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現代におけるラグジュアリーはヘルシー。五感の拡張こそが贅沢|塩谷舞(mai shiotani)
人肌くらいの玉露を少しだけ、口の中に含んだとき。苦いとも、甘いとも言えない、まだ知らなかった味覚があったの? と、もうずっと長いことコンクリートの下で冬眠していた細胞たちが、やっとこさ春だ春だと動き出したような大歓声に、嬉しいやら、びっくりやら、驚くほど気持ちが忙しかった。 それははじめて自転車に乗れたときと、少し似ているかもしれない。歩くときよりもずいぶんと速い風に、はじめて裸の耳をくすぐ...