阪急電鉄、「交通系ICで改札内20分無料」はなぜ「ありがたい」のか? #エキスパートトピ
阪急電鉄は3月18日に、ICOCAやPiTaPaなど交通系ICカードを使用の場合には、20分以内ならば入場券なしでかつ料金も無料で改札内に入れるサービスを開始した。20分をすぎると、入場券ぶんのチャージ残高が引き落とされることになる。
入場直後に忘れ物などで改札を出なければならない場合や、駅構内の通り抜け、ホームでの送迎、駅ナカ店舗や構内のコインロッカーの利用などが、交通系ICカードで便利になる。
対象は阪急電鉄の87駅(神戸高速鉄道花隈駅を含む)。Osaka Metro堺筋線天神橋筋六丁目駅を除く。
ココがポイント
多くの鉄道会社が入場料金を徴収する中、阪急は駅の利用を促す狙い。
出典:共同通信 2026/3/23(月)
同一駅かつ20分以内の滞在であれば、改札機へのタッチ時に自動的に入場状態をキャンセルし、料金不要で出場できます。
出典:鉄道コム 2026/3/12(木)
エキスパートの補足・見解
交通系ICカードが普及しても、駅の入場には券売機で入場券を買わなければならない時期が長く続いた。近年はJR東日本などが交通系ICカードで同じ駅の入出場を可能にしたものの、入場券と同額のチャージ残高が交通系ICカードから引き落とされるケースが多い。いまなお交通系ICカードを入場券代わりにできない鉄道はあり、その場合は改札から入場して同じ駅を出る場合(多くは何かあって鉄道に乗ることがなかったケース)、有人改札で出場の手続きを取ってもらう必要があった。この場合は結構手間だ。
いっぽう、改札内にあるトイレを利用したい、お店に行きたい、複数の改札がある駅では駅構内を通路として利用したい、という考えを多くの多くの人が持っている。線路と駅があることで街が分断されているような場合は、駅の中を通ることがもっとも近道になることがある。安価な飲食店が駅の改札内にあることもある。そういう意味では阪急電鉄のこの「20分無料」は「ありがたい」のだ。
改札内で20分といっても、鉄道に乗る、つまり別の駅で降りる場合は、運賃が交通系ICカードから引き落とされる。ほかの鉄道にこの方式が広がるかが今後は気になる。