だから僕は公務員を辞める
皆様あけましておめでとうございます。
最近、子どもを寝かせる20時くらいから一緒に寝て2時3時に起きて家事や仕事をする生活をしてたら、ふつーに紅白とか年越しとか色々逃しました…。
標準化界隈の皆さんの怒涛のnoteラッシュに触発されたわけではありませんが、新年の抱負を語るこのタイミングで、タイトルの通り、私事ですが自身の転職について報告させていただきます。転職にお悩み中の地ハム諸兄、その他業界の皆さまの少しでも参考になることがあれば、という思いで書きます。急いで書いているので、乱文ご容赦ください。
また年末にお会いできていた方にはお伝えしたのですが、お会いできなかった皆様にはこのような形で報告となり申し訳ありません。
簡単な自己紹介
某情(@3xqeTWA_BOJO)と申します。地ハム歴約14年です。
今までの経験部署は、税やひとり親支援、防災、情シスで、全国で阿鼻叫喚の地獄絵図になりつつあるシステム標準化の担当4年目のアラフォーおじさんです。特にこれといって技能や知識や資格があるわけではなく、このままではまずいのではないか、なんとかできないか、という漠然とした不安から、自身の勉強や情報収集のために最近やっと庁外へ出ていくようになりました。数日前、たまに行く理髪店で「髪細くなってきたね。育毛剤やった方がいいよ!老眼ももうすぐだぞ☆」と言われ軽く凹んだのは内緒。
転職概要
結論として、今年(2026年)3月末で現在勤務している地方公共団体を退職し、転職します。次の職場は公共とほぼ関係ない業界です。ただ「今までの経験を活かすことができる」という点を転職の軸にしたので、担当業務は全く新しい分野というわけでもないです。次の職場の詳細は割愛しますが、昨年11月に自身が企画側に回ったイベントラッシュの折に、コソコソ書類を作り、コソコソ面接を受けていました。
転職の際に軸(最低限のポイント)にしたことは3つ。
今までの経験やスキルが活かせること
給与水準を下げないこと
家族(特に障がいのある長女)との時間を大切にできること
です。
転職する理由は本当にいろいろありますが、まとめると主に以下の4つ。
国の施策と自治体の関係性に疲弊
働かない同僚の存在
今の狭い世界で働き続けることについての不満
家族の事情
今転職する理由
もう少し細かく書きます。
散らかった部屋にルンバを走らせる状況を変えることを諦めてしまった(標準化が良い例)
年上の同僚、後輩含めた働かない同僚のカバーに疲れた
この狭い世界であと20年働き続ける未来がどうしても描けなかった
長女の特別支援学校への就学タイミング
散らかった部屋にルンバを走らせる状況を変えることを諦めてしまった(標準化が良い例)
地方自治体基幹業務システム標準化の失策については、界隈の有識者の皆様が現状を適切に分析し、まず今を振り返ってからでないと次に進めない状況、と説いてくださっています。本当にその通りだと思うし、みなさん前向きに「こうなっては仕方ないので今どうするか、次どうするべきか」を議論されていて本当に尊敬します。以下に参考になる記事をいくつか貼らせていただきます。
僕はそこまで前向きになれませんでした。原因を分析し、これからのことを議論することは勉強になったし、それを自分の所属する自治体に還元しようと勉強の結果を持ち帰って組織にさまざま働きかけました。しかし、自分の立場や実績では足りず、所属する組織文化の壁に阻まれて、最終的に動かすことができませんでした。勉強会も開催しましたが、これが一体何になるんだと諦めをより強くする方向に働く結果になってしまいました。
また、さまざま降ってくる業務とこれからの人口減少社会の地方自治体運営を思った時「これは公共の未来は暗いぞ」と思わざるをえませんでした。
働かない同僚(年上の同僚、後輩含め)のカバーに疲れた
ここは自分がX上や過去のnoteで散々愚痴っていますが、現在の職場では、名前を言ってはいけない暗黒のあの人を筆頭に「職務専念義務って言葉知っとるか?」と思うほど仕事をしない人が溢れています。
そしてそれを明確に指摘して、是正させるというマネジメントをしてくれない上司が多すぎます。ただ自分がもし上司の立場だったとしても、同じように何もできないと思います。そういう意味で個人の資質というよりは、組織文化や公務員という職業の特性、近年のハラスメントの考え方などが原因と思っています。
自分が観測した中で、働かない同僚の例としては
事務分掌ではっきり分かれているのに自分の業務を(様々な理由をつけて)やらない →「悪いけどこれもやって」と上司からその業務を振られる。または落ちそうなボールなので仕方なく拾う。本人は我関せず。
「標準化?よくわからんけど俺来年定年だから、俺以外のやつに回せや」とか言っちゃう
仕事中に謎の用事で居なくなる、または用事も不明で行方不明になる
業務負荷がかかると「病気になる」と職場に出てこなくなる
この辺り、民間だろうが公務員だろうがどこでもあることかもしれませんが、公務員ってみんなどこか思ってると思うんですよ。「どうせ俺はクビにはならない」「もう異動の年だから、俺に業務を振るなよ」「仕事ができないとゴネれば、窓際の部署の楽な仕事に回してもらえる」。
こういう雰囲気を出している人が本当に嫌いで、なぜこの人の業務を自分が肩代わりしなくてはならないんだ、しかもあの人俺より給料高いのに、とずっと思っていました。
(※注:こういう人が僕の周りに多かっただけで、基本的には真面目に働いている公務員が大多数だとは思っています)
この狭い世界であと20年働き続ける未来がどうしても描けなかった
自分が福祉系の部署にいた頃の話です。その時は後輩職員のカバーを、その業務の前任だった僕がやっていました。1年のルーティンで一番忙しくなる時期に、本人の業務負荷が過大になったことから、担当である後輩は1ヶ月休職することになりました。
本人は休もうか迷っていたようですが、周囲の勧めもあり、休職することにしたようです。もちろん休むこと自体は仕方ないのですが、折悪くその業務の繁忙期だったため、長時間労働や休日出勤でカバーしました。
そしてなんとか乗り切った時に、僕は自分の本来業務の方でミスをしました。
元々僕は細かい数字をきっちり仕上げる業務が苦手で、ミスが多かったのですが補助金の申請書類の関係で、Excelの1つのセルに数字を入れ忘れたため1千万円単位の計上漏れが発生しました。しかもそれが出納閉鎖後に発覚したため最悪でした。結果としては、その問題は申請先がウルトラCでなんとかしてくれ、補助していただけることになったのですが、この問題を副社長に報告した際に言われた一言は多分一生忘れません。
「ありえないミスだ。(もし住民訴訟になり損害を請求された場合は)全部お前にかぶってもらうからな。給料から少しずつ引かれる人生になると思え。お前のやったミスの結果だから受け入れろ」
副社長決裁で、あなた最終決裁者ですよね?ということは言えませんでした。僕は業務負荷が異常で、確認が十分ではなかった的な言い訳をしたのですが、全く考慮されることなく訓告(懲戒処分の一歩手前、次年度の給料上昇幅が通常の半分になる)の処分をくらいました。
まあ業務量が多くてミスした、は言い訳として通じないのはよくわかりますし、今でも一番責任があるのは自分だったと反省しています。
でも、この組織に居続けたら、いずれミスで自分の人生終わる、と思わせるには十分な経験になりました。
最終的には補助していただき、申請先の当時の担当者の方には、本当に足を向けて寝られません。
また、最近よく思うのですが「地方議会」ってどれだけ意味あるんでしょうか?立場上そんなこと言ってはいけないんでしょうけど、少なくとも僕の住んでいる田舎では、そこでどんな質問がされ、どんな議論がされたか一般市民で知っている人は一部の物好きや利害関係者だけのような気がします。
内部では、一部の議員さんの本質をあまりよくわかっていない質問に対して、答弁書を作成しQAなど使うかよくわからない資料を大量に作成させられます。使われず放置されているQAのデータを見た時、またその場の言い訳を並べ立ててなんとか質問をやり過ごすだけの本会議や委員会を見ていて、その「なんとか受け流すこと」に全力を注いでやり切った顔をしている上司や、その受け流すスキルを評価している組織を見ていて、僕は違和感しか感じませんでした。
AIで答弁書を作る支援をするよ!というソリューションが世の中に溢れて久しいですが、そもそもそのAIに答弁させたら?とか思ってしまってすみません。。。管理職って、部下のマネジメントして議会対応するのがメインの大きい仕事だと思っているのですが、どっちも全然面白そうじゃないと思ってしまったのでした。民主主義を蔑ろにする意図はありませんし、この発言は個人的に宇宙から受信した電波をそのまま文字にしているだけです。念のため。
ちょっと話が逸れましたが、そういった経験から20年先の仕事に対するモチベーションのようなものが、不安ややりきれなさに変換されてしまったのでした。
長女の特別支援学校への就学タイミング
長女は遺伝子系の疾患を生まれた時から持っており、知的にゆっくりさんです。今年保育園の年中なので、2年後に小学1年生になります。
今のところ、長女は特別支援学校に通う予定です。ただ5年ほど障害児を育ててきて思うのですが、障害児支援の施策や施設って、働く親のことをほぼ考えていくれていない気がするんですよね。かつての「母親が専業主婦またはパート、時短勤務」の状態で制度設計とかされたのかよくわかりませんが、とにかく働く親に対して優しくない。
特別支援学校へ行くバスは8時くらいに出るようなので、毎朝8時ごろ集合場所に送っていかなくてはなりません。8時って、仕事間に合わないやん。。。
また放課後デイサービスを利用したとしても、どんなに遅くても17時半には迎えに行かなくてはなりません。そういうライフスタイルに合うフレックスOKな仕事を選びたかったのです。地ハムで窓口業務だと、最近短縮の傾向にありますがやはり窓口時間に縛られます。実際人事にこの辺を相談した際には、いい感じのフレックス対応OKなどの返事をもらえませんでした。
新しい職場で1年経ってから、娘の小学1年生問題に向き合いたかった、ということで今のタイミングでの転職になりました。
転職活動してみて
経緯と率直な感想
正直きつかったです。転職の軸は前述の通りなのですが、転職活動している時のメインターゲットは「公共SE」か「公共コンサル」でした。
2025年に色々な縁で関わった公共関係の有識者の皆様は、確かな技術と知識、経験に裏付けられた自信をお持ちの尊敬できる皆様で、自分もこうなれたら、と心底思いました。公共の知識ならあるぞ!と数社受けましたが、結果は全敗でした。書類審査すら通らないダメダメぶりでした。アラフォーで技術職に就くのはこんなにも難しいのか、と思い知りました。地域特性(地方に家を建ててしまっているので、東京とか求人が多い地域にいけない事情)もあると思いますが、これほどとは思いませんでした。
また公共コンサルも数社受けましたが「未経験でこの年齢は厳しい」と理由を添えられて書類審査すら通りませんでした。よく巷で聞く「公務員経験者は、民間では使えない」は事実だったのか、とその時は本当に落ち込みました。
ここで、転職の軸として当初に決めた3点を改めて振り返り、今までの経験が活かせそうな条件に合う企業を探し、また10社ほど全く箸にも棒にもかからない状態から、1社だけ書類審査が通り、面接へ進むことができました。
面接では、アピールできそうな関係者間の調整力について力説したところ、面接官の方に響いたようでした。まさか事業者間調整や、弊社の働かないおじさんとの対決の経験が役に立つとは。ありがとう、栃木の計算センター、🗻📷屋さん、そして暗黒卿…
「キャリア採用の方には、入社後に会社のおかしいと感じたことを積極的に伝えてもらいます。あなたはどうやってくれますか?」と言われたので「入社後半年の人間を集めてLT大会やります!」と豪語してしまいました。勢いって怖い。
面接に進んでからはとんとん拍子で、最終的に内定まで辿り着くことができました。
転職活動後に思ったこと
アラフォー地ハムでも需要はある。ただし行きたい業界に行けるかは微妙
コンサル希望してたけど、僕程度の人間がいかなくてよかった
標準化20業務の原課担当のみんなに申し訳ねぇ
1については、書いたままですが自分がいい証拠です。需要はあると思います。ただ、自分の志望している業種や業界にハマるか、そこがダメだったらどこまで許容できるかの線引きは、当たり前ですが重要と思いました。
2については、内定が決まってからコンサル経験のある知人にコンサル不採用だったことを話していたら「コンサルって工数どれだけ稼ぐかの勝負で、さらにその工数に見合うだけの仕事ができているかと常に自問自答していた」とコメントがありました。自分はそこまで考えてこの職種を希望していたか?よく考えず転職エージェントの言うままに公共コンサルを志望していなかったか?と思い、自分程度の覚悟の人間が安易にその方向にいかなくてよかったのかも、と思いました。中途半端な気持ちでいかなくてよかったと反省。ただ、公共の現場にいたことは確かで、経験が全く無駄になったとも思っていません。別の知人からは「コンサルってリファラルがほとんどだから」とコメントもいただき「なんなら今行こうとしているところがダメなら紹介するから」とも言っていただきました。色々な未来がまだあるのかな?とも思いつつ、年齢もありどうなるかという辺りはまだ不安です。
3については、結果論なのですが、12月初めに内定が出てから、弊社が導入するパッケージであるコーキャス‼︎の製品品質問題が持ち上がり、本番稼働後の運用に非常に厚い暗雲が立ち込めてきてしまっています。この状況で去ることは、原課のみんなに申し訳ねぇ気持ちでいっぱいです。2月に当たり前に本番稼働するものと思っていた転職活動中の自分に今の状況を説明しても信じてもらえないでしょう。。。
これからの展望と結び
(長文になってしまった・・・)だいぶマイナスなことばかり書きましたが、これが弊社の現状であり、僕が思う公務員という職業の現状です。
まぁこういう人もいていいんじゃない?程度にふわっと読んでもらえたら幸いです。
標どう塾のみなさんをはじめとする公共界隈のみなさんには、結果として逃げるような形になってしまいましたが、ぜひ変わらず構っていただけるとありがたいです。
次の仕事では、主に総務的な仕事が中心になると聞いています。ただ、今までの業務より広い知識と経験が必要そうです。海外も相手になってくるようですので、最低限英語勉強しなきゃとか、また違った方向で勉強の日々になると思っています。
これからも頑張りたいと思います。ということで2026年の抱負は「転職先でスタートダッシュを決めること」です。入社直後に死ぬ気でスタートダッシュして、やっとプロパーのみなさんと並べると思っています。
この記事が、転職に悩む誰かのアンテナに引っ掛かれば幸いです。



頑張ってください。私も令和8年6月8日をもって退職します。標準化以外にも色々許せないことをされて、次のステップに進もうと決断しました。 八代市デジタル推進課松永より。
公務員の転職はとても興味深いです。 次のnote待ってます!