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【腐Fate】 あまえかた 【槍弓】/Novel by あゆみ@ついった引きこもり

【腐Fate】 あまえかた 【槍弓】

2,193 character(s)4 mins

私は4RTされたら、あゆみんちの槍弓の「ちょっと待てお前どこ行くんだオイ」で始まるBL小説を書きます!d(`・ω・)b
…をちょこっと書いてみました。らぶらぶであまあまです。槍弓はよ結婚しろ。あ、してた。

■12/29‗追記 閲覧・評価・ブクマ、そしてコメントありがとうございました!下のコメント欄にてお返ししております!

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※ナチュラルに同棲してます




「ちょっと待て、お前どこ行くんだオイ」

 流し読みしていたどうでもいい雑誌から顔を上げて、咄嗟に腕を伸ばしてその手を掴んだ。
 ほんの数秒前に聞いたセリフが頭の中をぐるぐると巡っている。

 こいつなんっつった?
 確か、実家に帰らせていただきます、とかなんとか。

 アーチャーは掴まれた腕を振りほどこうとはしてこないが、向けられた背中も頑なな横顔も完全に俺のことを拒絶している。下手に行動すれば、それこそ空いている右手に例の夫婦剣の片割れ作って、問答無用で薙ぎ払ってくるだろう。それだけの感情を剥き出しにしていた。あの、皮肉屋で気取り屋で己の感情を捨て置く男が。

 ああこれはまずい。拗ねてるだけの段階を越えている。

 だいたいお前の実家ってどこだよ。
 でもあそこにゃ坊主がいるだろ。どの面下げて、坊主と顔合わせるつもりだよ。
 となると、依代になってる嬢ちゃんのとこか?
 まあ今の分霊(お前)が召喚された場所だし、実家と言えないこともないが…。
 いやいや待てよ、お前、座に還るとか言わねぇよな!?
 
 ぐるぐると、それこそいろんなことが頭の中を駆け巡る。
 だが肝心な、実家に帰ると言い出したその理由に思い当たらない。
 思い出せ、何か、こいつを振り切らせる何かがあったはずだ。


「貴様は…っ、ほんの数分前のことも忘れてしまったのか!この鳥頭が!」

 

 振り払われる――俺は腕を引きながら立ち上がって、タイミングを外されて傾いだ体を無理やり腕の中に収めた。すぐに本気で抜け出そうと暴れる体を、今度は上回る筋力で押さえ込む。絶対に逃がすか。
 向こう脛を蹴られるのがうざくて、足を掛けて転ばせた。当然俺も腕はふさがってるので受け身は取れない。俺の背中から落ちるように体勢を入れ替えて、アーチャーを抱きかかえながら畳の床に倒れ込んだ。

 ぐぅ、重い。結構効いた。
 一瞬息が詰まったが、普段の戦闘に比べりゃ、これくらいの衝撃なんて。
 それより、お前は大丈夫かよ。

 俺の腹の上に乗っかる体勢になっているアーチャーの顔を覗き込む。ぎっ、と鋼色の瞳に睨まれた。ああ綺麗だな、お前のその色。そう思ったのが顔に出たんだろう、笑うな、とすぐさま釘を刺される。よかった、まだ俺と口きく気がこいつに残ってて。
 くっ、と喉の奥で笑うと脇腹を小突かれた。いくら拘束されてるからってその程度ってことはないだろ。加減してんのか、お前。ほんとかわいいな。どうせ死にゃしねぇんだから、小ぶりのナイフでも投影してぶっ刺せば簡単に逃げれるのに。


 それをしないで、おとなしく俺に抱かれてるお前が愛しいよ。なあ、アーチャー。


 色素の抜けた、少し硬い髪の毛に口づける。同じシャンプーの香りがして、それがこそばゆい。甘酸っぱいもので胸が満たされる。だって、一緒に暮らしてんだもんな。同じ匂いくらいするよな。
 
「…離せ、」
「離さない」

 端的に答えて、拘束する為ではない抱擁を強くする。抱きしめている、俺よりも逞しいからだ。ヒトとして極限まで鍛え上げられた鋼の肉体。美しいカタチだ。この俺が見蕩れて、毎晩溺れるくらい。それくらいわかれよ。わかんねぇか?じゃあ言葉でも態度でももっと伝えてやんなきゃな。

「グラビア見たくらいで、実家に帰るとか言い出すな」

 思い出した。週刊誌の、水着のグラビアだ。おっぱいがどうとか、お前の好みはとか、確かに聞いた記憶はある。でもそんなのは、男同士の挨拶みてぇなもんだろ。誰もお前と比べてなんかいねぇよ。

――それとも、お前が一番だって俺の口から言わせてぇのか?
 
 言葉にはしなかった。ただ眼差しに変えてじっと見つめてやったら、浅黒い肌でわかりづらいが赤くなった。あ、とか、う、とか。言葉を詰まらせて、視線を彼方此方にやって、いきなり挙動不審になったアーチャーが腕の中でじたばたと悶え出した。

「わかった、…わかったから、その腕を、」
「解かない」
「解け!」
「やだね」

 ちゅ、ちゅ、とわざと音を立ててキスしてやる。甘えるのが下手くそなお前を、甘やかす役目は俺のもんだ。薄らと染まった耳朶にも唇を寄せると、腕の中で小さな鳴き声を上げてアーチャーのからだが跳ねた。そうだった、お前ここ弱いんだよな。ねろり、と今度は唾液を乗せた舌で耳の稜線をなぞる。

「っひ、」

 かわいい、たべたい。
 なあ、このままたべていいか?

 怒らせた詫びと、俺がどれだけお前のこと愛してるかわからせてやるから。
 つまらない嫉妬するお前は可愛いけど、そんな心配なんてする必要ねぇってわからせてやるから。


 ぎゅ、と上着に皺が寄るほどに掴まれた。
 お前の可愛らしい許しと、控えめな独占欲に、俺はまた今日も溺れる。
 








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 だいたい実家に帰るって言ってる時点でアチャも嫁にきたって自覚してんですよ。
 ただの痴話げんかですよ!!!熱々だね!!!!!

Comments

  • あゆみ@ついった引きこもりAuthor

    >シン@0503さん 可愛すぎる気もしたけど、らぶらぶいちゃいちゃもいいですよね!兄貴にはアチャを甘やかしてもらいたいです。私は同じアパートの住人になりたい、そして見守りたい///  コメントありがとうございました!嬉しいです!

    December 29, 2013
  • シン@0503

    かぁわいい〜。アーチャーが可愛いです。兄貴が溺れちゃうのもわかるっ!あまりに可愛らしくて二人の生活を隠れて、見てみたいとか思いました。わりと本気で。素敵な話をありがとうございました

    December 28, 2013
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