浅倉透「匂うね。このミィーティング。」
三作目です。
少し捻ったようなことをしたいと思いつつ書いてます。
いろいろ作風を探りつつ。飽き性なんでぽんぽん短いの書いてこうと思います。
キャラの口調など、大目に見てください。
透は掴みやすいけど、小糸が使い所に困る。あと絶望的にえろに向いてない。ギャグっぽいのとか、叙述トリックとか。ホラーとかもいいかも。
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オンラインミィーティングというのは常に人員不足でてんてこまいである283プロにとって非常に有用なものである。この日もノクチルとの打ち合わせがオンラインで行われていた。
P「あ、あ、聴こえてるか?」
透「うん。おっけー。」
円香「大丈夫です。」
雛菜「聴こえてるよ〜!」
小糸「だ、大丈夫です……!」
P「よし、じゃあミィーティング始めるぞ。」
透「あれ。」
P「ん、どうした、透。」
透「いやさ。樋口のいるとこ。どこにいるのかなって。」
樋口円香の背景は無地。白一色であった。
雛菜「あは〜、ホントだ〜! いつもと違う〜!」
円香「別におかしくないでしょ。それに、今どこにいるかなんて関係ない。」
P「そ、そうだな。……こ、小糸の部屋はなんか……か、可愛いな!」
小糸「ぴぇっ……! え、えへへ……あ、ありがとうございます……!」
円香「なんでそんなに動揺してるんですか。それに女子高生の部屋を勝手に批評しないで下さい、不快です。」
申し訳ない、と頭に手をあてるプロデューサー。
透「プロデューサーの部屋はプロデューサーってかんじだね。白くて。清潔感ってやつ?」
円香「面白味がないですね。ミスター・ミニマリスト。」
雛菜「やは〜♡ 雛菜は好きだよ〜、プロデューサーの部屋〜♡」
小糸「な、なんか……おしゃれって感じがしますね……!」
P「ははっ、まぁ部屋はいくつかあるけど、確かに物は少ないかもな。ま、そろそろミーティング始めるか。」
他愛無い会話もそこそこに、打ち合わせは始まった。
P「それでこの日のレッスンが……
円香「しっ……しっ……。」
透「? なにしてんの、樋口。下なんかあるの?」
樋口円香は仕切りに足元を気にしている様子であった。
円香「……ロボット掃除機。さっきから足元うろちょろしてて。」
雛菜「やは〜、ハイテク〜!」
小糸「す、すごいね円香ちゃん……! いくらくらいするの……?」
円香「……五千円くらいじゃない?」
透「……安すぎない? どうなの、プロデューサー。」
P「お、おう。破格だな。良い買い物だと思うぞ!」
なぜか恥ずかしそうにして鋭い目つきになる樋口円香。おそらくはプロデューサーを睨んでいるのだろうが、オンラインではそれは定かでは無い。
それからしばらくして。
P「少し休憩にしようか。また5分後くらいに集まってくれ。」
透・円香・雛菜・小糸「「は(〜)い」」
席を立ったのは樋口円香、市川雛菜、福丸小糸の三名。
透「プロデューサーは行かないの? トイレとか。」
P「今はちょっとな。透は、って失礼か。」
透「ふふっ。わたしは大丈夫だよ。」
二人で話しているとプロデューサーの画面に白い毛玉が重なる。
透「うわ。なんだ。猫?」
P「おっと、こら、ダメだろ。あっち行ってなさい。」
透「プロデューサー猫飼ってたんだ。可愛いね。」
P「あぁ、一人暮らしで寂しかった時に飼ってな。もう3年くらいかな。」
透「へー。似てるね飼い主に。イケメンだ。」
P「ははっ、でも性格は結構ツンケンしてて……
そう言いかけたところで各メンバーが戻ってくる。
円香「戻りました。まだ時間じゃないですね。」
雛菜「やは〜♡ みんな同時に帰ってきた〜!」
P「お、まだ時間あるな。俺もちょっとお花摘みに……
と言って、プロデューサーが画面外へ消える。
透「……? さっき……。」
小糸「ど、どうしたの透ちゃん……?」
透「あー、ううん。なんでも無い。」
雛菜「プロデューサーも一緒に行ったら良かったのにね〜! そしたらみんなで同時に着席〜で気持ちいいのに〜!」
円香「タイミングなんて人それぞれでしょ。どっちにしろ5分は休憩を取るんだし。」
透「珍しいね。プロデューサー庇うの。」
円香「庇うって、別に雛菜もあの人のこと悪く言った訳じゃ無いでしょ。それに珍しいってなに。」
小糸「と、透ちゃん、円香ちゃん、ケンカはだめだよ……! あ、プロデューサーさん帰ってきたよ……!」
P「すまん、待たせたな。みんな休憩はもう大丈夫か?」
透「ばっちぐー。」
雛菜「大丈夫〜!」
円香「あなたが最後だったでしょ。」
小糸「(円香ちゃん、またいつもの感じに……)は、はい……!」
P「よし、じゃあ再開するぞ。次のライブなんだが……
打ち合わせも終わりに近づいたころ、プロデューサーの家電が鳴る。
P「……って感じだな。じゃあそろそろミーティング……
Prrrr Prrrr Prrrr
P「お、すまん、電話だ。みんな解散してていいからな、お疲れ様。」
プロデューサーはマイクをミュートにして席を立った。
透「一人暮らしで家電かー。珍しいね。」
円香「先方からFAXとか届くんでしょ。知らないけど。」
prrrr prrrr prrrr
かすかに遠くの方から、先ほどと同じ着信音が聞こえた。
透「え。樋g
雛菜「あ〜! 雛菜電話きた〜! 席はずすね〜!」
透「……。」
円香「……雛菜でしょ。今のは。」
小糸(ぴぇ……雛菜ちゃんの着信音全然ちがってた……。)
透「……ま、いいや。じゃ、また明日ね。お疲れ。」
小糸「わ、わたしも抜けるね……! お疲れ様……!」
円香「ん……。お疲れ様。」
雛菜「あれ〜? みんないな〜い。円香先輩だけ〜?」
円香「あの人もそろそろ帰ってくるんじゃない?」
雛菜「やは〜♡ 雛菜も用事できたから〜またね〜♡」
円香「ん。」
ミーティングの画面には樋口円香とプロデューサーの画面だけが残った。
P「いや〜、すまんすまん。ってあれ、円香だけか。」
円香「はぁ。……多分勘付かれてます。大丈夫って言うからやったのに。本当に計画性の無い人ですね。」
P「円香。バーチャル背景って機能知ってるか。」
円香「……あなたがやれば良かったでしょ。責任を押し付けないで。」
P「……というか、これ意味あるか。」
円香「どういう意味ですか。確かに建設的なやりとりとは言えませんが。」
P「いや、隣だし。」
円香「あなたがこっちに来てください。」
P「はいはい。」
プロデューサーが画面外に行くと、数秒で樋口円香の画面に映る。
円香「ちょっと。来て早々にベッドに乗せないで。ちょっと、足くすぐったいっ。……やっぱり飼い主に似るんですね。」
P「ん、なにがだ?」
円香「足に擦り寄るところ。」
ミーティング画面を切らないままに始まったイチャイチャ。
透「やっぱりかー。」
画面端でイチャつく二人は気づかない。浅倉透が再びミーティングに参加してきたことに。
ケニー並に殺される浅倉の脳