中京大中京が8強一番乗り ”本番に弱い男”太田匠哉が好救援、高橋監督「頼もしくなった」【センバツ高校野球】
◇24日 センバツ高校野球大会2回戦 中京大中京9―4帝京(甲子園)=延長10回タイブレーク ◆第98回 センバツ高校野球組み合わせ【トーナメント】 中京大中京(愛知)が帝京(東京)との延長10回タイブレークを制し、一番乗りで8強入り。5回途中に救援した背番号10の左腕・太田匠哉投手(3年)が5イニング1/3を無失点の快投で、全国最多を更新するセンバツ60勝目を飾った。 春夏ともに優勝経験のある超名門対決は、延長10回に決着した。中京大中京の太田が最後の打者を遊ゴロに打ち取って、マウンド上でガッツポーズ。「チームが勝ててよかったな」。仲間が駆け寄ってくると、自然と笑みがこぼれた。 出番は4―0から追いつかれた5回2死二塁。「安藤の気持ちを受けついだ」と先発のエースに代わってマウンドへ。直球で押して6球目で空振り三振を奪い、帝京に傾きかけた流れを断ち切った。延長10回まで続投し、8回の3者連続を含む9奪三振で強力打線を圧倒。四死球ゼロのテンポの良い投球もあって、タイブレークで5得点した打線の奮起につなげた。 ”本番に弱い男”から脱却した。高橋源一郎監督は「大事なところを任せられるくらい、頼もしくなったな」と目を細めた。「本当は夏もベンチに入れたかったけど、大事な時に打ち込まれてしまって…」と昨夏の愛知大会直前の練習試合を振り返る。昨秋は県大会と東海大会はベンチ外。ベンチ入りした明治神宮大会は5点を追う場面で登板し、2失点と流れを止められず、チームは0―7でコールド負けした。 対戦した神戸国際大付(兵庫)に体格差で圧倒されたことを機に、チームとして体づくりに励んだこの冬。指揮官はオフシーズンのMVPに名前を挙げた。秋の74キロから最大84キロまで増量。浜松市出身で入学当初から下宿生だったが、昨年11月からアパートで2人暮らしする母・真理子さんの献身的なサポートも大きかった。好物の唐揚げなどでパワーをつけ、ボールの強さやコントロールの安定につなげた。 「畔柳さんの代の甲子園をみて、あのマウンドで投げたいと思った」。日本ハム・畔柳を擁して4強入りした2021年のセンバツが中京大中京への入学を決めたきっかけ。あこがれの先輩に並ぶ5年ぶりの4強入りを目指して準々決勝でも腕を振る。
中日スポーツ