霧烏
監督生の故郷が思ったよりファンタジーだった話 - 霧烏の小説 - pixiv
監督生の故郷が思ったよりファンタジーだった話 - 霧烏の小説 - pixiv
42,983文字
監督生の話
監督生の故郷が思ったよりファンタジーだった話
【注意!】
 タグが地雷に抵触した方は絶対に開かないでください。
 タグ=内容です!
 
 
 
世界に散らばる監督生たちにびじゅ○ューンを布教したかった。布教相手がNRC生じゃないってとこ、重要です。ここテストに出ます(ぇ)

題材になったのはNHK Eテレで毎週5分ほど放送している「びじ○チューン」という番組です。
美術品(絵画だけでなく石像や陶芸品など、『美術品』とされるものは何でも)の各エピソードを盛り込んだオリジナル楽曲を放送してます。
別に前知識無くても、番組内容がお堅くないのでなにも考えずに見れます。個人的には美術苦手な人でも気軽に見れる番組じゃないかな、って思ってますw
 
 
2021年9月17日:twst夢100users入りタグ追加ありがとうございます!
2021年9月21日:消したら終末実験タグ追加ありがとうございます!
2022年6月28日:微クロスオーバータグ追加ありがとうございます!
2022年8月15日:混合夢小説500users入りタグ追加ありがとうございます!
2023年1月21日:びじゅチューン!タグ追加ありがとうございます!
ですがこちらはツイステの二次創作である事と監督生の欄に記述がある事から本家本元のタグは削除させていただきます。

2022年2月7日:延長戦追加
2022年5月1日:各キャラの反応+α追加

---------- 以下読後推奨 ----------

題材にしたエピソード一覧        おまけ
 ・縄文土器先生 ・おりがみのよりとも
 ・保健室に太陽の塔 ・曜変天目ディスコ
 ・テュルプ博士の参観日 ・住んでます八橋蒔絵硯箱
 ・LOVEタージ・マハル先輩 ・睡蓮ノート
 ・ツタンカーmail ・玉虫の家庭教師が玉虫厨子
 ・姫路城と初デート ・焔のお習字教室
 ・転校しないで五絃琵琶 ・ハッピーバースデーdearニーゼン山
 ・委員長はヴィーナス ・私を投げ入れて
 ・地元が快楽の園 ・雪中のフォーメーション<山>
 ・特急三日月宗近 ・ひとよだけ巡査
 ・ザパーンドプーンLOVE ・続いては、信貴山の石橋さ~ん
 ・エスパーカフェ ・出会えないりんごとオレンジ
 ・ダンス寿司 ・バベルの塔にカフェOPEN
 ・ムンクの叫びラーメン ・ベーカリー空也
 ・見返りすぎてほぼドリル ・夕暮れ、浄土堂ショー
 ・あしゅらコーラス(注) ・何にでも牛乳を注ぐ女
 ・ファッショニスタ大仏(注) ・レーサーはゴーギャン
 ・最後の晩餐サンバ(注) ・アイネクライネ唐獅子ムジーク
 ・その天女、柄マニアにつき ・兵馬俑ウエディング
 ・ラス・メニーナス、開演前 ・審判はフリーダ
 ・雨は愛すが人逃げる ・指揮者が手
 ・ルソー5 ・落穂拾子
 ・松林ズ ・書記に必要なギャルの精神
 ・ヘルスチェックインザヘル ・お局のモナ・リザさん
 ・デンタルクリニック死の島 ・犬派はモノクロネコ派はカラー
 ・ランチは地獄の門の奥に ・鳥獣戯画ジム
 ・月曜日モンスター ・写楽式洗顔
 ・平熱でうらめしや ・祖母のコロッセオハット
               ・風神雷神図屏風デート
               ・火消しが来たりて笛を吹く
               ・Working!ニケ
               ・オフィーリア、まだまだ
 
なるべくいっぱい紹介したかったので名前だけ登場の作品もチラホラと…(^-^;)
内容?某動画サイトにだいたい上がっているのでそっち見てください。1分半くらいの短い曲なんで、気になったタイトルを聞くだけならそんなに時間かかりませんし。そしてそのままハマってくれたらいいな!(笑)

※ (注)は欠番になってしまった作品です。まあ検索すれば簡単に見つかるので曲自体は聞けるのですが…番組での放映は無いので、そこだけはお気を付けください。
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93585033,106
2021年9月7日 02:19

 事の発端は、人もまばらな放課後の食堂でのマブ達との雑談であった。
 元々はNRCの先生はみんな個性的だ、という話をしていたのだが、いやミドルスクールにもアレな先生がいたぞ、いやいやエレメンタリースクールではこんな先生が…、などなどかつての学び舎での思い出話をあれやこれやとエピソードも交えて話をしていた時の事。

「監督生のところは? どんな先生がいたんだ?」

 そう、監督生に話を振ったのは言わずもがなエースだった。
 故郷の先生…?と記憶を探る監督生に、俺たちも言ったんだ、やっぱり監督生も話さなきゃフェアじゃないだろ、と笑うマブ達に、至って普通の生活を送ってきた監督生は個性的な先生…と難しそうな表情で考え込む。

「うーん…中学の時だと………あ、そういえば怒ると煮物を作ってアピールする先生がいたなぁ」

 いや怒るのはいいとしても何でそこで煮物作っちゃうんだよ、とドッと沸くマブ達に監督生も「だよね」と苦笑い。しかし事実なのだから仕方がない。

「縄文土器先生……あ、その先生の名前ね? 担当科目は英語で、見た目ちょっとコワイけど優しい人だったよ」

「変な名前なんだゾそいつ」

 グリムの呟きに監督生はそんなこと言わないでよと困ったような笑みを浮かべる。

「まあ、自分の故郷は文化的にNRC生の出身国とはちょっと違った雰囲気を持ってるからね。名前一つとっても馴染みの無いものになるかな」

 病院での初診での問診表とか、お店でのポイントカードの申請とか、何らかの手続きに必要な書類を書くときのお手本としてよく書かれている名前だと『山田太郎』とか『佐藤花子』とか、こっちと違ってファミリーネームが先に来るんだよ。それだけでみんなは違和感あるんじゃないかな?と具体例を上げると、つまり…と口を開いたのはデュースだ。

「それならエースだとトラッポラ・エースで俺だとスペード・デュースになるのか? …なんだろう、変な感じだな」

「その辺は文化の違いだからねー。ま、外国の人はファーストネーム・ファミリーネームの順番で名乗るのが普通だし、あまり気にしなくていいよ?」

 というか、自分も今さらファミリーネームとファーストネームを逆にして名乗られたって違和感の方が凄いし。と続ける監督生に、デュースはホッと一安心した様子。

「そう言って貰えると助かるな」

「で、その先生って他にどんなエピソードあったんだ?」

 少し逸れた話を元に戻すエースに、あ、まだ続けるんだと監督生。

「他のエピソード…、そうだね、自分のひいひいひいひいひい…おじいさんの事まで知ってるとか何とか…」

「いや煮物よりそっちのエピソードの方が凄いんだゾ!?」

 驚くエースとデュースとグリムに、監督生はえー、そうかな?と首を傾げる。

「その人ホントに人間? 実は妖精ってオチじゃないよな?」

「いやだって、監督生の世界には妖精なんて居ないんだろ!?」

 口々にどういう事なんだと騒ぐみんなに、そんなに驚く事じゃないでしょと監督生は続ける。

「だから最初に言ったじゃん。縄文土器先生って」

「何の話してるんだ?」

 どういう意味だとエースが尋ねる声に被さり、声をかけてきた人物が。そちらの方に3人+1匹が顔を向ければ、そこには見知ったメンバーが立っていた。

「あ、ジャック! それにエペルにセベクも!」

 そう、食堂に入ってきたのはジャック・エペル・セベクの、これまたいつものメンバーであった。これで一年組が勢揃いである。

「ああ、監督生の故郷の話を聞いてたんだ」

「いや正確には個性的な先生の話だな」

 デュースの返答にエースが補足すると、何それ僕も聞きたい、とエペルがまず食いついた。

「個性的な先生? どんな人だったの?」

「えっとね、さっきまでは中学――ミドルスクールでお世話になった、怒ると煮物を作る先生の話をしていたんだ」

 監督生の返答に、「いやもっと他に語るべき所あったよな!?」とマブ達の悲鳴が上がるが、残念ながらセベクの「うるさいぞ貴様ら!」に掻き消されてしまった。

「へえ、そんな先生が居たんだ…。ねえ監督生サン、他にどんな先生がいたの?」

「えー、あと個性的って言える先生だと…保険室でいろいろ相談に乗ってくれる太陽の塔先生とか、これは小学校…エレメンタリースクールの事だけど授業参観で解剖学の授業やったテュルプ博士とか辺りかなぁ?」

「いやなんでエレメンタリースクールで解剖学なんてやってんだ」

 ジャックのもっともな質問に、しかし監督生はその事を疑問にすら思っていなかった様子で。

「いやぁ、やっぱり授業参観って緊張するよね! お父さんやお母さんが見てる前なんて、自分は全然手を上げられなかったよ~」

「そこじゃないだろ!?」

 思わず入ったジャックのツッコミは、悲しいかなスルーされるのだった。

「まあでも、先生だけじゃなくって生徒もNRC顔負けに個性的な人が多かったよ。毎日のように理科室の裏に居たタージ・マハル先輩とか、メールとかでやり取りすると絶対ツタンカーメンっていう古代王朝の王様の絵文字を使う男子生徒とか、ツンデレでなかなか素直な言葉を口に出来ない姫路城ちゃんとか、もう転校しちゃったけどたまにお昼休みに演奏してくれた五絃琵琶くんとか。その中でも元居た高校…えっと、NRCに来る直前まで在籍してた学校の委員長はさらに個性的だったなー」

 あ、言い忘れてたけど高校ってNRCみたいにミドルスクールを卒業したら通う学校ね。との監督生の補足に、いや監督生、補足するとこソコじゃない、とのツッコミは残念ながら入らなかった。というか入れられなかった。

「NRC顔負けってどれだけなんだ…?」

「しかもさっきの何人かだけでもいろいろ聞いてみたいのに、その中でも委員長は更に個性的って事なんだろ?」

「すでにNRCの寮長達並みに個性的なやつばっかりなんだゾ…」

「ああ、個性の殴り合いって噂の…」

「なにを言う!若様はとても素晴らしい方で…!!」

「セベクもうちょっと声落とせ!」

 上から順にデュース、ジャック、グリム、エペル、セベク、エースの感想である。が、残念ながら監督生は(くだん)の委員長の話以外はしてくれなかった。

「誰もが一度見たら忘れられない程の美女で、いつも物憂げな顔を足元まで届く髪が隠しているような特待生だったんだ」

「共学とかマジかよ監督生、お前敵だったんだな!?」

「今は男子校なNRC生だからセーフです~」

 途中、おふざけなんかも入りながら話は続く。

「あと凄かったのはあれ! 登校風景! 貝殻に乗って登校してたんだよ!」

「いや貝殻て。どうやって移動するんだよ」

 まさかの聞いた事も無いような移動方法に目を剥けば、監督生は更なる爆弾を落としてくる。

西(ゼピュロス)の風に運ばれるんだよ」

「いやなんでだよ遅ぐね!?」

 ついにエペルがツッコミに回った。しかも例のごとく訛っている。

「ま、でも貝殻登校って校則違反なんだけどね?」

「それでいいのか委員長!?」

 これには優等生を目指すデュースもびっくりである。そんな彼が、実はちょっとだけ貝殻登校に興味を持った事は誰も知らない。だって男の子だもんね、乗り物に興味持つのは仕方ないよね!しかし残念、貝殻は海で見かけるあの貝殻だ、特別な所は人が乗れるサイズって所くらいだぞ!

「あと何度か花と春と豊穣を司る女神(フローラ)さんが上着を届ける姿も見たな~」

「いや届けるって何?」

 既に乾いた笑みになっているエースに続いてデュースも「制服はちゃんと着ないといけないよな!」と続く。それにセベクもうんうんと頷いているし、反応こそ3人よりは薄くとも、ジャック・エペルも同じ意見の様子。グリムだけは「そんなもん無くても問題無いんだゾ。上着もちゃんと着ないといけないとか、じゃあレオナはどうなるんだゾ」と不思議そうに呟いているが。
 いやなんでそこでレオナ先輩っていう具体例出しちゃったかなぁ、なんて苦笑いする監督生は、残念ながら委員長がそんな行動を取った理由を知っていた訳で。

「だって委員長、本当は制服なんて着たくないの、生まれたままの姿でいたいのってノートの隅に落書きしてたし」

「痴女かよ!?」

「いや美の化身(ヴィーナス)だよ」

 エースの反射的なツッコミに、監督生は至って冷静な声で聞く者としてはどこかズレた返答をする。そうしてマブ達とあれやこれやと盛り上がる監督生を見ながら、さっきの言葉、ヴィルサンが聞いたら怒りそうだな、なんて思うエペルであった。

「それに、住民皆が裸の快楽の園に比べたら、願望をノートに書くだけの委員長ってまだ理性的だよね」

 マブ達との「監督生の故郷は変だ」「変じゃないよ!」のやり取りの最中、ポツリと呟かれた監督生の呟きを、運良く……いや、この場合は運悪く、唯一拾ってしまったエースはどんな所だよそこ!?とのツッコミを、しかしこれ以上この話を続けると更にツッコミ所が増えそうで、結果自分の心労(と書いてツッコミ疲れと読む)が募ると思い、結局飲み込むのだった。

「あ、監督生さんにグリムさん! それにエース・トラッポラさんにデュース・スペードさん、ジャック・ハウルさんにエペル・フェルミエさん、セベク・ジグボルトさんも! みんなで集まってどうしたの?」

 わあわあギャアギャア騒いでいると、食堂に新たな来訪者が。

「あ、オルトくん! いやね、気付いたら自分の故郷の話で盛り上がっちゃって」

 オルトくんはどうしたの?と尋ねれば、イデア先輩の代わりにトレイン先生にレポートを届けたその帰りだったとの事。

「監督生さんの故郷の話? 僕も聞いてみたいな!」

 いつものオルトの無邪気な笑顔に、うんうんオルトくんは可愛いなぁ~、癒されるな~なんて思いながら、しかし今までの話から、新たな人物の話に移ろうにも既にネタ切れ感のある監督生はせっかくだしと方針を変える。

「ね、オルトくんはどんな話が聞きたい?」

 すなわちリクエストを募ること。まあよく考えたら最初はエーデュース+グリムも同じくリクエストで『先生』を答えたが、ジャック・エペル・セベクには話の流れで『生徒』の話をした訳だが……まあ、今さらである。

「うーん…あ、なら監督生さんの世界の技術とか、そういった話がいいな!」

 きっと兄さんも気になってると思うし、と笑う彼に、ああ~魔導工学の天才であるイデア先輩ならやっぱり異世界の技術って気になるのね!魔法はまったく絡まないけど!と思う面々だった。
 ――とはいえ監督生は、当然彼やイデアが満足してくれるような専門知識など持ち合わせていない。一般高校生にそんな高度な知識求められても困るってものだ。なので、残念ながらこんなものがあったよ、レベルで妥協してもらう。…まあ、そこは言わなくても分かってくれるだろう、ウン。

「それなら…特急電車とかどうかな?」

 そうして監督生が出した話は、誰もが聞いた事のある公共機関であった。

「えっ、電車って…電車なんてどこも一緒だろ?」

 それとも監督生の世界の電車は、ここと全く違うのだろうか…?
 「うん、その話、聞いてみたいな!」と嬉しそうに答えるオルトに、デュースも同じく興味を引かれた様子。グリムとジャック、そしてエペルは違う世界の電車とはどんなものなんだろうとデュースほどでは無いが、こちらも興味を引かれた様子。対してエースとセベクはあまり興味が無いのか、静観の姿勢だ(もちろんエースはお決まりのツッコミを忘れてはいなかったが)。
 しかし、監督生の返答は「いや、電車自体はこっちとあんまり変わらないよ?」という意外なものだった。

「はぁ!? さっきまでさんざんハードル上げておいて、こっちとあんまり変わらないってどういう事だよ!?」

「そんな事言われても…残念ながら内装とか、運行システムとかはこっちとあまり変わらないよ?」

 まあ日本だと世界に誇れる正確な鉄道運行とか、トップクラスのスピードで走行していても煩さを殆ど感じないほどの静穏性など、話せないでもない内容があったりもするが、技術的なことを突っ込まれても答えれらる訳が無いし、何より監督生が語りたいのはそこではないのだ!

「それじゃあ監督生さんはどうして電車の話を?」

「いやぁ、特急三日月宗近はすごく特徴的な電車だったんだよ!」

 あの車体はこの世界では絶対にお目にかかれないからね、これは話したいな!って思って。
 言いながらノートを取り出した監督生が、ペンを片手に何か絵を描きだす。

「刀の形した電車なんだけどね、乗り心地は快適だったよ」

 あ、刀って自分の故郷の武器の名前ね、と紙に書かれた絵はとても電車には見えない代物で。

「これ本当に電車なのか…?」

 ジャックの困惑の声が聞こえる。セベクも「僕が聞いた事のある電車とは違いすぎる……」と同じく困惑しているし、エーデュースに至っては絶句していた。エペルだって「こった形の…電車…?」と目を丸くしていた。グリムは公共機関を利用することが無いからか、みんなの困惑に首を傾げるばかり。

「え、でもこれだと外は見えないよな?道中つまんなくね?」

 エースの最もな質問に監督生は「と、思うじゃん?」となぜかドヤ顔を浮かべる。

「さすがに窓はあるから安心して! ボタン押したら外の景色だけじゃなくて車体の三日月刃文まで見えちゃうから。ま、その綺麗な車体に撮り鉄って呼ばれてる電車の写真を撮るのが趣味の人達に被写体としてすごく人気なんだよ!」

 そして走行スピードは、一晩でジャカルタっていう外国まで行って帰ってこれるくらい速いんだよ!と続ける監督生に、しかし残念ながら監督生の元居た世界の各国の配地を知らない面々は、それがどれほどのスピードで、どれほど凄いのか、イマイチ理解できなかったそうな。
 そんな訳で、いやよく分かんねえ!と苦情が上がり、監督生がさてどう説明したものかと考えあぐねていると――ぬっと後ろから伸びた腕が、監督生の首に回った。

「面白そうな話してんじゃーん」

 ばあ、と監督生の横から顔を出したのは、ヤバいと呼び声の高い2年の先輩で――

「うわっ、フロイド先輩!?」

 驚き仰け反ったエース、言葉もなく立ち上がったデュース、ふなああああ!と悲鳴を上げ監督生から距離を取ろうとして、しかし話の始まりから監督生の腕の中に居た為に逃げられなかったグリムの元イソギンチャク組が慌てだす。ちなみに同じくエペルも驚いていたが、匂いで気付いていたジャックと気配で気付いていたセベク、そしてセンサーで接近を知っていたオルトからは特にこれといったリアクションはなかった。

「フロイドだけではありません、僕たちも居ますよ?」

「全く。放課後に、こんな場所で一体何を話していたんです?」

 そして、フロイドのさらに後ろには予想通りジェイドとアズールの姿が。

「しかもオクタ幹部組勢ぞろいとか…」

 みなさんは寮に戻られる途中でした?と警戒するでもなく尋ねる監督生に、「ええ。ですが、食堂でなにやら話し声が聞こえまして」とアズールがニッコリ答える。

「あ、子分、俺様用事思い出したんだゾ」

「あー悪い、俺もそろそろ帰らねえと寮の門限が…」

「ぼ、僕も…」

 アズールの笑顔にゾッと冷たいものが駆け巡ったのか、一斉に逃げ出そうとした元イソギンチャク組であった。が、しかし行く手を実はヤバい方のウツボに阻まれてしまう!

「おやおや、なぜ逃げるんです? 僕達とはお話もしたくない、と?」

 悲しいです、シクシク。そう言って悲しそうな――しかし目は全く悲しみのこもっていない表情で泣き真似をするジェイドに、「イエ、ナンデモナイデース…」とエース・デュースは大人しく元の席に戻り、グリムもまたふなあぁぁ…と耳をペタリと伏せて監督生の腕の中で蹲った。
 そんなマブ達に相変わらずオクタヴィネル組が苦手なんだなー、と監督生も苦笑い。まあ、気持ちは分からなくもないが……

「ねえねえ小エビちゃん、俺小エビちゃんの故郷の話、もっと聞きた~い」

「えっ、故郷の話、ですか……?」

 ちょっと待ってください、いつから話聞いていたんです!!?と監督生が驚けば、フロイドが「さあ、いつだろうねぇ?」、アズールは「皆さんで興味深い話をしていましたから、つい…」、ジェイドも「ふふっ、今さっきここに来た、とは一言も言っていませんものねぇ?」とそれぞれ悪びれも無く答える。人魚だからひれってか?やかましいわ。
 あ、これかなり最初の方から話を聞いてたな、と監督生は呆れつつ、しかしリクエストには答えねばと何を話せばいいのか考える。
 オクタヴィネル、といえば人魚。人魚といえば海。海と言えば……

「そういえば、自分の故郷では波が恋をしてましたね」

 そうして監督生の口から出た言葉が、まさかまさかの内容だった。

「は?」

「な…み、……?」

「それ、本当に監督生さんの故郷の話ですか…?」

 フロイドがぽかんと口を開いたまま固まり、アズールはつい監督生の言葉を反芻し、ジェイドも自分の耳を疑ってしまう。一年組に至っては開いた口がふさがらない様子で、唯一オルトだけは「わぁ、素敵な話だね!」と好意的だ。
 そんなNRCの面々の姿にそんなに驚くことかなあ?と何度目か分からない疑問を抱きつつ、監督生はもちろんと頷く。

「はい。海岸に打ち寄せるあの波です。故郷の話で間違いありませんよ?」

「いや恋って…」

 やっぱり困惑が強いのか、エースはそれ以上の言葉が続かない。まあ、他のみんなもオクタヴィネル組を含めた皆が同じ様子なので誰も揶揄おうとはしないのは良かった…の、だろうか?

「それで監督生さん、波はどうしたの?」

 唯一話が出来る状態のオルトが監督生の話の続きを促せば、じゃあもうちょっと詳しく語ろうかな、と監督生が言葉を続ける。

「波は富士山…自分の故郷で一番標高の高い山に恋してるんですよ。でも富士山って人気者なんですよね。何せ日本…あ、自分の故郷の国名です。正式名称・日本国。その日本一の山ですからね。そりゃあ大人気ですよ。――でも、やっぱりその他大勢って、嫌ですよね?」

 だから、振り向いて貰えるように必死でアピールしてました。
 おぉ、恋する乙女?それとも男?が恋に向かって頑張る話か!波の性別なんて誰にも分からないけど、とりあえず波(仮称:女)って事にしておこう。
 監督生の話にあからさまに反応したりそうじゃなかったりとこの場に居る面々は様々だ。が、ここにいる皆が実は興味津々な話だったりするので誰もがその先を知りたがる。だってD男子だもの。

「でさ、小エビちゃん?その波の恋って…」

「交際に至ったのか、までは知りませんが…船乗りさんや北斎さんって方にいろいろアドバイス貰って、手を振ってもらったのをきっかけに親しくなったみたいですね」

 続きを促せば、なぜか更なる衝撃の一言が返ってきた。この小エビ、なんでこう、衝撃の事実を小出しするかなぁ!

「え、山が手を振る…のですか……?」

 山を愛する会としてはやはりその反応は気になるのだろう。驚きながらも尋ねるジェイドに、何当たり前の事を聞いてくるんだろうと逆に監督生が首を傾げる。

「そりゃあ富士山だって、付き合うにしても振るにしても、ちゃんと反応を返してあげないと波が可哀そうじゃないですか?」

 異世界の日常は別世界での非日常。監督生が幾度も味わってきたカルチャーショックをこんな事で感じる面々であった。

 余りの衝撃に少し、食堂に沈黙が落ちた。と、そこに新たな人物が。

「あれ、監督生? それに一年組にオルト、アズール達まで集まって、何の話してるんだ?」

 ヒョイっと食堂に顔を覗かせたのは、NRCでは珍しい、しかし見慣れた白いカーディガンの先輩が。その後ろには彼に手を引かれて入ってきたこちらもよく知る――

「カリム先輩! …に、シルバー先輩? 寝てません?」

 瞼を閉じ、カリムに引かれるがままに歩くシルバーの姿に、いち早く衝撃から抜け出したセベクの爆音が食堂に響く。

「おいシルバー! 起きろ!!!」

「セベクうるさい」

 が、即答でシルバーに反論された。どうやら眠気に襲われウトウトしていただけのようだ。ついでに他の面々も大声のショックからか無事衝撃から抜け出せたようなので、結果的には良かった訳だ。
 そんなシルバーの姿に「お、シルバー起きたか!」とカリムは引いていた彼の手を放す。

「さっき眠そうにフラフラ歩いてたからさ、リリアの所に行こうと思って!」

 で、これだけ集まって何やってたんだ、と尋ねるカリムに「自分の故郷の話で盛り上がっているんです」と監督生が答えれば、やっぱりカリムも気になるのか話に食いついてきた。

「監督生の故郷か! なあ、どんな所があるんだ?」

 目をキラキラと輝かせる先輩に期待に沿えればいいのですが、と前置きをしてから監督生は続ける。

「所って事はカリム先輩はお店情報とか知りたい感じですか? お店、お店なら……テレパシーで注文出来るエスパーカフェとか回転寿司のレーンを人がやってるダンス寿司とかありました。でも自分の一押しはラーメン屋ですね!」

 テレパシーで注文って何? とか人がレーンやってるって何だよ、との声が上がったが、今はラーメン屋の話である。というか、魔法が当たり前のこの世界で超能力の話とか、西洋文化の色濃いこの世界に生魚乗せた寿司の話は逆に説明が難しいのでスルーさせてもらおう。

「『ムンクの叫びラーメン』っていうお店なんですけどね、落ち込んだ時とかによく行ったなぁ」

 思い出すのは件のラーメン店。こじんまりとした個人経営のお店だったが、いつもお客で溢れていた。

「人気の“叫びラーメン”って、赤いスープに板海苔、麺、ナルトっていうシンプルなやつなんだけど、食べればこう、どう説明したらいいんだろう? 言葉にするなら「ヲー」ってなる」

 そして口に出た感想がそれか。というかそれってどんな感情だ?

「いやなんだそれは?」

 ジャックが理解できんとでも言うように尋ねる。その近くでフロイドはそれがどんな感情かはよく分からなかったが、監督生の例えがツボに入ったのか「ヲーだって、ヲー!」とケラケラ笑っていた。

「ヲーはヲーだよ。何て言うかな、モヤモヤした思いを溶かしてくれる感じ?」

「それって脱力する、とかそんな感じかなぁ?」

 エペルの疑問にグリムは「ふなぁ、力の抜けるものなんて、俺様食べたくないんだゾ…」と耳をペタリと倒す。心なしか尻尾も力なく垂れ下がる様子に監督生は「脱力とはちょっと違うから安心して」とグリムを撫でる。

「それなら、いい具合に力が抜ける、とかだろうか?」

 今度はデュースが答えれば、監督生はうん、そうだね、と同意した。

「あーそんな感じ。おかげで明日からまた頑張ろう!って気になれる」

 そんな、不思議なラーメンだったな、と続ける監督生の姿に、アズールが「ほう、そんな気に…」なんて眼鏡を光らせていた。だがしかし、監督生には『叫びラーメン』を再現できるほどの知識は無い。そもそもスープから何から、原材料だって知らない。だって看板メニューって秘伝のスープなんかを使用している訳だしレシピが流出するわけないじゃん。
 さて言ってアズール先輩が納得出来るか…とそちらを見やれば、何やらジェイドと相談を始めていた。その姿にあ、コレ逃げなきゃヤバいわと逃走を決意する監督生であった。――逃げ切れるのかは神のみぞ知るが。

「おい、草食動物どもが雁首揃えてなにこそこそやってんだ」

 次にやって来たのはレオナだった。隣にラギーの姿もあって、ジャックの背がピンッと立つ。

「いえ、こそこそなんてしてませんよ?」

 ジェイドがうさん臭い笑みを浮かべたので、トラブルになる前に監督生が説明する。

「ちょっと自分の故郷の話をしてたんです。何だかんだで話をしてるとこれだけの人数が集まって……」

 そう言って苦笑する監督生に、フロイドがこそりと耳打ちしてきた。

「ねえねえ小エビちゃん、どうせならさ、女性を大事にするトド先輩達の為にもう一回恋の話でもしたらー?」

 が、声量はとてもこそりではなかった。明らかにからかいを含んだ声音に、レオナが「あぁ!?」と唸りだし、ラギーが慌てて「ちょっとレオナさん、こんな所で止めてくださいっすよー」と止めに入る。ジャックにエペルもレオナを止めに入っている間に、監督生は新たなリクエストに答える事に。

「恋の話、ですか…? あ、そういえば見返り過ぎてほぼドリルになった女性がいましたね」

 そして、やっぱり爆弾を落とした監督生に、その場にいた全員の「はぁっ!!!!???」という声がハモッた。

「なんでだよ人間がドリルになるとかそれホントに人間か!?」

「人間ってドリルになれるのか…?」

「ふなぁ…!???」

「ドリル、ドリルって、…あのドリルか…?」

「そったものになれるなんて…」

「おい人間!!! そんな人間が居るわけ無いだろう!!!!!!!」

「ドリル? 僕も、兄さんに搭載してもらおうかな?」

 まずはエースがツッコみデュースが何故かまた目を輝かせ、グリムは言葉を失い、ジャックは再び困惑状態に陥りエペルがまたもや驚きに訛る。セベクがやっぱり吼えてオルトはちょっとズレた感想を抱いた。

「ちょっと待って小エビちゃん、なんで恋の話でドリルになるの? 冗談とか言ったら締めんぞ」

「か、監督生さん…? 僕たちを揶揄っているのですか…?」

「おやおや、これはまた、予想外の話になりそうですねぇ」

「恋をしてドリルになったって、凄いなそいつ!」

「いやカリム、そこは凄いですませてはいけないのでは…?」

「あ"? 何言ってんだテメェ…」

「シシッ、なーんか、面白そうな話になってきたっすねー!」

 フロイドは疑問を抱きながらも物騒な事を言い出し、アズールは困惑に声が震え、ジェイドは楽しげに笑う。カリムは純粋に凄い凄いとはしゃぎ、シルバーがカリムの反応にちょっと引いている。レオナはとても女性に対して使われる筈も無い言葉に怒りを覚え、ラギーは逆に楽し気だ。
 そんな、十五者十五様の反応に、困惑するのは分からなくもないけどその言い草は無いんじゃない?と監督生。

「失礼だね!ちゃんと人間だよ! ただちょっと片恋に一途なだけだよ!」

「一途って、例えば?」

 カリムの問いに監督生はうーんと顎に手を当て、

「片思いの相手を見かけてはチラチラ振り返って、ついには回りだすくらい?」

「いや何でだよ声かけりゃいいじゃん!」

 エースの更なるツッコミにうんうんと幾人か同意するように頷くが。

「日本人の奥ゆかしさを舐めないでよね! 女性から声なんて掛けられるわけないじゃん!」

 いやそこなの?との誰かのツッコミは、残念ながらスルーされた。

「で、回りすぎてほぼドリルになって、地面に穴は空くわ洗濯物や干物もよく乾くわ、しまいには空から降る隕石軌道も逸らしてくれた町の大恩人なんだよ!」

 「いやなんでそうなるんだよ」とツッコミどころ満載な監督生の話にレオナが驚いているようだが、監督生としては事実をそのまま話しているだけなのでそんな反応は(はなは)だ遺憾である。

「それで? そこまでアピールしてるんだったら、その恋の行方はどうなったんッスか?」

 それだけの事をやったのだ、さぞかし彼女の恋はハッピーエンドを迎えたのだろうとその場にいる全員が疑いもしなかったのだが――

「残念ながら望み薄ですねぇ」

「なんっっっっっっっっっっっっっっっっっっでだよ!!!」

 そこは意中の相手が振り向く所だろ!
 その日一番のエースのツッコミが響き渡った。思わず叫んだ俺は悪くない、絶対に!とは後日の談である。

「いやぁ、だって片思いの相手、どこ吹く風なんだもん、仕方ないよね」

 自分だって上手くいったらいいなって思ってる1人なんだよ?と続ける監督生に、何だかなあ、と思う面々であった。

「あらエペル、帰ってこないと思ったら新じゃが達と何話してるのかしら?」

「あ、ヴィルサン」

 新たに顔を出したポムフィオーレの寮長・副寮長にエペルがまずは反応する。

「それにこれだけの面々が集まって、何の話で盛り上がっていたのかしら?」

 そこの新じゃがの声なんて、廊下にまで響いていたわよと続けるヴィルに、エースがばつが悪そうに「あー、スミマセン」と彼に謝罪する。
 さすがに彼の声が廊下にまで響いた原因は自分にあるという自覚のある監督生は、エースが怒られる前にと助け舟を出す事に。

「いえ、自分の故郷の話をしてたんです。思いの外盛り上がっちゃって…」

 迷惑でしたよね、そろそろお開きにしますと席を立とうとした監督生を、しかし引き留めたのはヴィル自身だった。

「別に迷惑じゃないから安心しなさい。それでも謝りたいと思うなら…1つアタシにも聞かせてほしいわね」

 出来ればアタシらしい話が聞きたいわね、とちゃっかりリクエストするヴィルに「私もトリックスターの故郷の話は気になるね」とルークも清聴の構えだ。

 逆に困ったのは監督生の方である。ヴィル先輩らしい話、ですか…?と呟き、記憶の海をさらう。
 ヴィル先輩って言えば、やっぱりエンターテインメントかな?でも阿修羅さんのやるコーラス、ファッショニスタな大仏さん、最後の晩餐に行われたサンバなどもあるが、残念ながらそのいずれももう見れない訳で。後は…と記憶を思い起こし、そういえばと1つ、思い出す。

「薬師寺って所がすごかったかな~」

 あ、薬師寺って宗教施設なんですけど、観光地でもあるので、と補足をしてから話を続ける。

「そこの吉祥天女さんがね、とにかく個性的で!」

 その言葉にそもそもの話のきっかけを知っている一年組がびくりと肩を揺らす。だって、監督生が個性的って言う人物って……

「柄物大好きなの。もうね、柄マニアって感じ!」

 が、思ったより個性的の度合いが普通だったので、ホッと肩の力が抜ける。まあ流石に?あのレベルの個性的なやつがそう何人もいてたまるかって感じだよな!なんて誰に言うでもない言い訳をしながら監督生の話に耳を傾ける。――それが、罠とも知らずに。(なお監督生本人にそのつもりは微塵もない)

「その吉祥天女さんは柄物が好きすぎて、ついには薬師寺は月に一度、柄物デーとして薬師寺のメンバー全員が柄物の服を着るようになったんです」

 さらには薬師寺全体が星柄に染まるんです!との言葉に、普通じゃなかったー!と一年組は肩から崩れ落ちた。まさかの宗教施設が星柄に染まるなんて、誰が想像出来るか!

「あ、一応フォローしておくけど、吉祥天女さんって柄物に関しては押しが強い人だけど、根はすっごくいい人なんだよ! 横断歩道を渡れないおばあちゃんとかよく助けてるし」

 が、監督生のその言葉にすぐさま復活した。

「そのキチジョーって人、RSA生なのか!?」

 突然のデュースの一言に、ドッとみんなが沸く。監督生も「そういえば、確かに吉祥天女さんはRSA生でもおかしくないよね」と呟き、まだ見ぬ吉祥天女氏がRSA全体を柄物に染めるさまを想像し、さらに笑い声が広がった。
 みんなと一緒に笑いながら、監督生は何かを思い出したように「あ、そういえば」と声を上げる。

「自分も前に柄物デーに薬師寺に行ったらTシャツ貰ったよ! 確か星柄!」

「いや監督生も貰ったのかよ!」

 更なる燃料投下に、しばらくみんなの笑いが止まらなくなる。ヴィルも「なんでその話がアタシらしいと思ったのよ」なんて言いつつも笑っているのでリクエストには答えられたという事で良しとしよう。
 柄物の話をしながら、ヴィル先輩らしい話ならランウェイを歩いた夏野菜達の話や劇団ラス・メニーナスの話の方が良かったかな、と思ってしまった事は結局口にはせず…というかもう遅いか、とも思っていたので、丁度良かったと安堵する監督生であった。

 しばらく笑い声が食堂に響いていたら、やっぱり声に誘われたのか、また人が増えた。

「それだけ集まって何の話をしているんじゃ?」

 顔を出したマレウスとリリアに、笑いの渦にいたセベクとシルバーがすぐさま姿勢を正す。

「っ若様!!! リリア様!!!!!」

「セベク、もう少し声を落とせ」

 そんなやり取りに、次第に他のみんなの笑いも落ち着いたようで。

「おや…リリア先輩、それにマレウス先輩。いえ、監督生さんの故郷の話を聞いていたんです」

 みんなを代表して答えたアズールに、ほう…とリリアも興味深そうに監督生を見る。その彼の視線に気付いているのかいないのか、監督生はマレウスに尋ねる。

「ツノ太郎達はどうしたの?」

「僕達は今から寮に戻る所だったんだ」

「でも雨が降ってきてな、どうしようかと話をしていたのじゃが…ふと耳をすませば食堂の方から笑い声が聞こえてきてな、誰がおるのかと覗いてみれば、お主達を見つけたんじゃ」

 マレウスの言葉をリリアが引き継げば、ゲッと小さな悲鳴が上がる。

「え、今雨降ってんすか? うわ、濡れるじゃん最悪……」

 雨の中寮に戻るのかー、と落ち込むエースを筆頭に、尻尾の先まで濡れるのかとサバナクロー組も嫌そうな表情を浮かべ、ポムフィオーレ組も雨に打たれるのは嫌な様子。人魚であるオクタヴィネル組以外はみんな嫌そうな顔を浮かべているのを見て、監督生は苦笑を一つ。

「でも、そんなにふてくされないであげてよ」

 監督生の意外な一言に、「監督生さん? どういうこと?」とオルトが尋ねる。ほかの皆も不思議そうなので、監督生は故郷でこんな事があったんだ、と話しだす。

「だって、雨って人が好きなんだよ。仲間に入れてほしいなって気持ちと好き!って気持ちが強すぎて、ついつい雨脚を強くしちゃうだけなんだよ? でも雨が降ると人って逃げるよね? 本当は晴れ晴れとした笑顔が好きなのに。そんな事言うと雨が可哀そうじゃん」

 監督生の言葉に、先ほどまでの笑い声が嘘のようにしんみりとした空気が広がる。確かに、雨を嫌う人は多い。監督生の故郷でそんな事があったのなら、きっとこちらの世界の雨だってそんな気持ちが無いとは言い切れないだろう。だが、しかし……

「しかし人の子よ、雨が降ればどうしても人は逃げてしまう。そちらの世界ではどのように共存をしたのだ?」

「ふふっ、そんな時こそ雨具だよ! 傘…は顔が見えないから、カッパなんて雨の日に着てみたりして、ね?」

 あ、こっちの世界にカッパってもしかして無い?との監督生の問いに、「安心せい、ちゃんとこちらの世界にもあるぞ」とリリアが答えればそれは良かった!と監督生は笑う。

「それならさ、たまには雨に人の姿を見せてあげて? 晴れ晴れとした最高の笑顔を、ね?」

 監督生の言葉に、「ああ」と同意の言葉や、「まあ…気が向いたらな」とツンデレのような返答がチラホラと返ってくる。

 と、今度はジャミルとイデアが食堂にやって来た。雨に少し打たれたのだろう、全身が少々濡れており、カリムがすぐさま「ジャミル!」と彼に駆け寄る。どうしよう、まず身体、拭いた方がいいよな!と自身のハンカチを探すカリムにジャミルは「自分の物がある、大丈夫だ」と申し出を一刀両断、手早く雨雫を拭っていく。
 一方食堂に入った瞬間、予想以上の人口比にヒエェ…と震えていたイデアの方も、「兄さん、風邪ひいてない?」とオルトが近付き、まずはとスキャンを開始する。そうして少しの沈黙の後、体調は問題が無かったようで、ほっと一安心。しかし「ちゃんと身体を拭いて暖かくしてね」との忠告も忘れない。
 イデアは珍しく生身であるが、もう殆どの生徒が帰寮した食堂内ではそれなりに知っている面々ばかりが集まっているので、多少は気持ちも楽なのだろう。ほんの、1ミリ程度。

「珍しいですね、イデア先輩が部屋から出ているのももちろんですが、ジャミル先輩と居るなんて」

 何かあったんですか?と尋ねる監督生に、ジャミルが「ああ、ちょっとな」と雫を拭ったハンカチを懐にしまう。その裾から、ちらりと見えた“ソレ”に、あっ(察し)となった監督生は、ふと故郷のある出来事を思い出す。

「そういえば、今故郷のテレビで紹介されていたアイドルの卵の事を思い出しました」

 聞きます?と尋ねる監督生に、聞くと答える人物といや興味ないと答える人物比は残念ながら5:12であった。しかし、監督生の話を聞いた事が無いジャミルが「アイドルはどうでもいいが、君の故郷の話は興味があるな」なんて答えるし、イデアは口には出さないもののチラチラとこちらを気にして興味はある様子。ならやっぱり語らねば!

「ルソー5っていうアイドルグループなんですけどね。メンバーはライオン、ボヘミアン、マンドリンに枕と壺です」

 そしてやっぱり異世界ギャップが遺憾なく発揮された。「だよね知ってた!」と呟いたのは誰だろうか?

「枕? 監督生、枕ってあの…?」

「あの、が何を指すのかは知りませんが枕は枕ですよ?」

 初異世界ギャップに戸惑うジャミルに、他に枕ってありますか?と心底不思議そうに尋ね返す監督生。いや、俺は知らないが異世界には枕に別の概念でもあったのかと思ったのだが…監督生の反応から、どうやらそれは無い様子。

「じゃあ壺っていうのも…」

「壺も壺ですね。え、こっちの世界では壺に他の意味があるんです?」

 自分は壺といったらあの壺しか知らないんですけど。と答える監督生に、ジャミルが困惑している。そろそろ監督生の語る自分達の常識の範囲外な話に慣れ始めた面々は、なんかもう、そんなものなんだと特に反応はしなかった。ツッコミを放棄したとも言うが。

「まだまだ駆け出しのアイドルの卵たちなんで、バイトとアイドル生活を両立してるそうなんです。しかも、アイドルとしてバイト終わりに砂漠で夜通し練習してるそうですよ! 前にバラエティのミニコーナーで特集組まれてて、頑張ってほしいなぁって思っちゃいました」

 いや無機物がどうやってアイドルの練習をするんだその辺りの説明をくれないか監督生!!?
 ギリギリまで出かかった言葉を必死で飲み込み、「そ、そうか…」と乾いた笑みを浮かべるしかないジャミルを知ってか知らずか、監督生が「そういえばもう一組思い出しました!」と追加で語る。

「あと松林ズっていう松の木が集まって活動しているユニットもいましたね。野外フェスの時、視界ほぼホワイトの濃いスモークの中で行ったパフォーマンスは凄かったな~。白いスモークの中に浮かぶ松林ズのシルエット、めちゃくちゃ格好よかったです」

 そのステージの様子を思い出してるのか少々興奮している監督生に、その松林ズとやらをがけもに置き換えたイデアが小さくポツリと呟いた。

「ナニソレちょっと見てみたいでござるな…」

「君たち、もう遅い時間だよ。帰寮時間までそんなに時間はないのに、何をやっているんだい?」

 イデアの呟きに被さるように、また新たな人物の声が響いた。全員が入口に目を向ければ、そこにはリドルとトレイが。2人のやや後ろには「みんな何楽しそうな事してるのー?」と手をヒラヒラと振るケイトの姿もある。
 おぉうみんな集まっちゃったかーなんて呟く監督生の隣でエースとデュースが「ゲッ、寮長!」「すみません! ローズハート先輩!」と慌てだす。

「そういうリドルはどうしたんだ?」

「リドルさんがこんな時間まで学園にいるのは珍しいですね」

 慌てるハーツラビュル生2人に対して呑気に構えるカリムがまず尋ね、次いでアズールが珍しい事もあるものだと呟く。…確かに、規則に厳しい彼がこんな時間まで校舎に居るのはとても珍しいことだ。

「ちょっとリドルが体調を崩してな、さっきまで保健室にいたんだ。ああ、疲労が少し溜まっていただけらしいから、寮に戻ってゆっくり休めば大丈夫だって保険医にもお墨付きを貰ったし。――だから、そろそろ寮に戻ろうな?」

 リドルの代わりにトレイが答え、言外に「そろそろお開きにしろ」との空気をにじませる。そりゃあ、平時ならトレイだってこんな態度は取らないだろうが今は時間が時間だ、今回に関しては仕方がないだろう。

「そういう訳だから、君たちも体調管理には気を付けたまえ」

 僕もまだまだだよと苦笑するリドルに、監督生が「体調管理…あっ」と意味深な声を上げる。

「監督生ちゃん、どうしたの?」

 いち早く反応したケイトが監督生に尋ねれば、案の定というか、今まで食堂にいた面々ならすぐさま予想出来た返答が。

「あ、えっと、さっきまで自分の故郷の話をしていたんですが、1つ、思い出した事がありまして…」

「え、監督生ちゃんの故郷の話? けーくん興味ある! ねえリドルくん、トレイくん、この話だけ聞いて行かない?」

 2人だって興味あるよね?とケイトが2人を伺えば、リドルは案の定「しかし、規則が…」と渋る様子。

「リドル、帰寮時間までもう少し時間があるし、1つくらいならいいんじゃないか?」

 俺もちょっと気になるしなと苦笑するトレイに、「まあ、1つくらいなら…」とリドルが折れた。…やはり、彼も監督生の故郷の話は気になるようである。――だが、監督生の口から語られたのは、まさかの内容だった。

「体調管理って事でちょっと健康診断の事を思い出したんですけどね、年に一度のヘルスチェックインザヘル。あれ、みんな怖がってたなぁって」

 健康診断、は分かる。が、なぜそこに地獄(ヘル)なんて付けた!?
 本日何度目かわからないツッコミを抱いたのは誰だったか。そんなみんなの胸中なんて気付かずに、監督生は続ける。

「体重測定の函量地獄(かんりょうじごく)、骨密度をチェックする鉄磑地獄(てつがいじごく)鶏地獄(とりじごく)で歯の検診、叫喚地獄(きょうかんじごく)でレントゲンとかやったなぁ」

 あ、内容は思ったより普通の健康診断だった。全部“地獄”ってついてるけど!

「あと、みんなに鬼ばばって呼ばれてた看護師の採血なんて、看護師さんのスマイルが怖くてみんな恐れてましたねぇ」

 いや雌に“鬼ばば”なんて名称つかうなよ。ポツリと零れたレオナの呟きは、残念ながらサバナクローの2人の耳にしか届かなかった(ルークの耳には届いているかもしれないが)。
 最後の最後にやっぱり爆弾を持ってきた監督生に、やっぱり最後までツッコミが響く。

「なんで診療科目に全部地獄って付いてるんだよこえぇよ!」

「あっは、なにそれ小エビちゃんの故郷って地獄に続いてるのぉ~?」

「何と言うか、病院に向かうだけでも覚悟が必要なんだな…」

 エース・フロイド・ジャミルのツッコミに監督生は思わず反論するが。

「いや、だって診断受ける場所が『地獄病院』だもん」

「ふふっ、フロイドの言う通り、どうやら監督生さんの故郷は地獄に続いているようですねぇ」

 ジェイドにさらに追撃されて続いてませんってば地獄病院自体は普通の病院ですよ!と吠える監督生。が、しかしこの場には「だよな~」と思う面々しかいなかった。

「ふな…行きたくないんだぞ、その病院!」

 名前におびえるグリムに、そんな怯えないでよと監督生。

「病院怖い? じゃあ故郷の歯医者さんの話でもしようか?」

「歯医者? なぜじゃ?」

 病院の話から歯医者の話に急に変わった事にリリアが疑問を浮かべるが。

「いやね、そこの歯医者、店名がデンタルクリニック死の島って……」

「いや、その話はもういいよ!」

 結局、ケイトのストップが入った事で、この話はおしまいとなった。

「さて、ではそろそろ――」

「子犬ども、これほどの人数が集まって何をしている?」

 リドルの解散の合図に合わさり食堂にクルーウェルがやって来るさらにその後ろにトレインとバルガスの姿も見留め、マズイと慌てだす者が数名に気にもせずに帰り支度を始める者が数名。

「監督生、いったい何をしていたんだ?」

 トレインの問いに「自分の故郷を話をしていたら時間を忘れていました。ごめんなさい」と監督生は素直に謝る。と、そこにさらに新しい顔が。

「おや監督生さん。それに皆さんも。これだけ集まっているなんて珍しいですねぇ」

「Hey小鬼チャンたち、盛り上がっていたようだね!」

 学園長にMr.サムと、こうして食堂に監督生が深く関わった面々が全員揃ってしまえば中々に圧巻だ。

「クルーウェル先生だけじゃなく、トレイン先生にバルガス先生…はまあ、見回りって事でわかりますけど、学園長にサムさんまで来るなんて…」

「あ、私はただの通りすがりですよ」

「俺は食堂に食材を届けに来ただけだよ、小鬼チャン」

 学園長とMr.サムのいや通りすがりって何なんですがと監督生は呆れ顔を浮かべる。が、すぐに何かを思い出したのかポンッと手を叩いた。

「あ、サムさん見て思い出した。そういえば地獄スーパーって所もあったなぁ」

 もう誰かに話していいのか伺うでもなく。つい思った事を口に出せば、誰かの口から「ヒエッ」と小さな悲鳴が上がる。

「また新しい地獄なのか人間!!」

「スーパーまで…地獄? 監督生サン、もう帰らずにこごさいだ方安心なんでね?」

 セベクとエペルの言葉にいやいや別に害とか無いから!ただのスーパーだから!と必死で答える監督生。

「12時になったら開くスーパーでね、美味しいのに値段が安い…というか定価の半額になるランチのお弁当がすっごく人気なんだよ」

 何せ毎日争奪戦が起こるほどだからね。と苦笑いを浮かべる監督生にあれ思ったより普通のスーパーだった?いや監督生の事だ、次にとんでもない話が出るぞ!
 そんな生徒たちの様子を知ってか知らずか、バルガス先生は「争奪戦か…俺が参加すれば、誰にも負けないな!」と相変わらず何処から来ているのか分からない自信満々の声で呟いている。

「でもね、あそこがなんで地獄スーパーって名前なのかは…無慈悲に分けてしまうからなんだよね」

「無慈悲って…何が……?」

 ほらほらやっぱり爆弾を隠し持っていた。ゴクリと唾を飲み込んだのは誰だろうか。

「そりゃあ、ランチのお弁当を買える者と買えざる者を、だよ」

 が、最後の最後で来るであろう特大級の爆弾が、まさかの不発弾で呆気にとられたのは果たして何人いたか。

「自分も何回か争奪戦に参加したんだけど、“買える者”になれたのはたった1回だったなぁ……」

 でも美味しいんだよね、あそこの半額地獄ランチ。との言葉に、弁当の名前にまで地獄ってつくのかよ、との言葉はついぞ口に出来なかった。





 さて、帰り支度も終わり食堂から出ていく頃になってもやっぱり細々と会話は続く。

「明日は週末だな」

 監督生は週末、どうするんだ?とのデュースの問いに「うーん、寮の掃除かな」なんて苦笑いを浮かべている。

「えーっ、休みの日まで雑用とか、遊んだりはしないのか?」

 エースの疑問に「定期的に掃除しないと、ホラ、あの寮は虫湧いたりしちゃうし」と答える監督生。その一言に某先輩が一瞬ビクリと肩を震わせていたが、今揶揄えばますます帰寮が遅くなり、結果今度こそクルーウェル先生の「バッボーイ!」だけでなくこの場にいる寮長達からも何らかのペナルティがあるかもしれない。なら口を閉じておくのが賢明か。

「しかし休みなんてあっという間だし、遊びにかまけているとすぐに週末は明けるぞ」

 学生だって社会人だって、誰だって嫌な週末明けの“月曜日”。ジャックの言葉にグリムはうげぇと苦虫を噛み潰したような顔をした。

「ふな…月曜日なんか嫌いなんだゾ…」

 そんなグリムの様子にそんな落ち込まないでと監督生。そして――残念ながら、監督生の爆弾は終わっていなかった。

「大丈夫、自分月曜日の撃退方法知ってるよ!」

 撃退?この監督生、魔法を使えないのに“月曜日”を撃退するなんて言い出したぞ!?

「撃退って、どうするんだ?」

 一体どんな方法があるんだと、興味半分好奇心半分で尋ねれば。

「月曜をちいちゃく粒に砕いて過ごせばいいんだよ! 一粒一粒潰せばあんまり怖くないでしょ?」

 案の定というか、やっぱり想像だにしなかった方法が提示された。
 いや月曜を小さくなんて、どんな魔法だよと心底わからないという顔で尋ねれば、逆にそっちこそ分からないよと監督生に返される。

「自分の故郷に魔法が無いの、みんな知ってるよね?」

 魔法で出来るなら、自分はそっちの方が知りたいよと返されれば、何というかもう、開いた口が塞がらないというやつである。

「っあー、もう! 休み明け、熱とか出ないかなぁ!」

「ははっ、そういう時に限って熱なんて出ないんだけどな」

 話題を変えようと思ってもみない事を口にすれば、すぐさまトレイからの苦笑が入り、

「そうそう。平熱でうらめしや~、なんて言っても知らないよ?」

 じゃ、また来週ね!とグリムを抱き上げ鏡舎へと向かう面々から離れ、オンボロ寮へと向かう監督生とグリム。その背を見送りつつ、誰かがポツリと呟いた。

「監督生の故郷って、魔法が無い割には魔法みたいな人や物にあふれているんだな…」

 誰かの呟きに、うんうん、わかる、と同意の声が上がるのはすぐその後であった。




監督生の故郷が思ったよりファンタジーだった話
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 タグ=内容です!
 
 
 
世界に散らばる監督生たちにびじゅ○ューンを布教したかった。布教相手がNRC生じゃないってとこ、重要です。ここテストに出ます(ぇ)

題材になったのはNHK Eテレで毎週5分ほど放送している「びじ○チューン」という番組です。
美術品(絵画だけでなく石像や陶芸品など、『美術品』とされるものは何でも)の各エピソードを盛り込んだオリジナル楽曲を放送してます。
別に前知識無くても、番組内容がお堅くないのでなにも考えずに見れます。個人的には美術苦手な人でも気軽に見れる番組じゃないかな、って思ってますw
 
 
2021年9月17日:twst夢100users入りタグ追加ありがとうございます!
2021年9月21日:消したら終末実験タグ追加ありがとうございます!
2022年6月28日:微クロスオーバータグ追加ありがとうございます!
2022年8月15日:混合夢小説500users入りタグ追加ありがとうございます!
2023年1月21日:びじゅチューン!タグ追加ありがとうございます!
ですがこちらはツイステの二次創作である事と監督生の欄に記述がある事から本家本元のタグは削除させていただきます。

2022年2月7日:延長戦追加
2022年5月1日:各キャラの反応+α追加

---------- 以下読後推奨 ----------

題材にしたエピソード一覧        おまけ
 ・縄文土器先生 ・おりがみのよりとも
 ・保健室に太陽の塔 ・曜変天目ディスコ
 ・テュルプ博士の参観日 ・住んでます八橋蒔絵硯箱
 ・LOVEタージ・マハル先輩 ・睡蓮ノート
 ・ツタンカーmail ・玉虫の家庭教師が玉虫厨子
 ・姫路城と初デート ・焔のお習字教室
 ・転校しないで五絃琵琶 ・ハッピーバースデーdearニーゼン山
 ・委員長はヴィーナス ・私を投げ入れて
 ・地元が快楽の園 ・雪中のフォーメーション<山>
 ・特急三日月宗近 ・ひとよだけ巡査
 ・ザパーンドプーンLOVE ・続いては、信貴山の石橋さ~ん
 ・エスパーカフェ ・出会えないりんごとオレンジ
 ・ダンス寿司 ・バベルの塔にカフェOPEN
 ・ムンクの叫びラーメン ・ベーカリー空也
 ・見返りすぎてほぼドリル ・夕暮れ、浄土堂ショー
 ・あしゅらコーラス(注) ・何にでも牛乳を注ぐ女
 ・ファッショニスタ大仏(注) ・レーサーはゴーギャン
 ・最後の晩餐サンバ(注) ・アイネクライネ唐獅子ムジーク
 ・その天女、柄マニアにつき ・兵馬俑ウエディング
 ・ラス・メニーナス、開演前 ・審判はフリーダ
 ・雨は愛すが人逃げる ・指揮者が手
 ・ルソー5 ・落穂拾子
 ・松林ズ ・書記に必要なギャルの精神
 ・ヘルスチェックインザヘル ・お局のモナ・リザさん
 ・デンタルクリニック死の島 ・犬派はモノクロネコ派はカラー
 ・ランチは地獄の門の奥に ・鳥獣戯画ジム
 ・月曜日モンスター ・写楽式洗顔
 ・平熱でうらめしや ・祖母のコロッセオハット
               ・風神雷神図屏風デート
               ・火消しが来たりて笛を吹く
               ・Working!ニケ
               ・オフィーリア、まだまだ
 
なるべくいっぱい紹介したかったので名前だけ登場の作品もチラホラと…(^-^;)
内容?某動画サイトにだいたい上がっているのでそっち見てください。1分半くらいの短い曲なんで、気になったタイトルを聞くだけならそんなに時間かかりませんし。そしてそのままハマってくれたらいいな!(笑)

※ (注)は欠番になってしまった作品です。まあ検索すれば簡単に見つかるので曲自体は聞けるのですが…番組での放映は無いので、そこだけはお気を付けください。
続きを読む
93585033,106
2021年9月7日 02:19
霧烏
コメント
漆黒わらび
漆黒わらび
監督生くんのお家はブロードウェイ・ブギウギに金印があったんだろうな(妄想) 日本ってカオスだな…
2025年1月4日
北神かりん
北神かりん
投げ入れ 堂が投げ入れられた時点で頭がパニックになりました
2023年6月17日
南瓜人
南瓜人
びじゅチューンを知らなかったので、ラブデリック系の何かだと思った。牛乳を注ぐやつね!!!!
2023年5月10日

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