警視庁サイバー犯罪対策課は19日、中国に所在する店舗が他人の楽天アカウントを乗っ取り、ネット通販「楽天市場」で商品を不正購入する手口が相次いでいると明らかにした。警視庁には昨年7月以降の半年間で、「アカウントが乗っ取られ、他人のクレジットカード情報で勝手に商品を注文された」という相談が約400件寄せられているといい、注意を呼び掛けている。
サイバー犯罪対策課によると、中国所在の少なくとも9店舗が、通販サイトの「Amazon(アマゾン)」「SHEIN(シーイン)」「Temu(テム)」「Qoo10(キューテン)」に出店。家具や日用品などの注文を受けると、同一の商品を楽天市場で購入して、注文者のもとに配送させていることが分かった。
店舗側が楽天市場で購入する際には、注文者とは別人のアカウントに不正ログインした上で、さらに別の人物のクレジットカード情報をひもづけて決済。アカウントやカードの持ち主が乗っ取りや不正利用被害に遭っていた。
店舗側は在庫を持たずに商品を掲載している可能性があり、注文者が払った代金が利益になっていたとみられる。商品は相場より1~2割ほど安く掲載されていたケースもあった。警視庁は不正購入に関与したと判断した店舗について通販サイト側に情報提供した。
警視庁は購入時に出店者情報や販売実績、値段が不自然に安くないかを確認するほか、身に覚えのない取引があれば相談するよう呼びかけている。