「プロジェクト・ヘイル・メアリー」原作者が語る、自分を作ったSF10選
2026年3月24日 10:00
ライアン・ゴズリング主演の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の公開に合わせ、原作者アンディ・ウィアーが自身を形作ったSF10本を米GQに語っている。
ウィアーは、リドリー・スコット監督によって「オデッセイ」(2015)として映画化されたベストセラー「火星の人」の著者だ。「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は2作目の映画化となる。フィル・ロード&クリストファー・ミラーが監督を務め、「オデッセイ」の脚色も手がけたドリュー・ゴダードが脚本を担当した。太陽のエネルギーが奪われるという原因不明の異常現象が発生し、人類の存亡をかけたミッションに送り込まれた中学教師が、同じく母星を救おうとする異星人と出会い、科学を共通の言語に友情を育んでいく物語だ。
ウィアーは10選のなかで、「オデッセイ」の最大のインスピレーションとして「アポロ13」(1995)を挙げた。
「『オデッセイ』は、『アポロ13』のあの場面を丸ごと一冊に引き伸ばしたものだ。乗組員が空気清浄フィルターをなんとか別の装置に合わせようとするあの場面。『オデッセイ』はまさにあれだけで一冊の本になっている」
SF作家として最も敬愛するのはアイザック・アシモフだという。短編集「われはロボット」について、ひとつの前提からあらゆる方向に物語を広げる手法に衝撃を受けたと語った。2004年のウィル・スミス主演の映画版については「原作にまったく忠実ではなかった」と率直に認めつつ、「自分はかなりのアシモフファンなので、どんな映画化でも満足できなかったかもしれない」と笑った。
意外だったのは、「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(1980)から受けた影響だ。ウィアーの作品は自然や宇宙を相手にしたサバイバルものが多く、明確な悪役は登場しないが、「帝国の逆襲」に惹かれた理由はこうだ。
「悪役が勝って映画が終わるのを初めて観た作品だった。しかも敵は数でも技術でも勝っていて、完全に主人公たちを叩きのめした。次作の『ジェダイの帰還』を観に行くとき、本気でどちらが勝つかわからなかった」
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)については、12~13歳のときに出会い、タイムトラベルの魅力に取りつかれたと語った。
「タイムトラベルには何か特別なものがある。過去を変えられなくても、ただその時代に行って、人々がどう暮らしていたかを見られるだけでワクワクする。自分にとってタイムトラベルは、2つの異なる時代が交差する究極のクロスオーバーだった」
2. 「われはロボット」アイザック・アシモフ(1950/小説)
3. 「鋼鉄都市」アイザック・アシモフ(1954/小説)
4. 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985/映画)
5. 「ゲームの達人」イアン・M・バンクス(1988/小説)
6. 「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(1980/映画)
7. 「トンネル・イン・ザ・スカイ」ロバート・A・ハインライン(1955/小説)
8. 「スター・トレックII カーンの逆襲」(1982/映画)
9. 「レッド・プラネット」ロバート・A・ハインライン(1949/小説)
10. 「宇宙のランデヴー」アーサー・C・クラーク(1973/小説)
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