実績か新風か3氏激突…京都府知事選告示
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19日告示された京都府知事選には、無所属新人で京都華頂大名誉教授の藤井伸生氏(69)(共産推薦)、無所属で現職の西脇隆俊氏(70)(自民、中道、国民、立民、公明推薦)、諸派新人で政治団体「日本自由党」総裁の浜田聡氏(48)が立候補した。
2006年から5度続いた「非共産対共産」の構図が変化し、3人が争う。各候補者は京都市や舞鶴市で第一声を上げ、現府政への評価や京都の将来像を争点に論戦を繰り広げる。投開票は4月5日。
藤井伸生候補…「社会保障充実、暮らし応援」
藤井氏は下京区の事務所で出発式を行い、共産党の渡辺和俊府委員長らが激励。京都市役所前では、選挙母体「つなぐ京都2026」の共同代表7人と街頭演説に臨んだ。長上深雪・龍谷大名誉教授は「国に対して物を言う首長を京都から出そう」と呼びかけた。
【第一声】 北陸新幹線の京都延伸はいらない、軍拡も不要、若狭湾の原発再稼働反対という三つを訴えるため立候補した。
中東で戦争が起きているが、無関係ではない。府内で弾薬庫の増強などが進むが、戦争準備のためではなく、府民の命や暮らしのためにお金を使うべきだ。
知事になれば社会保障を充実させる政策を行いたい。保育、学童保育、障害福祉、医療などを担う労働者の現状は厳しい。人手不足の保育士の数を増やし、子どもに「ちょっと待ってね」と言わない保育現場を作りたい。若い人材も足りないので、介護職員の賃金を上げる政策も行う。
スローガンに「住める京都、住みたい京都」を掲げた。地価が上がり、若者が住めないので、家賃補助制度を作り、国に向かっては年金を上げることも訴えたい。
今、府民の暮らしを応援し、社会保障を充実することが求められている。一緒に府政を転換しましょう。
西脇隆俊候補…「安心・はぐくみ・輝き推進」
西脇氏は四条烏丸交差点で出陣式。推薦政党の地方議員や経済関係者が参加した。松井孝治・京都市長は「市町村と連携し、府民本位で政策を展開した。これほどの知事はいない」と支援を求めた。この後、西脇氏は京都市内で街頭演説や個人演説会をこなした。
【第一声】 ふるさとの京都に恩返しがしたいとの思いで2期8年、全力で取り組んだ。
2期目は、あたたかい京都づくりを掲げて府政を前に。常設の危機管理センターの運用開始、親子誰でも通園制度、文化庁の京都移転など、計画に盛り込んだ施策の97%を事業化した。
京都には多くの魅力の源泉がある。国際情勢の緊迫化や構造的な人口減少といったなかでも、責任を持って次の世代に引き継いでいかなければならない。その土台を築くのが私の仕事だ。
「安心」では、自然災害やガソリン価格高騰から府民の暮らしと中小企業の事業活動を守る。「はぐくみ」では、子育て環境日本一を思い切ってバージョンアップする。「輝き」では、産業政策に力を入れ、染織工芸などを世界に
大変な社会、時代だからこそ、誰もがわくわくする京都をつくるため、オール京都で一緒に取り組んでいきたい。
浜田聡候補…「国防や経済発展、舞鶴から」
浜田氏は舞鶴市の舞鶴引揚記念館前で第一声。選挙活動に必要なタスキなどが府庁から届くのを待って午前11時過ぎの出陣となり、10人ほどの支援者らが見守った。第一声後は同館を見学。「インターネットでの発信力」を強みとし、SNSでも支持拡大を狙う。
【第一声】 まず訴えたいのは税金は国民のものだということ。徴税は財産権の侵害だから、必要最低限でなければならない。
我々の収入のうち、税金、社会保険料で取られる割合が今や50%に達しようとしている。そんな状態で経済成長ができるのか疑問だ。税金は取り過ぎなので正していく。
舞鶴を第一声の地にした理由は、まずは国防の観点からだ。国を守る上でインテリジェンスの観点は欠かせない。戦後、共産圏によるスパイの工作を阻止しようという取り組みが舞鶴で行われた。
もう一つの理由に北陸新幹線延伸計画の問題がある。第一に求めるのはスピードで、早く決めて工事してしまえというところだが、「小浜・京都ルート」が白紙同然になったのであれば、国際港でもある舞鶴を新幹線と連携させ、舞鶴を中心に日本海側を繁栄させて国益につなげたい。
17日間、ボランティアにも協力いただき、しっかり府全域を回って戦っていきたい。
<注>敬称略。氏名、投票日現在の年齢、党派、新旧、当選回数。略歴は〈〉囲みが推薦・支持政党▽現職(元)経歴(前職を含む)▽学歴(読売新聞調べと本人の申告による)▽出身地▽住所