春告げるクジラ探して 石巻・鮎川捕鯨、仙台湾で操業開始

仙台湾へ出港する捕鯨船=18日午前5時30分ごろ、石巻港

 石巻市鮎川浜の鮎川捕鯨は18日、今季の商業捕鯨のミンククジラ漁を始めた。小型捕鯨船1隻が早朝、同市の石巻漁港を出港し、仙台湾で操業した。初日の水揚げはなかった。今後は青森県や北海道に拠点を移しながら10月まで漁を続け、上限となる約70頭の漁獲を目指す。

 20~50代の船員5人を乗せた第3大勝丸(19トン)が午前5時半ごろ、伊藤信之社長(63)らに見送られながら出港した。クジラの回遊状況次第だが、仙台湾では数日間操業する予定。4月からは青森県下北半島の太平洋側と北海道根室沖のオホーツク海で漁をし、6月以降は太平洋海域に戻る。太平洋では56頭、オホーツク海では16頭の捕獲を目指す。

 伊藤社長は「春の風物詩を地域の食卓に届けたいという一心だ。石巻の人々に一日も早くミンククジラを味わってもらいたい」と意気込んだ。

 同社と同じく、石巻市鮎川地区に事業所を置く外房捕鯨(千葉県南房総市)も仙台湾で操業した。4月からは北海道根室沖などで漁を行う。

 昨季のミンククジラ漁は水産庁が設定した漁獲可能量144頭に対し、88頭を水揚げした。今季の配分は計145頭。

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