シャニPと夏葉が同棲について話す話
51作目です。
前回のお話→novel/25389608
円環愛知ブーストによるお盆フィーバー、これにて終了です。
また、肝心の質問の中身が無いやんと言われてしまうかもしれませんが、シャニPの生活感に対して私の手でイメージを固めてしまいたくないので、どんな質問をしあったのかは想像で補完をお願いします。
最後に、2年半ぶりに興味本位でアンケートを準備させていただきましたので、ぜひ回答してくださると嬉しいです。
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『俳優の○○さんは、一年前から女優の△△さんと同棲を開始しており────』
夏葉「あら、この人たち......」
夏葉の言葉でテレビに目を向ける。
お昼のニュース番組には、人気俳優と人気女優の電撃結婚が発表されていた。
P「ああ、この前智代子がバラエティで共演してた......」
夏葉「ええ、その時はドラマの番宣で出演されていたのだけど、その時にはすでに同棲されていたみたいね」
全然、そんな気配は微塵も感じなかったが......。
P「へえ...そうだったのか。全然、付き合ってるそぶりも感じ無かったよ」
夏葉「あら、お付き合いされてるのは多分、あなたや果穂以外はうっすら感じていたんじゃないかしら」
驚きの言葉が夏葉から飛び出す。
P「え、そうなのか?」
夏葉「ええ。彼女、前から○○さんと話す時だけやたらと髪や服装を気にしていたし......この前の時も智代子が恋する乙女の仕草を間近で見た、ってとても楽しそうにしてたわ」
P「そ、そうか...全然気づかなかったよ」
夏葉「ふふっ、でも、そんなところもあなたらしいわね」
P「はは......」
ここで、会話が一度終わる。
俺は手を止めていた業務に戻り、夏葉は手に持っていた本を再び読みだした。
しかし、すぐに静寂は破られた。
夏葉「ねぇ、少しいいかしら」
P「ん?いいぞ」
夏葉「プロデューサーは、同棲について考えたことはある?」
P「え?」
聞きなれない単語に、かなり気の抜けた声をあげてしまった。
夏葉「パートナーができれば、いつかは同棲することになるかも知れないでしょ?それとも、あなたは最初から同棲についてあまり好ましく思っていないのかしら」
P「あー......いや、すまん。今まで考えたこともなくてさ」
P「同棲か......。うーん、相手が望むならするかもしれないな」
夏葉「ええ、相手の意思を尊重するのも大事よね。それに、メリットもデメリットも考えておいた方がいいわ。例えば、どんなことが思いつくかしら?」
なんだか、授業みたいになってきたな。夏葉の顔に掛けてないはずの眼鏡が見える。
本を閉じ、机に置く。事の発端は先ほどの報道だろうけど、何か気になることでもできたのだろうか。
P「そうだなぁ...。経済的な面とか、一緒に居られる時間が長いとか...が、メリットかな。デメリットは......やっぱり、生活を変えないと行けないのは大変だったりしそうだな。今までは普通だったけど、普通じゃなくなってくるわけだし」
夏葉「そうね。挙げてもらったものはどれも正しいと思うわ。やっぱり、自分の好きにやりたいようにできない時だって来るし、価値観の不一致なんてことも起こるでしょう」
夏葉「そんな時、真に愛し合っている者同士なら、その状況を打破することができると思う?」
P「それは......難しいな」
夏葉「......そう、ね」
P「ああ、人による。としか言えないからさ。関係を保っている間に互いが譲り合える範囲内で納得できる案を出せるかなんじゃないか、と俺は思うよ」
夏葉「......!!ええ、そうね!私も概ね同意見だわ!」
塩らしい表情をしたかと思えば、胸に手を当ててテンションが上がっている夏葉に若干気圧される。
夏葉「同棲を初めてすぐに合わないからって、二人で居られる時間が減ってしまうのはもったいないと感じてしまうの。だから、同棲する前から、隠さず踏み込んだところまで価値観の擦り合わせを行って、お互いの認識を合わせられているとより同棲するかどうかの判断ができると思うわ」
P「ああ、そうだな」
夏葉「......というわけで、私とプロデューサーでシミュレーションしてみるのはどう?」
P「え!?」
本日二度目の間抜けな声。しかし、今回は声が大きくなってしまった。
夏葉「あら、何も考えなしに言った訳じゃないのよ。先で同棲するような状況になった時に、今日の体験が生きるかも知れないじゃない?お互いに、ね」
P「なるほど....。俺とやって参考になればいいんだけど......」
夏葉「それについても問題ないわ。家族ほど生活感を知っている者でなくて、少し踏み込んだことも聞ける親しい異性はあなたしかいないもの。それに、私もあなたの力になりたいから...じゃ、ダメかしら?」
夏葉のことだ、将来に待ち構えている不安を少しでも減らしておきたいのだろう。
P「......いや、俺も少しでも夏葉の力になれるように頑張るよ」
夏葉「それじゃあ、始めていくわね────」
それから、いくつか質問をしあった。
といっても、夏葉からの質問は参考になりそうなものが多かったが、俺からの質問は当たり障りのないものになってしまっていたけど。
夏葉「────この辺りにしておきましょうか」
P「ああ、かなり色々聞いた気がするよ」
夏葉「ええ、私もかなり参考になったわ。ただ、一つだけ言わせて頂戴」
P「お、おお。何でも言っていいぞ」
夏葉「もう少し休んで頂戴......生活感がまるで無いじゃない......!」
P「は、はは......すまん、善処するよ......」
────────
P「それにしても、なんだか結果的に俺と夏葉の価値観の擦り合わせをしてたみたいになっちゃったな。これでよかったのか?」
夏葉「ええ、とても参考になったわ。ありがとう」