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幸せであれと願うのは/Novel by あほちゃんぬ

幸せであれと願うのは

32,388 character(s)1 hr 4 mins

お初にお目にかかります、ちちがあまりに愛おしすぎて、つい筆を執ってしまいました。

オペレーション梟終了後、ifの世界線です。

知識はアニメベースです、単行本はもったいぶってまだ読んでませんが、そろそろ読もうと思ってます。

ロイド贔屓というかロイドが愛されてくれって人間なので、まぁそんな感じです。
腐った人間が書いてるのでもしかしたらみたいな部分があるかもしれませんが、そういうつもりでは書いてないはずです。
ちちよりははの方がフィジカル強いのが癖すぎてははをかっこよく書いてしまったかもしれません、ははに夢見てます。

弟も情報屋も管理官も部下も出てきます。

とりあえず捏造だし、キャラ像も私の中のイメージです。
設定とかそこらへんはあまり深く考えずに読んでください、突っ込んだら終わりです。

ちちのこと考えてたら長めになっちゃったんですけど、ちちより他のキャラのが出てる現実、まぁ良いですよね、愛されだから!

って感じでお送りします、フォージャー家のお陰で毎日が楽しいです、あざざます!!!!!

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MISSION1 最後の命令

東西の冷戦が終結に向かい、世界の平和が約束されたことで、オペレーション梟終了の報せが届いたのはつい先日のこと。
ハンドラーから呼び出され、いつものように次の任務を言い渡されるのだと思っていた"黄昏"に告げられたのは、オペレーション梟の終了と"仮初"の家族の終焉。
そして、そのオペレーション梟最後の命令として"危険因子"の排除が言い渡されたのだった。

「ヨル・ブライア、アーニャ・フォージャー、いずれも危険因子として名前が挙がっている
ヨル・ブライアは暗殺者"いばら姫"、アーニャ・フォージャーはとある研究室から逃げ出した"被検身体007"だ、超能力を持っている、その二人を抹殺することが、オペレーション梟最後の命令だ」
「っ」

なんとなく感じてはいた、二人が"普通"ではないことは。
でも、気付きたくなかった、気付かないふりをしていた。
気付いてしまえば、もうこの関係が終わると知っていたから。

「あんな小さい子を手にかけるのは酷だが、これは命令だ」

分かっていたはずなのだ、いつか終わりが来ることは、覚悟していたはずだった。
だがまさかこんな終わり方になるなどとは思わなかった。

ハンドラーの視線を受けながら、平静を取り繕って、動揺を悟らせないように返事をし部屋を出ようとする黄昏に、追い打ちをかけるようにハンドラーが声をかける。

「西国一のスパイと謳われた"黄昏"の帰還を待っているぞ」

それが何を意味するか分からないわけではない。
ただずっと気付かないふりをしていたのだ。
アーニャたちと一緒に過ごすようになってから、スパイとして相応しくないと何度も思うようになった。
それでも、どうしても手放したくなかった。
任務だからと言い聞かせて、あの暖かい空間にいることに慣れてしまった。
アーニャたちを愛してしまった。
だが、そのせいで他の任務だって上手くいかないことが増えたのも事実だ。
これではスパイ失格と言われても何も返せない。

(…潮時、か
"愛"なんて、一番抱いてはいけない感情だったはずなのにな)

「分かっています」

もうすぐ東西は平和になる。
子どもが泣かなくていい世界になる、それが黄昏の望みだったはずだ。
そのためならなんだってする、家族だってとうの昔に捨てたのだ。
だから、いくら手放したくないと思っても、手放さなくてはいけない。
スパイにおいて、任務以外での特別な感情を抱いてはいけないのだから。

(任務は最後までやり遂げる…それが黄昏だろう)

仮だとしても家族であったことに変わりはない。
それにアーニャもヨルもロイドの正体は知らないのだ、…まぁアーニャは知っていたかもしれないが。
だが、もしかしたらロイドのように、本当の家族のように思ってくれていたかもしれない。
たとえ正体がどうであれ、向けられた思いも笑顔も、けして作り物なんかじゃなかった。
ロイドに向けられていた好意も間違いなく本物だったのだ。

(あの笑顔を、俺が消すのか)

なんて、全部自分が初めたことなのにおかしな話だと自嘲しながら、ロイドは次の任務の場所へと向かった。

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