【コメ】農水官僚「増産に舵を切る政策へ」 輸出を伸ばし需要拡大《新潟》
コメは「増産に舵を切る政策へ」。農林水産省の官僚が14日、新潟市で講演し、今後の政策について需要の拡大に力を入れる方針を示した上で、「コメ業界を復活させることが最大の農水省の使命」だと話しました。
法人経営をする生産者が集まった総会で講演を行ったのは農林水産省大臣官房の日向 彰 政策課長です。
農林水産省大臣官房 日向 彰 政策課長
「コメの業界をいかに復活させていくかが最大の農水省の使命だと思っています。コメは日本の主食でありますし」
農業の中でも野菜や果樹、畜産と比べコメの産出額だけが長年、右肩下がりとなっています。
そうした状況を打破するためにも農水省はコメの増産を打ち出しています。
生産量は2023年の791万トンに対し、7年後の2030年には818万トンに増やす方針です。
コメの政策を巡っては……
去年8月・石破首相(当時)
「"増産"に前向きに取り組める支援に転換する」
10月・鈴木農水相
「需要に応じた"生産"。これが何よりも原則であり、基本であるというふうに考えております」
高市政権で新たに就任した鈴木大臣の発言により“政策の転換”だと話題になりました。
講演では、この“転換”という認識は誤解だと説明しました。
農林水産省大臣官房 日向 彰 政策課長
「需要に応じた生産というのは需要が縮小していって、それに合わせて転作していくということではなくて、需要を拡大するように汗をかいていきましょう。拡大した需要に合わせて生産していきましょうということなんですね。決して増産方針が転換している わけでもないとご理解いただきたい」
需要の拡大には輸出が不可欠だとしていて、パックご飯や冷凍寿司など付加価値をつける必要性を訴えました。
また、農水省は増産の方針を示す一方、2030年にはコメの生産者が半減すると試算していて、農業法人の規模拡大や生産性の向上に期待を込めていました。
生産者
「規模拡大が進んだ時に一番大きな悩みがライスセンターを含めた(設備の)投資なんですよ。私自身も経営自身も体力をつけていかないとだめなんです。だから急いじゃだめだと考えています」
生産者
「農業の経営体はますます変化も生まれてくると思うし。販売先とか輸出も含めた中で今後 展開しようと思っているので、今その活動で 忙しくしています」
国は、2027年度から水田政策を根本的に見直す検討をはじめるとしています。