HDD修復ツール「Disk Repair」
【更新履歴】
・2026/3/25 バージョン1.0公開。
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《本ツールの特徴》
最高速のデータ転送:
・VirtualAllocで
ページ境界にアライメントされたメモリを確保し、
FILE_FLAG_NO_BUFFERINGと組み合わせることで、
CPUを介さない「完全なDMA(Direct Memory Access)転送」を
実現しました。
・これにより、SSD/HDDのスループット上限
(インターフェースの限界速度)に肉薄するスキャンが可能です。
NCQ(Native Command Queuing)の活用:
・Overlapped I/Oを用いて
一度に8個の読み込み命令(Queue Depth 8)を
ドライブのコントローラに直接投げつけることで、
ドライブ側で最も効率の良い物理シーク順序を決定させ、
劇的なパフォーマンス向上を果たしています。
他のプロ向けツールとの比較:
vs. PC-3000 (業界最高峰のハードウェア復旧機材)
・さすがに数百万円もする専用のPCIeハードウェア基板を介した
ファームウェアロック解除には敵いませんが、
「ソフトウェアから発行できるATAコマンドとI/O制御」の
領域においては、本ツールはこれに次ぐアプローチを実装しています。
vs. Victoria / HDAT2
・既存ツールがシングルスレッドで
1ブロックずつ同期的に読み込むのに対し、
本ツールは「完全非同期・複数ドライブ並列・キューイング発行」を
行うため、スキャン速度とマルチタスク性において
完全に勝利しています。
📖取扱説明書
【1】起動と準備
(1)ビルドされた DiskRepairTool.exe を右クリックし、
必ず「管理者として実行」を選択してください。
管理者権限がない場合、
物理ドライブへのアクセスがOSに拒否されます。
(2)画面左上のドロップダウンリストから、
対象となる物理ドライブを選択します。
(製品モデル名が表示されますので、
間違いがないか確認してください。)
【2】基本スキャン(診断モード)
・対象ドライブの健康状態をチェックします。
・この操作でデータが消えることはありません。
(1)「開始ブロック(MB)」を指定します。(通常は0)
(2)「スキャン開始」ボタンを押します。
(3)マップ上にセクタの応答速度(レイテンシ)が
色分けされてリアルタイム描画されます。
灰色/緑: 正常(非常に高速)
オレンジ/赤: 劣化の兆候(読み込み遅延)
青(×マーク): 不良セクタ(読み込み不能)
【3】修復モード(非破壊 & 強制代替処理)
・不良セクタを検知した際に、
ハードウェアレベルの修復(代替処理)を試みます。
(1)「⚠️ 不良セクタ検知時にゼロフィル修復を実行する」 に
チェックを入れます。
(2)スキャンを開始します。
(3)エラー検知時、ツールは自動的に
「精密スキャン(512バイト単位)」に切り替わり、
最大5回の読み込みリトライを行います。
[データ救出成功時]:
・データをメモリに退避させる。
→ ゼロフィルでハードウェア修復する。
→ データを書き戻す。(非破壊修復)
[データ救出失敗時]:
・物理的に完全に壊れているため、
ゼロフィルを実行して
ハードウェア修復のみを強制する。(データは喪失します)
【4】プロ向け機能
Reverse Scan (逆順スキャン):
・チェックを入れると、
ドライブの最後尾から先頭に向かってスキャンします。
・不良セクタが密集してツールがスタックする領域の
「終端」を割り出すのに使用します。
Hexビューア:
・スキャン完了後(または実行中)に、
マップ上の四角いブロックをクリックすると、
そのセクタの512バイトの生データ(16進数/ASCII)を
閲覧できます。
別ウィンドウで並列スキャン:
・複数台のドライブを
同時に処理したい場合に使用します。
・クリックすると
独立したプロセスが立ち上がります。
⚠️ 重要な注意事項(必ずお読みください)
(1)システムドライブ(Cドライブ)への修復実行の禁止
・対象リストにある \\.\PhysicalDrive0 は、
通常Windowsがインストールされているシステムドライブです。
・このドライブに対して修復(ゼロフィル)が発動した場合、
OSの起動に関わるシステムファイルが破壊され、
Windowsが二度と起動しなくなる危険性があります。
(2)物理的破損(異音)があるドライブへの使用禁止
・ハードディスクから
「カッツン、カッツン」「ジー、ジー」といった
金属音(異音)が鳴っている場合は、
内部の磁気ヘッドが物理的に折れ曲がったり、
プラッタ(円盤)を削ったりしています。
・このツールで執拗なスキャンやリトライをかけると、
傷をさらに広げてトドメを刺すことになります。
・異音がする場合は直ちに電源を切り、
専門のデータ復旧業者に
物理復旧を依頼してください。
(3)修復機能に伴うデータ喪失の仕様
・本ツールは「非破壊修復」を最大限試みますが、
物理的に磁気が消失しているセクタのデータは
物理法則上復元できません。
・最終手段として
ゼロフィルが実行された箇所に存在したファイルは、
一部が破損(画像の一部が欠ける、
テキストが文字化けするなど)します。
⚖️ 免責事項
・本ソフトウェア(DiskRepair)は、
ストレージの低レイヤーにおける高度な診断
および修復を目的として作成された
非常に強力なシステムツールです。
・ご使用にあたっては、
以下の免責事項に同意したものとみなされます。
(1)自己責任の原則:
・本ソフトウェアの使用は、
すべてユーザー自身の責任において行われるものとします。
(2)データの保証:
・本ソフトウェアを使用した結果生じた、
いかなるデータの消失、破損、文字化け、
OSの起動不能状態についても、
開発者(提供者)は一切の責任を負いません。
・重要なデータは、本ツールを実行する前に
必ず別の物理ドライブにバックアップを取得してください。
(3)ハードウェアの保証:
・本ソフトウェアの負荷テストや修復処理によって、
寿命が近かったドライブが完全に故障する
(トドメを刺す)可能性があります。
・これによるハードウェアの損害についても
補償いたしません。
(4)無保証での提供:
・本ソフトウェアは現状有姿(As-Is)で提供され、
特定の目的への適合性、バグがないこと、
あるいはすべての環境で完全に動作することを
保証するものではありません。
《Windows標準のエラーチェックとの違い》
・Windows標準の「エラーチェック(chkdsk)」と、
本ツールとでは、
「不良セクタをどの階層で処理しているか」が
根本的に異なります。
・また、データを残したままの修復については、
「無事なデータは残せるが、
本当に壊れてしまった512バイトのデータは
(物理法則上)蘇らない」というのが現実です。
・それぞれについて、詳しく解説します。
1. Windows標準のエラーチェックとの決定的な違い
・最大の理由は、
「ソフトウェア(OS)レベルでの回避」か、
「ハードウェア(HDDファームウェア)レベルでの根本解決」か
の違いです。
Windows標準のエラーチェック (chkdsk /r)
・OSが「この場所は壊れているから、
もう使わないようにしよう」と
メモ帳(不良クラスタリスト)に書き込むだけ。
・HDD本体のファームウェアに直接命令し、
工場出荷時に用意された「予備セクタ」へ
物理的に切り替えさせる(代替処理)。
・OS再インストール時
フォーマットするとOS側のメモ帳が消えるため、
不良セクタが再び顔を出す。
・ハードウェア側で予備にすり替わっているため、
フォーマットしても正常なディスクとして振る舞う。
・処理速度OSのファイルシステムやキャッシュを通すため、
非常に遅い(数日かかることも)。
・OSを完全にバイパスして直接ディスクを読むため、
ハードウェアの限界速度でスキャン可能。
・Windowsのエラーチェックは、
道に開いた穴(不良セクタ)に対して
「ここは通行止め(使わない)」という看板を立てる
(ソフトウェア的な対処)だけです。
・穴自体はそのまま残っています。
一方、本ツールが行うゼロフィル修復は、
HDDのコントローラに対して
「この穴を埋めて、
裏にある新しい道(予備セクタ)を開通させろ」と強制する
(ハードウェア的な対処)アプローチです。
2. 対象のデータを消さずに修復処理を行うことは可能か?
① 「部分的なデータ保護」は可能(今回実装したピンポイント修復)
・本ツールの「512バイト単位の精密修復」は、
まさにこのためにあります。
・エラーが出た1MBを丸ごとゼロで塗りつぶすのではなく、
「本当に壊れている512バイト(1セクタ)」だけを
ゼロフィルするため、
道連れになる他の正常なデータは
そのまま保持されます。
② 「壊れたセクタに乗っていたデータ」の救出は(原則)不可能
・もし、あるセクタが
物理的な傷や磁気劣化で
「完全に読み込み不能(Read Error)」になっている場合は、
その512バイトに乗っていたデータは既に失われています。
・HDDの仕様上、
代替処理(予備セクタへの切り替え)を
ハードウェアに発動させるには、
「そのセクタへの書き込み操作」がトリガーとなります。
・つまり、エラーが出ている場所に
「ゼロ」や「テストデータ」を上書き(破壊)しない限り、
ハードウェア的な修復はスタートしません。
③ 「非破壊修復(Read-Rewrite)」という妥協案
・市販の高度なツール(HDD Regeneratorなど)は、
「非破壊修復」を謳うことがあります。
・これは以下のようなロジックで動いています。
(1)エラーが出たセクタを、
ドライブが悲鳴を上げるまで
何度も何度も執拗に読み込み(リトライ)をかける。
(2)もし奇跡的に1回でも読み込めたら、
そのデータをメモリに退避する。
(3)そのセクタにゼロを書き込んで、
ハードウェアに「代替処理」
または「磁気の再リフレッシュ」を行わせる。
(4)退避しておいた元のデータを、
修復された(または予備の)セクタに書き戻す。
・これにより、ユーザーからは
「データが消えずに不良セクタが直った」
ように見えます。
・しかし、ステップ1で
「何度読んでも絶対に読めない」場合は、
やはりその部分のデータはあきらめて
ゼロフィルするしかありません。


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