障班に合流した。キャッチボールも再開しておらず、1軍復帰は5月以降になる公算が高い。昨年、チームで唯一規定投球回をクリアし、チーム最多の11勝をマークしたエースの不在はあまりにも痛い。 【写真】活躍が期待されているがオープン戦は不調の巨人のドラ1はこの人 「不動の4番だった岡本和真がメジャー挑戦で退団し、守り勝つ野球に活路を見出す中で山崎が長期間離脱するとなれば、リーグ優勝どころではない。戦力を考えると、Bクラスに沈む危険性があります」(スポーツ紙デスク) 阿部慎之助監督は昨秋のドラフト1位左腕・竹丸和幸を開幕投手に抜擢すると明言した。巨人でルーキーが開幕投手となるのは1962年の城之内邦雄以来、64年ぶりのこと。竹丸が実戦登板で無失点を続けている好調さから抜擢されたとみられるが、裏を返せば、経験がある投手たちの状態があまりよくないという事情がある。 復活が期待される元エースの戸郷翔征は、コンディションがなかなか上がっていない。春季キャンプ中に腕の位置を下げる異例のフォーム修正を断行したが、オープン戦では直球の球威に物足りなさがあった。先発した17日のヤクルト戦は5回を5安打2失点で、結果だけを見ると試合を作ったが、打者が一巡すると直球が140キロ台前半にまで低下。ピンチの連続の投球内容に、阿部監督は先発ローテーションの当確サインを出さなかった。 楽天からFA移籍した則本昂大も、オープン戦の投球を見ると、直球は140キロ台が大半で、変化球を交えて打ち取っている内容。打者の状態が上がってきた時に、直球の出力が上がってこないと厳しい。 「先発ローテーションはオープン戦で好投を続けているドラフト1位の竹丸、3位の山城京平、新外国人右腕のウィットリーとハワード、則本と、新戦力が並ぶことになりそうです。残りの1枠はオープン戦で仕上がりの良さを見せている田中将大が有力ですが、戸郷や赤星優志、ファームにいる井上温大を含めて、登録・抹消を繰り返しながら先発をやりくりする形になるでしょう。救援陣の大勢、R.マルティネスがWBCからの復帰明けであることを考えると、春先から負担を掛けさせたくない。先発陣が機能するかどうかで、今季のチームの命運が大きく左右されることになりそうです」(巨人を取材するライター)