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浅倉透「匂うね。このミィーティング。」/Novel by ふくまさ

浅倉透「匂うね。このミィーティング。」

2,807 character(s)5 mins

三作目です。
少し捻ったようなことをしたいと思いつつ書いてます。
いろいろ作風を探りつつ。飽き性なんでぽんぽん短いの書いてこうと思います。
キャラの口調など、大目に見てください。
透は掴みやすいけど、小糸が使い所に困る。あと絶望的にえろに向いてない。ギャグっぽいのとか、叙述トリックとか。ホラーとかもいいかも。

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オンラインミィーティングというのは常に人員不足でてんてこまいである283プロにとって非常に有用なものである。この日もノクチルとの打ち合わせがオンラインで行われていた。

P「あ、あ、聴こえてるか?」

透「うん。おっけー。」

円香「大丈夫です。」

雛菜「聴こえてるよ〜!」

小糸「だ、大丈夫です……!」

P「よし、じゃあミィーティング始めるぞ。」

透「あれ。」

P「ん、どうした、透。」

透「いやさ。樋口のいるとこ。どこにいるのかなって。」

樋口円香の背景は無地。白一色であった。

雛菜「あは〜、ホントだ〜! いつもと違う〜!」

円香「別におかしくないでしょ。それに、今どこにいるかなんて関係ない。」

P「そ、そうだな。……こ、小糸の部屋はなんか……か、可愛いな!」

小糸「ぴぇっ……! え、えへへ……あ、ありがとうございます……!」

円香「なんでそんなに動揺してるんですか。それに女子高生の部屋を勝手に批評しないで下さい、不快です。」

申し訳ない、と頭に手をあてるプロデューサー。

透「プロデューサーの部屋はプロデューサーってかんじだね。白くて。清潔感ってやつ?」

円香「面白味がないですね。ミスター・ミニマリスト。」

雛菜「やは〜♡ 雛菜は好きだよ〜、プロデューサーの部屋〜♡」

小糸「な、なんか……おしゃれって感じがしますね……!」

P「ははっ、まぁ部屋はいくつかあるけど、確かに物は少ないかもな。ま、そろそろミーティング始めるか。」

他愛無い会話もそこそこに、打ち合わせは始まった。


P「それでこの日のレッスンが……

円香「しっ……しっ……。」

透「? なにしてんの、樋口。下なんかあるの?」

樋口円香は仕切りに足元を気にしている様子であった。

円香「……ロボット掃除機。さっきから足元うろちょろしてて。」

雛菜「やは〜、ハイテク〜!」

小糸「す、すごいね円香ちゃん……! いくらくらいするの……?」

円香「……五千円くらいじゃない?」

透「……安すぎない? どうなの、プロデューサー。」

P「お、おう。破格だな。良い買い物だと思うぞ!」

なぜか恥ずかしそうにして鋭い目つきになる樋口円香。おそらくはプロデューサーを睨んでいるのだろうが、オンラインではそれは定かでは無い。

それからしばらくして。

P「少し休憩にしようか。また5分後くらいに集まってくれ。」

透・円香・雛菜・小糸「「は(〜)い」」

席を立ったのは樋口円香、市川雛菜、福丸小糸の三名。

透「プロデューサーは行かないの? トイレとか。」

P「今はちょっとな。透は、って失礼か。」

透「ふふっ。わたしは大丈夫だよ。」

二人で話しているとプロデューサーの画面に白い毛玉が重なる。

透「うわ。なんだ。猫?」

P「おっと、こら、ダメだろ。あっち行ってなさい。」

透「プロデューサー猫飼ってたんだ。可愛いね。」

P「あぁ、一人暮らしで寂しかった時に飼ってな。もう3年くらいかな。」

透「へー。似てるね飼い主に。イケメンだ。」

P「ははっ、でも性格は結構ツンケンしてて……

そう言いかけたところで各メンバーが戻ってくる。

円香「戻りました。まだ時間じゃないですね。」

雛菜「やは〜♡ みんな同時に帰ってきた〜!」

P「お、まだ時間あるな。俺もちょっとお花摘みに……

と言って、プロデューサーが画面外へ消える。

透「……? さっき……。」

小糸「ど、どうしたの透ちゃん……?」

透「あー、ううん。なんでも無い。」

雛菜「プロデューサーも一緒に行ったら良かったのにね〜! そしたらみんなで同時に着席〜で気持ちいいのに〜!」

円香「タイミングなんて人それぞれでしょ。どっちにしろ5分は休憩を取るんだし。」

透「珍しいね。プロデューサー庇うの。」

円香「庇うって、別に雛菜もあの人のこと悪く言った訳じゃ無いでしょ。それに珍しいってなに。」

小糸「と、透ちゃん、円香ちゃん、ケンカはだめだよ……! あ、プロデューサーさん帰ってきたよ……!」

P「すまん、待たせたな。みんな休憩はもう大丈夫か?」

透「ばっちぐー。」

雛菜「大丈夫〜!」

円香「あなたが最後だったでしょ。」

小糸「(円香ちゃん、またいつもの感じに……)は、はい……!」

P「よし、じゃあ再開するぞ。次のライブなんだが……


打ち合わせも終わりに近づいたころ、プロデューサーの家電いえでんが鳴る。

P「……って感じだな。じゃあそろそろミーティング……

Prrrr Prrrr Prrrr

P「お、すまん、電話だ。みんな解散してていいからな、お疲れ様。」

プロデューサーはマイクをミュートにして席を立った。

透「一人暮らしで家電かー。珍しいね。」

円香「先方からFAXとか届くんでしょ。知らないけど。」

prrrr prrrr prrrr

かすかに遠くの方から、先ほどと同じ着信音が聞こえた。

透「え。樋g

雛菜「あ〜! 雛菜電話きた〜! 席はずすね〜!」

透「……。」

円香「……雛菜でしょ。今のは。」

小糸(ぴぇ……雛菜ちゃんの着信音全然ちがってた……。)

透「……ま、いいや。じゃ、また明日ね。お疲れ。」

小糸「わ、わたしも抜けるね……! お疲れ様……!」

円香「ん……。お疲れ様。」

雛菜「あれ〜? みんないな〜い。円香先輩だけ〜?」

円香「あの人もそろそろ帰ってくるんじゃない?」

雛菜「やは〜♡ 雛菜も用事できたから〜またね〜♡」

円香「ん。」

ミーティングの画面には樋口円香とプロデューサーの画面だけが残った。

P「いや〜、すまんすまん。ってあれ、円香だけか。」

円香「はぁ。……多分勘付かれてます。大丈夫って言うからやったのに。本当に計画性の無い人ですね。」

P「円香。バーチャル背景って機能知ってるか。」

円香「……あなたがやれば良かったでしょ。責任を押し付けないで。」

P「……というか、これ意味あるか。」

円香「どういう意味ですか。確かに建設的なやりとりとは言えませんが。」

P「いや、隣だし。」

円香「あなたがこっちに来てください。」

P「はいはい。」

プロデューサーが画面外に行くと、数秒で樋口円香の画面に映る。

円香「ちょっと。来て早々にベッドに乗せないで。ちょっと、足くすぐったいっ。……やっぱり飼い主に似るんですね。」

P「ん、なにがだ?」

円香「足に擦り寄るところ。」

ミーティング画面を切らないままに始まったイチャイチャ。





透「やっぱりかー。」

画面端でイチャつく二人は気づかない。浅倉透が再びミーティングに参加してきたことに。

Comments

  • hanamal

    ケニー並に殺される浅倉の脳

    March 28, 2022
  • イヤホン

    これは……とても良きものです

    March 20, 2022
  • マドカスキー

    Pも円香も誤魔化すの下手くそでお可愛いこと

    March 18, 2022
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