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斑鳩ルカ。Pとデキているのか、いないのか。/Novel by ふくまさ

斑鳩ルカ。Pとデキているのか、いないのか。

8,568 character(s)17 mins

四十二作目

ギャグにしようと思って書いてたら、別のベクトルに進みました。こういうのも悪くないかなと思います。もしかしたら、あるかもしれない未来。

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P「美琴はどれにする?」

美琴「んー……じゃあ、プロデューサーと同じで。」

P「いいのか? ブラックだけど。」

美琴「うん。大丈夫。」

ピッ

ガコンッ

P「……はい、美琴のぶん。」

美琴「うん、ありがとう。……ふふっ、あったかいね。」

P「あぁ。最近はもう、冬かってくらい寒いよな。」

美琴「うん……レッスン室も少し寒いかも。」

P「あれ? レッスン室の暖房は使えるよな?」

美琴「うん。でも体動かすとすぐあったかくなるから。」

P「そうか……。今度からみんなが使う前に暖房入れとくよ。レッスン始めたら切ってもいいからさ。」

美琴「……ふふっ、ありがとう。でも、無理しないで。プロデューサー、仕事忙しいでしょ?」

P「ははっ、アイドルの体調管理も仕事のうちだからな。」

美琴「ふふっ、そっか。」


ルカ「……チッ! なに自販機の前でイチャついてんだよ……!」

P「……あぁ、すみません。……って、君は……。」

美琴「……行こう、プロデューサー。」

ルカ「……ハッ、ずいぶん仲良さそうじゃん。うまくやってんだ? 美琴ぉ。」

美琴「……ルカには関係ないでしょ。」

ルカ「……はぁ?」

P「……ちょっといいですか?」

ルカ「……んだよ。」

P「あなた……、斑鳩ルカさん……。以前、美琴とユニットを組んでいたのは知っています。二人の間でなにがあったのかは知らないですが、ウチの美琴にちょっかいをかけるのは……!」

ルカ「『ウチの』ぉ……? ……いつからてめぇのになったんだ? お前まさか美琴と……!? ふ、ふふ、ふざけやがってこの野郎!!」ガッッ

P「あ、え!? な、なにか勘違……うぐっ!?」

美琴「ちょっと! なにしてるのルカ! 離して!!」

ルカ「みっ、美琴!? ここ、こいつを庇うってことは……マジなのかよ……!!??」

美琴「なんの話をしてるの!? はやく離してっ!」

ルカ「あ……あぁ……ああぁ……。」ガクッ

P「げっほ、げっほ! ぅあ……はぁ、はぁ……。」

美琴「大丈夫!? プロデューサー!」

P「だ、大丈夫だ……大丈夫……。」

美琴「……ちょっと、ルカ!? 一体なにを……

ルカ「……はぁ〜〜……。」

美琴「……ル、ルカ?」

ルカ「……ぁ〜〜……。」カシャン カシャン

ピッ

ガコンッ

美琴「……ルカ? ちょっと……

ルカ「……冷たっ。……チッ……帰る。」

美琴「……ルカ。次、プロデューサーに手をあげたら……

ルカ「……チッ。」


P「……嵐が通り過ぎたみたいだな。」

美琴「……前はあんなじゃなかったんだけど。……ごめんね、プロデューサー。」

P「美琴が謝ることじゃない。それにしても……。」

美琴「……? どうかした?」

P「あぁ、いや、なんでもないよ。事務所に帰ろうか。」

美琴「……うん。」



美琴「……あれ。こんな時間まで事務所のあかりがついてる。……プロデューサーいるのかな。」


美琴「……やっぱり。プロデューサーの靴がある。……この靴、誰のだろう。」

美琴「……今は……22時過ぎ……。夏葉ちゃん……千雪さんかな。はづきさんの靴でもなかったし。」

ガチャ

美琴「プロデュー……

ルカ「ん。……おう、美琴じゃん。」

P「あれ、美琴? どうしたんだ?」

美琴「……なんでルカがいるの?」

ルカ「は? そりゃ……

P「あっ、ルカさん……!」

ルカ「あ……、ぅう”ん”っ(咳払い)! いや、なんでもねぇ。敵情視察だよ……。」

美琴「……そう。……この前も言ったよね。次、プロデューサーに手をあげたら……って。」

ルカ「……どういう意味だよ? 別に手ぇあげたりなんか……

美琴「……帰ろ、プロデューサー。もう仕事は終わってるでしょ?」

P「あー……いや、この後は……

ルカ「……いーよ、私帰るからさ。また後で。」

P「申し訳ない……。わざわざ足を運んで貰って……。」

ルカ「ん。……じゃーな、美琴。」

美琴「……。」

ガチャ

バタン

P「……さてと、美琴は忘れものとかか? それとも今から自主練か?」

美琴「……ねぇ、プロデューサー。ルカとなにを話してたの?」

P「え……あー、えーっと……。」

美琴「……私には言えないこと?」

P「うーん……。これを言うと美琴がショックを受けるかもしれないんだが……。」

美琴「え……。そう……なんだ……。」

P「……聞くか?」

美琴「……うん。ちゃんと……聞かせて。」

P「……この前、事務所に帰ってるとき、ルカさんに会っただろ? そのときに……まぁ、色々と誤解とか失礼があって、迷惑かけてしまっただろ? 俺も事務所の人間だ。あそこで他事務所と確執が出来てしまってはいけないと思ってな。その後で個人的にお詫びに行ったんだよ。」

美琴「そうだったんだ……。ごめんね、私のせいでもあるのに……。」

P「いや、気にしないでくれ。……それで、これを美琴に言ったら変に自分を責めてしまうんじゃないかと思って、言えなかったんだ。」

美琴「……そっか。ありがとう、次からは気をつけるね。……それで?」

P「ん? 『それで』?」

美琴「……プロデューサーは向こうに直接行って謝ってきたんでしょ?」

P「あぁ。そうだな。」

美琴「それで? なんでルカがこっちの事務所に来てたの?」

P「それは……。」

美琴「……それに、『後で』って言ってた。……本当はこの後なにかする予定だったの? 私が邪魔しちゃった?」

P「……ルカさんが今日こっちに来てたのは……俺が食事に誘ったからだ。」

美琴「……え?」

P「まぁ、お詫びの気持ちも込めてな。俺の仕事が終わるのをわざわざ待っててくれてたんだが……。」

美琴「……意味がわからない。謝罪は済んだはずでしょ? なんでプロデューサーがわざわざルカのご機嫌とりなんか……!」

P「いやいや、ご機嫌とりなんかじゃないよ。謝罪に関しても、一回謝って手打ちになれば良いというわけじゃない。事がおこる以前よりも良い関係を、建設的なやりとりをしていかなきゃダメだと、俺は思うんだ。」

美琴「以前よりも……良い関係……。」

P「意外と話してみたら気があったりして、もう3回くらい一緒に食事行ったけど……

美琴「えっ……3回?」

P「うん。」

美琴「プロデューサーが謝りに行ったのは?」

P「えっと、1週間前かな。その日に連絡先を交換して、次の日に食事に行って……

美琴「……多いね。」

P「…そう…かな。」

美琴「……さすがにもう充分なんじゃない? お詫びにしても長いよ。」

P「……まぁ、たしかにお詫びとしては充分か。」

美琴「……じゃあ、今後ルカとは会わないでね?」

P「それは……別に良くないか? 普通に友人として。」

美琴「……まぁ『友人』ならいいけど。」

P「……そう考えると、俺から誘うのってなんか変か? 友人としてならいっか。」

美琴「ううん、変だよ。また変に誤解されちゃったりするんじゃないかな。」

P「う……それは危ないな。俺から誘うのはやめとこう……。」

美琴「……うん、それが良いよ。……行こ、プロデューサー。お腹空いちゃった。」

P「あぁ、どっか寄って食べるか。……結局、なんか用事があって事務所来たわけじゃないんだな?」

美琴「……うん、灯ついてたから。プロデューサーがいると思って。」

P「ははっ。それだと俺に変な誤解をされちゃうぞ。さ、電気消すから先出てくれ。」

美琴「……うん。先に外出てるね。」

ガチャ

美琴「……誤解してくれてもいいのに。」



ピッ

ガコンッ

美琴「はい、プロデューサー。ブラックで良かったでしょ?」

P「あれ、俺の分だったのか? 気を遣わせちゃったな。」

美琴「ううん。この前奢ってもらったし。」

P「ははっ、気にしなく良かったのに。でも、ありがとう。」

カシュッ

P「うん、あったかくて沁みる……!」

美琴「ふふっ。一段と寒いもんね、今日。」カシャン カシャン

ピッ

ガコンッ

美琴「……あ。間違って微糖にしちゃった……。」

P「ん、もう1本ブラックのほう買おうか?」

美琴「ううん、もったいないし後で飲むよ。……プロデューサーの少し飲ませてくれない?」

P「えっ、口つけちゃったけど。」

美琴「私は気にしないけど。プロデューサーが嫌なら、もう1本買おうかな。」

P「いやいや、美琴が大丈夫なら……どうぞ。」

美琴「……ありがとう。……ごくっ。……うん、あったかい……。」

P「……それ、美琴が全部飲んでいいからな?」

美琴「え、プロデューサーらなかった?」

P「いや、そんなこと無いんだけどな。……美琴も嫌じゃないか?」

美琴「……嫌じゃないけど。ふふっ、気にしすぎじゃない? はい、返すね。コーヒー。」

P「そ、そうか。じゃあ貰うけど……。」

美琴「ふふっ、なんだか男の子みたい。プロデューサーも可愛いところあるんだね。」

P「いやいや、美琴はもう少し自分を大切に……


ルカ「あーー……ちょっとそこ退いてくんない?」

P「あっ、すみません……って、あれ。」

美琴「……ルカ。」

ルカ「はぁ……なんかこのあいだもこの自販機の前で乳繰ちちくってなかったか?」

P「ち、乳繰りって……。」

美琴「……ルカには関係ないでしょ。」

ルカ「……私はただ自販機使いに来たんだけど? そういうことすんなら、せめて別の場所でやれって言ってんの。」

美琴「……うん、そうだね。他の場所に行こうか、プロデューサー。」

P「あ、あぁ。……申し訳ない、また今度ゆっくりと。」

ルカ「……ん。……アンタも、あんま美琴にちょっかいかけんなよ。それと、私の見てる前でイチャつくな。……腹立つ。」

P「す、すまん。気をつけるよ。……じゃ、失礼。」

ルカ「……おう。」


P「……いやぁ、奇遇だったな。まさか、またあんな感じでルカに会うなんてな。喧嘩になんなくてよかった。」

美琴「……『ルカ』? ……この前まで『さん』付けじゃなかった?」

P「え? あぁ、まぁ……『さん』付けやめろって言われてな。」

美琴「……ふぅん。……もしかして、まだ食事とか行ってるの?」

P「おう。大丈夫、関係は良好だよ。」

美琴「『良好』……?」

P「あぁ。あの一件もあったし、ものすごく嫌われてると思ってたんだがな。」

美琴「……そう。」

P「……どうしたんだ? 浮かない顔してるけど。」

美琴「……はっきり言うね。もうルカとは会わないで。」

P「……どうしてだ?」

美琴「……このままだと……遠くに行ってしまう気がするの。プロデューサーが。」

P「遠くに……? 俺が283を辞めるかも……ってことか?」

美琴「それも……あるかもしれないけど、私……。」

P「……大丈夫だよ、美琴。俺はずっと美琴のプロデューサーでいるから。」

美琴「『ずっと』……『プロデューサー』……。違う、違うの。私は……!」

P「……美琴?」

美琴「……ごめん。私、先に帰るね……。ちょっと……混乱してるかも。」

P「あ、あぁ。じゃあ、車で送って……

美琴「大丈夫……大丈夫だから。……少しだけ、ひとりにさせて。」

P「……わかった。……なにかあったら連絡してくれ。」

美琴「……うん。」



美琴「う……うぅん……。」

美琴「はっ……!」ガバッ

美琴「……はぁ……。また、あんな夢……。」

美琴(あの後から数日、悪夢続きで寝覚めが悪い……。)

美琴「……汗でびちゃびちゃ。……シャワー……。」



美琴「……ふぅ。事務所……行かないと。」

美琴(あの後も、普通に事務所には顔を出すし、プロデューサーとも普通に喋れる。……けど、家から出るこの一歩がとても重くて。)

美琴「……よし。」

ガチャ



美琴(……あ、事務所に行く前に飲み物買っていこう。)

美琴「……自販機でいっか。」

美琴「……ブラックがいいけど……でも、また『間違って』買っちゃおうかな。ふふっ、プロデューサーの分も買っていこう。」カシャン カシャン

ピッ

ガコンッ

美琴「……『間違って微糖買っちゃった』。……ふふっ。」

ルカ「……よぉ、美琴。」

美琴「……! ルカ……!?」

ルカ「……私も買うんだけど。」

美琴「……う、うん。」

ルカ「……? ちょっと、そこ退いてくれない? もう買っただろ。」

美琴「あ……ごめん……。」

ルカ「……。」カシャン カシャン

ピッ

ガコンッ

ルカ「……あったけぇ。」

美琴「……ルカ、ちょっといい?」

ルカ「ん? あ、ちょっと待って。」カシャン カシャン

美琴「……え?」

ピッ

ガコンッ

ルカ「……よし。……なんだよ?」

美琴「……2本も飲むんだ。それに……

ルカ「あ? あぁ、これはお前んとこのプロデューサーに持ってくんだよ。ブラックコーヒー。」

美琴「……プロデューサーに、ね。……2本ともプロデューサーに?」

ルカ「はぁ? んなわけ。1本は私のだけど?」

美琴「……ルカってブラック飲めたっけ?」

ルカ「……おう。普通に飲むけど?」

美琴「……そうなんだ。」

ルカ「……じゃ、私行くわ。」

美琴「……283の事務所、行くんだ? プロデューサーに会いに。」

ルカ「……そうだけど?」

美琴「……私も向かうとこ。一緒に行こう?」

ルカ「……おう。」


美琴「……。」

ルカ「……。」

美琴「……ルカはさ。」

ルカ「ん……。」

美琴「……ルカはさ、プロデューサーとどういう関係なの?」

ルカ「……どういう意味だよ。」

美琴「……そのままの意味だけど。」

ルカ「……今からわかる。」

美琴「……? それってどういう……

ルカ「そのままの意味だよ。……着いたぞ、事務所。」

ガチャ

P「おっ。おはよう……って2人で来たのか。」

美琴「……おはよう、プロデューサー。」

ルカ「あぁ、そこで会ってな。……はい、これ。」

P「えっ、ありがとう。買ってきてくれたのか。いま、お金を……

ルカ「気にすんな。コーヒーの1本くらいは奢らせろ。」

P「……ははっ、ありがとう。お言葉に甘えて……いただくよ。」

美琴「……プロデューサー、ちょっといい?」

P「ん、どうした。」

美琴「……なんでこんな朝早くにルカが事務所に?」

P「あー、それなんだがな……。ルカ、その……

ルカ「……良いよ。美琴には直接言っておきたい、って言ってたろ。」

美琴(なに……なんでこんなに胸が苦しいの……?)

P「あぁ。美琴、聞いてくれ。実は……

美琴(嫌……! やめて……それ以上は……!)

P「俺、ルカと結婚するんだ。」



美琴「はぁっ……!」ガバッ

美琴「…………夢。」

美琴「……夢……だよね……。」

美琴(……午前4時……昨日何時に寝たっけ……。)

美琴「……だめだ。……頭が混乱してる……。」

美琴「……汗……シャワー浴びよう……。」



美琴「……はぁ。……少し早いけど、事務所行ったら開いてるかな……。」

美琴「……私、やっぱり好きなんだ。……うん、決めた。」

美琴(……結果がどうであれ、この重い一歩とは今日でお別れ。)

美琴「……よし。」

ガチャ



美琴「飲み物……どうしようかな。自販機が確かあっちに……

美琴「……やめておこう。後でコンビニに……

美琴(あ……。あそこにも自販機あったんだ。……カップルかな。ふふっ、周りからだとあんな感じに見えるんだ。あれじゃあ本当に勘違いして……)

美琴「え……、うそ……。」

美琴「……っ!」ダッ



美琴「はぁ……はぁ……! ……逃げてきちゃった……!」

美琴「うそ、嘘だよ……。勘違い……勘違い……。」

美琴「……でも、ルカのあんな顔久しぶりに見たな……。」

美琴(……ううん、初めてかも。昔、私に向けてたのとは少し違う……そんな顔だった……。)

美琴「……だめ。弱気になってちゃ。……行こう。」



ガチャ

美琴「……おはよう。」

P「お、美琴か。おはよう、今日は随分と早いな。」

美琴「……うん。……やっぱりいるよね。」

ルカ「……んだよ。……ズズッ。」

美琴「……おいしい? ブラックコーヒー。」

ルカ「……? おう。」

美琴「……そう。……プロデューサー。」

P「どうした?」

美琴「……私、好きなの。プロデューサーのこと。」

P「うん……うん?」

ルカ「……はぁ?」

美琴「だから付き合って。」

P「そ、それは、恋愛的な意味じゃ……ないよな?」

美琴「恋愛的な意味だよ。」

ルカ「お、おい! やっぱりアンタ、美琴に……!」

P「いっ、いやいや! 手を出すわけないだろう、担当アイドルに!」

美琴「え……手、出してくれないの?」

P「え!? いや……えっ!!?」

ルカ「てめぇ……! タダじゃおかねーからな……!」

P「ぅえぇ!!? ど、どうすれば……!?」

美琴「プロデューサーは私のこと嫌い?」

P「そんなわけないだろう! 大好きだよ!!」

ルカ「おい!!」

美琴「そう……なんだ。でも恋愛は……?」

P「それは……やっぱりダメだ。俺はプロデューサーで、美琴は担当アイドル。その関係を崩すわけにはいかないんだ。」

ルカ「……。」

美琴「……そっか。……うん、わかった。」

P「……わかってくれたか。」

美琴「うん。でも諦めたわけじゃないから。私がアイドルを辞めた時には……こたえてくれる?」

P「…あぁ。その時は応えるよ。」

美琴「……うん、すっきりした。……レッスン、行ってくるね。」

P「……おう。あ、飲み物とかは?」

美琴「あ……持ってないや。」

P「じゃあ、はい。ブラックコーヒー。だいぶ冷めちゃってるけど。」

美琴「……ふふっ、ありがとう。じゃあ。」

ガチャ

バタン

P「……はぁ。」

ルカ「……モテる男はつらいねぇ。」

P「こら、からかうな。」

ルカ「……どうすんだよ、マジで辞めちまったら。」

P「……それは……。」

ルカ「うーわ、迷ってんのかよ。ひでーやつ。」

P「……迷うわけないだろ。」

ルカ「……ふーん。あーあ、なんでこんなやつ好きになっちまうんだよ、美琴ぉ……。」

P「えぇっ!? ルカが言うのか!?」

ルカ「あ!? 美琴は誰のものにもさせねーって意味だよ!」

P「……ルカだって、誰かのものになるのは好きじゃないんだろ?」

ルカ「……あんたは私をそういうふうに見てねーだろ。だから、一緒に居ても悪くねーと思った……そんだけ。」

P「ははっ。それはどうも……。」

ルカ「それにしても、あれやこれやとかわすのが上手いこって。わざわざ『担当アイドル』とか言っといて、他事務所のアイドルには手ぇ出すんだもんなー。」

P「う……なにも言い返せない……。まぁ、それについてもルカが引退するまでは秘匿に……

ルカ「あー、いーよ別に。昨日きのうから私、無期限休止ってことになってっから。実質引退みたいなもん。」

P「……は?」

ルカ「ま、わざわざメディアに情報流さなくても良いだろうけど。言いたくなったら言っても……

P「お、おいおい! 無期限休止なんて聞いてないぞ!」

ルカ「あ? 事務所に言ったの昨日だぞ? まだしばらくは情報でねーだろ。」

P「それにしてもだな……! 事前に俺には……

ルカ「だから。事前に今、言っただろ。」

P「……本気か?」

ルカ「……私は私の幸せを掴もうとしたんだ。……そう、思ったんだ。」

P「ルカ……。」

ルカ「……これでアンタは晴れて『一般人』と結婚できるわけだ。良かったなー、仕事続けられて。」

P「……ルカは良いのか? アイドルのこと。」

ルカ「……私はアンタの一番なら……それで良い。」

P「……そうか。……幸せにしてみせるよ。必ず。」

ルカ「……ふん、期待しねーで待ってやる。」

P「ははっ。……うん。」

ルカ「……なんせ、期待しなくていいくらいに今が………ズズッ。」


ルカ「………あったけぇ。」

Comments

  • ニート

    最高

    June 4, 2024
  • これ最高…

    October 19, 2023
  • kome16

    (脳に日々が入る音)

    January 31, 2023
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