世界遺産・金閣寺近くで40年続いた違法建築、ついに行政代執行 京都市がブロック塀など強制撤去開始
読売テレビ
京都の世界遺産、金閣寺の近くにある原谷地区で、地元住民を悩ませていた違法建築。コンクリートブロックなどを撤去するための、行政代執行が行われました。 18日、住宅街の裏手の傾斜地にある囲いの中では…。 蔦遥香 記者 「現在、まわりを囲うようにフェンスが設置されていて、散乱しているゴミを撤去する作業が行われています」 京都市が行政代執行に踏み切った建物跡。約40年前から続いてきた違法状態は、改善されるのでしょうか。 世界遺産の金閣寺や仁和寺の近くにある、京都市北区・原谷地区。 田上瑛莉香 記者(2025年5月) 「山の方に向かってたくさんの住宅があるエリアなんですが、奥に廃屋が見えました。今にも崩れそうなのが分かります」 京都市によると、この地域には市の許可なく建築物を建てることができませんが、40年ほど前に違法に建築されるようになったということ です。 近隣住民 「ものがガラガラと落ちてきたりとかはありました。(ものを)燃やしたりとかもしていた。燃やしたカスが飛んで来たりとかして、ずっと30年以上きた」 京都市は2025年1月、都市計画法に基づき建物の解体を命令。 持ち主の親族が200万円を支払い、建物部分を撤去しました。 所有者の親族(2025年5月) 「京都市には、この家(実家)を売ってあそこを潰せと言われた。それだけ。解体費用のために」 しかし…。 田上瑛莉香 記者(2025年6月) 「まだブロック塀は残っていて、一部は崩れかけています」 原谷の環境をまもる会・吉田典夫さん(2025年6月) 「思っていた形と全く違う。先のこととか、周りのこととか考えないやり方は、もうやめてほしい」 実は、命令を出した当時、京都市は建物部分のみを危険と判断。コンクリートブロック部分は取り壊しの対象としていなかったため、親族も撤去しませんでした。 ただ、建物が撤去された直後、市が確認したところ、建物があった時には見えていなかったコンクリートブロック部分が新たに判明し、危険と判断。2025年6月に撤去を命じましたが、親族が拒否していました。 所有者の親族 「後出しジャンケンだ。もう金を払う手段がない」 そして、きょう…。 京都市としては初めてとなる、盛土規制法に基づく「行政代執行」により、ゴミなどの撤去作業が行われています。費用は持ち主に請求されます。 今後、コンクリートブロックや盛り土などの撤去を進め、9月末をめどに作業を終える見込みだということです。 ただ、京都市によると、付近には今回の物件も含めて約20棟の違法建築があるといいます。 原谷の環境をまもる会・吉田典夫さん 「本来、開発してはいけないところを、50年ほど前に開発して宅地分譲した。そういうことを見過ごしてしまったというのは(京都市に)責任があるんじゃないか」 市は、「建てられた当時から指導してきた」とした上で、「現在、2棟の所有者は自ら撤去する動きをしていて、今後も厳しく指導していく」としています。