球界ここだけの話 阪神D5位・能登嵩都「結果を出さないと話にならない」早くも口にする危機感…
入団まもないルーキーながら、早くも自らに厳しい視線を向けた。阪神のドラフト5位・能登嵩都投手(24)=オイシックス=は冷静に現状を見つめ、静かに言葉をつむいだ。 【写真】阪神D1・立石があこがれる阪神の選手は 「やるべきことができていない。試合の中でバッターとゾーンで勝負して、結果を出さないと話にならないと思う。まずはそこをしっかりできるようにしたい」 昨季のイースタン・リーグで12勝4敗、防御率2・60をマークし、最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振の「投手4冠」を引っ提げて加入した24歳。2月の春季キャンプでは主力が集う宜野座組へ一時合流し、シート打撃で打者5人を無安打に封じるなど、上々のデビューを飾った。 184センチの長身から投げ下ろす最速150キロの直球を軸に、外国人投手のように縦に割れるカーブ、チェンジアップを織り交ぜて三振を奪う投球が持ち味だ。12球団屈指の層の厚さを誇る虎の先発ローテに食い込むのは至難の業だが、右腕は中継ぎとしての適性も秘める。オイシックス1年目は主にリリーフとして30試合前後に登板。「ビハインドで投げることが多かったですけど、満塁からの登板が多かった。思い切ってゾーンで勝負する気持ちで投げていた。集中力という意味では(中継ぎのほうが)より高くなる状態になるのかな」と振り返る。2月23日の日本ハム戦(名護)ではドリスの負傷降板により八回2死から緊急登板し、無失点で切り抜けた。「どう使われていくかわからないですけど、任されたところで投げるだけ」と頼もしく語る。 ただ、3月に入り本領を発揮できていない。春季教育リーグでは2試合で計7回3失点ながら、7四球と制球に課題を残した。「ボール先行になっていてストライクゾーンで勝負できていない。フォームの感覚のずれを感じているのでそこを修正していかないといけない」。球が高く浮かないよう、力を入れるリリースのタイミングを変えるなど、ブルペンでは試行錯誤の日々が続く。 同期入団のD2位・谷端(日大)、D3位・岡城(筑波大)は早くも1軍で実戦経験を積んでいる。「ポジションも違うのでライバル意識はないですけど、同期なので切磋琢磨していきたい。まずは自分に集中して、また1軍で投げられるように」。クールな背番号55は静かに己と向き合い続け、甲子園のマウンドへはい上がる。(秋葉元)