延岡学園の153キロ右腕、初回から全開 僅差の敗戦も成長見せた

奥正光
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 (22日、第107回全国高校野球選手権宮崎大会準々決勝 富島2―1延岡学園)

 143、147、149……。球場の球速表示は、150キロに迫っていた。延岡学園の藤川敦也投手(3年)は、初回から全力で腕を振った。二回までに5奪三振。この日は「ストレートで押していける」手応えがあった。攻撃陣も一回に先取点を奪い、試合の流れを引き寄せようとした時だった。

 三回に球速が「151キロ」を表示した直後。富島の2番、3番打者に連打を浴び逆転を許した。

 「(相手は)カーブを狙っていた。でもまだ1点差。その後を抑えれば、打ってくれる」。気持ちを切り替え、四回から連打を許さなかった。

 富島とは昨夏の大会も準々決勝で対戦。四回途中で降板した昨夏と違い、この日は八回途中に右手の指のまめがつぶれるまで力投。一年の成長も見せつけた。

 小学生時代からバッテリーを組む牛島虎太郎捕手(3年)は、藤川投手が「153キロ右腕」として注目されるようになってからも、さらに高みをめざして黙々と筋力トレーニングをしてきたことを知っている。この日の投球は「100点」と断言。だが試合は1点差のまま敗れた。

 試合後、藤川投手は牛島捕手に伝えた。「ありがとう。ここで終わるわけじゃない。別の道になっても頑張っていこうな」。牛島捕手は「小学校から野球やってきたけど、甲子園、行きたかったな」。そう言われて、また涙があふれた。

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