辺野古沖で転覆した2隻の船(時事通信フォト)
「昨年の1月21日のことでした。辺野古沖で2人が潜水してイセエビやサザエを取っていたんです。
今回転覆した船とは別の船ですが、協議会の船がその上に急接近しました。2人に酸素を送っていた漁船のコンプレッサーのホースを、協議会の船のプロペラが巻き込んだんです。
途中でホースが外れたからよかったもののそのまま引きずり込まれたら命に関わる重大な事故でした」(同前)
一般的に潜水作業中はその旨を示す旗を漁船に掲げており、この時もそうしていたという。通常、旗があれば周囲を避けて通るのがルールだが、協議会の船は迂回しなかったそうだ。
「このボートは以前、無断停泊状態にありました。港湾で船舶を停めるためには、決められた場所での占用許可を得る必要があります。しかし、このボートは許可がない場所に継続的に停められていたんです。つまりは車でいう駐車違反のようなことが常態化していた。
ただ名護市が去年の4月以降、占用許可を更新しなかったため、この船を見かけなくなりましたが……」(同前)
様々なトラブルを地元で起こしていた「ヘリ基地反対協議会」。ある沖縄県政関係者はこう語る。
「反対活動は自由だし、県民として気持ちもわかる。しかし、今回の問題はそれとは別で、これまでのトラブルなどを見れば、彼らが海上についての知識が足りていなかったことは間違いない。彼らが海上運送法に基づく事業者届出をしていなかったことが問題になる可能性も浮上しているが、組織として安全面や遵法の視点が足りなかったと言わざるを得ない。これは亡くなった金井さんだけの責任ではない。二度と同じことが起きないよう、捜査機関には徹底した原因究明を求めている」
なぜ事故は起きたのか。今後の進展に注目が集まっている。
(了。前編から読む)