「すごい」「天才」性的ディープフェイク拡散の裏側 加害の認識欠如
「素晴らしい作品です」「次回作に期待」――。
“同好の士”が集まるグループチャットで互いの「作品」をたたえ合っている。
そこにアップされているのは、中高生の少女たちが服を脱いでいる画像だ。
匿名性の高いチャットルームで、卒業アルバムや知人の写真などの「素材」や、それを生成人工知能(AI)で性的画像に加工した「作品」を共有しているのだ。
こうした「性的ディープフェイク(偽画像)」が新たなデジタル性暴力として急拡大している。
一体、何が起きているのか。
3月8日は国際女性デー。ジェンダー平等への取り組みが進む一方で、女性への暴力はやまず、フェミニズムへの反発も顕在化しています。背景を考える記事を随時掲載します。
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チャットルームの中では
「卒アル入手しました」
ある通信アプリのチャットルーム内で、複数の女子生徒の卒業アルバム写真が投稿されている。
その写真は、氏名まで併記されたものだ。
画像上の再生マークをクリックすると、画像内の生徒が動き出し、服を脱いでいく。生成AIによる加工動画とみられる。
画像や動画には「いいね」が複数押され、「同級生モノはいいですね」といった称賛コメントが相次いでいる。
「どうやって作ったんですか」「どんなプロンプト(生成AIへの指示文言)を使いましたか?」
作り方の指南を求めるコメントも見られる。
さらには「試しに作ってみました」「こんなに質が高く作れるとは」などと、チャット内で触発されて作成したことをうかがわせる書き込みもある。
<この後の内容は>
・飛び交う隠語 規制すり抜ける手口は
・作成に誘う「ワナ」 ネット上に氾濫
・子どもが加害するケースも急増か
・被害に気づかないケースが大半
・法規制の先進国・韓国 その対策は
飛び交う隠語
こうして性的ディープフェイクの作成を依頼したり、情報交換したりする場になるのが、「テレグラム」や「ディスコード」といった国外企業が運営しているアプリ内のチャットルームだ…
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