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医療用大麻、精神疾患に「効果なし」 有害の恐れも警告―豪大学調査

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政府の認可を受け、栽培されている大麻=2017年6月、オーストラリア南東部ビクトリア州(AFP時事)

政府の認可を受け、栽培されている大麻=2017年6月、オーストラリア南東部ビクトリア州(AFP時事)

 【シドニー時事】オーストラリアで合法化されている医療用大麻を巡り、シドニー大学の研究チームは「うつ病といった精神疾患への有意な効果は認められない」とする調査結果を公表した。使用の継続による依存症のリスクなど、「かえって有害となる恐れ」も警告した。

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 豪州では2016年に医療用大麻が解禁され、年間約70万人に処方されている。研究チームは1980~2025年に延べ2477人を対象に行われた国内外の臨床試験54件を分析し、17日付の英精神医学専門誌「ランセット・サイカイアトリー」に結果を掲載した。

 医療用大麻が有効と判断されたのは、大麻依存症からの離脱のほか、不眠症やチック症の治療、てんかんの発作の軽減、特定の痛みの緩和など限定的だった。一方、代表的な精神疾患のうつ病、不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対しては、プラセボ(偽薬)を使用した場合と大差なく、「効果を示す証拠は見当たらない」と結論付けた。

 また、コカイン依存症の患者に処方した場合、「コカインへの渇望がより強くなる」という逆効果を招くことが確認された。

 調査を主導したジャック・ウィルソン博士は「うつ病などへの処方に疑問を抱かせる結果だ。日常的に使用すれば、依存症リスクを高めたり、効果的な治療が遅れたりして、心の健康を悪化させる可能性がある」と指摘。当局に規制強化を求めている。

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