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【Fate】偶然という名の【5次槍弓】/Novel by 紫月@ついった在住

【Fate】偶然という名の【5次槍弓】

3,511 character(s)7 mins

社長槍×一般人(自称)弓がメル友になって、そこから始まる恋、みたいなのの話?多分。なんか、この前来たイタメを見て思いついたネタ。うん、この先ね、仲良くなって写メのやり取りするんだ。槍は風景とか、釣った魚の写真とか送って、弓は料理とか送ってるんだ。そんで、実は弓は槍の会社で働いてるとか、大学は同じとこだったりとか、顔を合わせるようになってから一緒に釣りに行って、槍が釣った魚を弓が料理したりとか。写メのやり取り中楽しげに料理の写真を撮るところを凛に見られてびくってなる弓だとか。そんなのあれば楽しいよね。誰か書いてよ…これ仮に書いただけで出来が微妙過ぎて泣きたい……面白くなくてごめんなさい。ついでに言っとこう。生の話の続きは書いてるけど、ちょっと待ってね…それと、ツイッタで私を生の人って呼ぶな【追記】3/7付DR66位いただきました…有難うございます♪ヽ(´▽`)/そんでね、もしかすると生の話の二人がこの二人だったら面白くね?ってなった。家族の元から離れて同棲始めちゃったとかね、ね!ノンケ弓がゴム無しにハマるとか…!!言ってみただけだ

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槍が社長
弓が一般社員
二人とも30前、おっさんか…ノリだ



デスクに向かって、頬杖を突くものの、特にやることもなく大きく欠伸が漏れてしまう。窓の外からは暖かな日差しが差し込み、窓の外、ビルの隙間からは青空が覗いている。
そんな状態で仕事がないためにやることがないと、ランサーはつまらなさに溜め息をついた。

親からこの会社を譲り受けて早5年。最初は慣れない上に、親の七光りだなどと一部からは陰口も叩かれたものだが、元々器用な性格。また人好きする性格のために、3年もすれば皆から信頼される敏腕社長というものになっていた。
勿論平社員として最初下働きしていたこともある。社会に出て早7年にもなろうとしている。既に30に足をかけようとしているランサーは、未だに暇の使い方を覚えることはなかった。
社長というポストについたはいいが、落ち着いてみれば、普通の社員以上にすることがない。初めのうちは社内改革だなんだと色々やってみて、寝る間も惜しんでいたというのに、今となってはどうだ。
勿論忙しくないかと言えば嘘になる。だが、部下が優秀なおかげか、たまに波として忙しさは来るものの、こうして真昼間からやることがない、なんて日も、珍しくなくなってしまった。


「ひっまだなぁ…」

ついついこぼれた声も、今この部屋には誰もいないため、誰かに拾われることもない。仕事がないのは社長ばかり。ほかの社員は目下仕事中、なんて状態なのだから。

「んー…」

適当に弄っていた携帯に、着信が来ていた。最近はどこから漏れたのかいたずらメールというものが来ている。アドレスを変えるのが億劫でそのままにしていたが、今日もそれが届いていた。
内容を見る前に削除をしてしまうが、その瞬間、ランサーは不意に思いついてしまった。


「メル友とかいたら、面白いかもな…」

それはランサーにとっては名案としか言いようにないものであった。なにせ社長という地位についてから、気兼ねなく話ができる相手も減ってしまった。自分の地位を聞けば、とたんに手のひらを返してくるものも、正直少なくはない。
そんな中、気が合うとか合わないとか、それを一旦置いておいて、自分のことを知らない相手と話がしたくなった。
そして元からの目的としての暇つぶしもできる。これは一石二鳥なのではないかと。
ただし、出会い系を使おうという気はない。別に話し相手ができてしまえば性別や年齢など気にはしない。また、メールで話がしたいだけで、実際に会いたいというわけでもない。まして犯罪に巻き込まれるなんてごめんだ。
どうしたものかと悩んだ挙句、ランサーが出した答えは一種の賭けのようなものだった。
特に気にしたわけでもない配列、誕生日にありそうな数字だとか、人の名前だとか、アンダーバーだとか。そんなもので組み合わせてみただけのアドレス。本来ならあて先不明で返るかもしれないそれ。
もしそうなってしまったら、その時はそれで終わり。また、届いたとしても向こうから返事がなければそれはそれで構わない。
でももし返信があれば。それはきっと運命だ。それだけで話をできるような気がする。
何処か初めての場所を探検するような、そんな高揚感を持って、ランサーは携帯を操作し始めた。





夕方、もう仕事が終わろうかという頃合いだった。アーチャーの携帯が不意に震えたのは。
もう仕事終わりだということもあるため、家のものからのかと携帯を開けば、見覚えのないアドレスから飛んできたメールであった。
今のところいたずらメールというものが来たことのないアーチャーは誰かのアドレス変更の連絡かと、そのメールを開く。

「なんだこれは…」

目を通した内容に、アーチャーはただ眉を寄せることしかできなかった。



『件名:俺と話さないか?
 本文:
 急にこんなメールが来て驚いていると思うが、取り敢えずイタメじゃねぇ、とだけ。
 ま、イタメと思って消してくれても構わないけど。
 俺も適当に打ったアドレスで届くなんざ思ってないから、これは一種の賭け。
 もし届いたとして、返信がなくても、それは気にするところでもない。
 
 ま、本題としては、俺のメル友になってくれね?ってことだ。
 取り敢えず俺はランサーってんだ。勿論あだ名だがな。
 仕事柄暇する時間ってのが多くてよ。それで、その暇な時間に話ができる相手を求めてメールさせてもらったって感じ。
 勿論お互いの生活優先で、いいからよ、良かったら俺と話さないか?本名も、個人的な情報も聞いたりしねぇし、マジメールだけのやり取りだ。
 こんな胡散臭いメール、望みねぇよなぁ…。
 どうせ暇つぶしだしいっか。んじゃこの辺で。  』



内容が内容だけに意味は分からないというのが正しかった。メール相手を探しているというのに、届かないことを前提としているような、そんな内容。
最後の方の呟きなど、人にあてたものではない。多分真面目に打っているうちに届かなければ意味がないとでも冷静にでもなってしまったのだろう。ならば送るなとツッコミを入れてしまうが、本来知らない相手にメールを送っている時点で宛先不明で返ってくると思っていたのだろう。
きっと今頃本当に遅れて焦っているのではないだろうか、送れると思っていない内容を、誰かに送ってしまったことに慌ててしまっているのではないか、などと想像した途端、その意味の分からないメールが、少しばかり愛おしく思えてしまった。


アーチャーはもう30目前になったばかりの社会人だ。だが、恋人もいなければ浮いた話の一つもない、他の人間に言わせれば、つまらない人間だった。
趣味は家事一般で、今も家族と共に暮らしている。家族といっても義父と義弟の3人暮らしで、たまに義弟の友人などが家に遊びに来るわ、泊まりに来るわで賑やかな家なわけだが、それでも、凡庸と言われても仕方がない人生を送っていると、自身では思っている。
普通に大学に通って、普通に会社に就職して、仕事が休みの日などやることがなさ過ぎて料理にいそしむことしかできないなんて、なんてつまらない人生だと、常々思ってきていた。
そんな折に届いたそのメールに返信しようと思ったのは、きっと気まぐれである。
定時を告げる鐘が会社内に響いた時、アーチャーのノルマは既に終了していた。そしてもう家に帰るばかり。ほんの少しこのメールに付き合ってもいいのではないかと思えてきてしまうのだから不思議なものだ。
頭の中で夕食のメニューを並行して考えながら、アーチャーは携帯を叩きはじめていた。





「うわぁ…マジかよ、送れたよこれ。ないわ…」

一方その頃、送った張本人のランサーは、一向に宛先不明で返ってこないメールに頭を抱える羽目になった。なにせ途中で飽きたために、もう適当でもいいかと文章を作ってしまった。
誰から送られてきたか分からないメールにしても、あれほど馬鹿丸出しとしか言いようのないメールなど見ていて気持ちいいものではない。むしろ品格を疑われる。
知らない相手の、たった一度の機会だったとしても、さすがにあれはない。提示を告げる鐘の音を遠くに聞きながら、返ってくることのないであろうメールに嫌気がさして、鞄に携帯を滑り込ませ、忘れることにした。




「は?」

家にたどり着いて、いつもの癖で携帯を取り出して確認してみれば、見覚えのないアドレスからメールが届いていた。
見覚えがない、というには語弊がある。昼間、なんとなく打った文字の配列、それが今此処に並んでいるのだ。つまり、あの適当に送ったメールに返事が来てる、ということが正しい。
僅かに高揚する気持ちをどうにか押さえつけ、ランサーはメールを開いた。




それが、全ての始まりであった。


気まぐれに思いついたメル友を作ろうという発想。
気まぐれに打ったアドレス。
気まぐれに打ったメールに届いたメール。


全ては偶然というにはよく出来過ぎていて、けれど、これは全て偶然に折り重なった結果に過ぎない。
けれど、出た結果は………



それは、また、別のお話。



続かないよ

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