【断言】高いパソコンは必要ない。「最小要件」で戦うBlenderの泥臭い歩き方(私の場合)
周りはエリートばかり。フォロワー【0】完全アウェーからの出発。
さて、3Dプリンター、レーザー加工機と「ハード(機械)」の裏側をぶっちゃけてきましたが、今日はそれらを動かすための「脳みそ」……設計ソフト(3D CAD/CG)の泥臭い話をします。
私が3Dプリンターを触り始めた初期の頃、界隈にいるのは「工業系の学校を出ている人」や「現役のエンジニア」ばかりでした。調理師なんて、マジで一人もいませんでした(笑)
スタートラインからして完全にアウェー。専門知識ゼロの雑煮屋が、どうやって頭の中のアイデアをデータ化するのか? ここが最大の壁でした。
「Blender」を選んだ理由。使う機能は限られている。
寸法をカッチリ決める「Fusion 360」等も試しましたが、私が選んだのは完全無料の3D CGソフト「Blender(ブレンダー)」でした。
これからBlenderを始めようとする人に、ぶっちゃけます。 あのソフト、いまだに分からないことだらけです(笑)
プロが映画のVFXを作るのにも使う「超多機能ソフト」なので、初心者が絶望するのは当たり前で。でも、私は悟りました。「全部の機能を覚える必要なんて全くない。自分が使うのは、モデリングという機能のほんの一部だけでいいんだ」と。
断言します。「強強(つよつよ)のPC」は必要ない!
ここで一つ、SNSでよく見かける勘違いについて言わせてください。 「Blenderを始めるために、強強(つよつよ)のグラボ搭載PCを買う!」という投稿をよく見ますが……ハッキリ言います。
私が作っているレベルのモデルなら、そんな高価なパソコンやグラボは一切必要ありません。ぶっちゃけ「公式の最小要件以下のPC」でも普通に動きますよ!
GIF
デフォルトキューブも点と線と面の集まりなんですよね
この画像を見てください。Blenderを開いた時に最初に出てくる立方体なんですが……画面左の数字を見ると、構造が丸わかりですよね。 そう、3Dモデルなんて言っても、結局のところ「8個の点(頂点)」と「12本の線(辺)」、そして「6枚の面」がくっついているだけの塊なんです。このキューブの話ね
Blenderのモデリングって、基本はこの「点・線・面」を引っ張ったり増やしたりしているだけ。 もちろん、この「点」の数が多くなればなるほど、PCが計算しなくちゃいけない座標が増えるので、動作は重たくなります。
でも、私たちがやるような、3Dプリンターやレーザー加工機用のデータを作る程度のモデルなら、映画のCGのように何百万個も点を使うことはありません。 だから、数十万もするようなゲーミングPCは不要。とりあえず「Radeonグラフィックが搭載されているCPU(内蔵グラフィック)」の安いパソコンを選んでおけば全く問題ないレベルなんです(笑)それで十分サクサク動きます。
ただ、一つだけ誤解のないように言っておきます。 作ったモデルに光や影を計算させて「綺麗な写真(CG画像)」として書き出す工程(レンダリング)は、また全く別の話で、これにはPCのパワーを使いますし、時間もかかります
でも、「簡単なモデルを作って、それを3Dプリンターで印刷するためのデータ(STL)を出すだけ」なら、そもそもその『写真を書き出す工程』自体が必要ありません。
だから「PCのスペックが…」と足踏みするのはやめて、まずは無料でダウンロードして、とにかく手を動かすことが何よりも大事です。お金に余裕が出来たら寄付してください
じゃあ、専門知識ゼロの調理師がどうやって使い方を覚えたのか? 答えはシンプル。分厚い本より「YouTubeのチュートリアル動画を見ながら、一緒に手を動かして進める」。これが圧倒的な近道です。
そして、もう一つ絶対にやってほしいのが「ショートカットキーを覚えること」Blenderはよく使うショートカットキー(移動のG、回転のRなど)を指に覚え込ませた瞬間、一気に世界が変わります。
全ては「2次元(SVG)」と「3次元(STL)」のために
では、なぜ私が分からないことだらけのBlenderを相棒にし続けているのか。 それは、私がモノづくりをする上で絶対に欠かせない「2つのデータ形式」を柔軟に扱えるからです。
- SVG(2次元データ): レーザー加工機で板を「切り抜く・彫る」ための平べったいデータ。
- STL(3次元データ): 3Dプリンターで立体物を「積み上げる」ためのデータ。
言葉だと難しいと思うので、**この2つのデータの違いと、Blenderでどう扱っているのかを短い動画にしてみました。**百聞は一見に如かず、まずはこちらをご覧ください!
GIF
SVG から STL の一連の流れ
極論、私にとってのBlenderは「レーザー用の2次元(SVG)から、プリンター用の3次元(STL)をひねり出すための魔法のソフト」なんです。
【補足】ガチの機構設計ならCAD。でも…
もちろん、もしあなたが「ミリ単位のシビアな寸法精度が求められる、専門的な機構設計」を目指すなら、素直にFusion 360などの専用CADソフトを選んだ方がいいです。そこは適材適所。
ただ、オープンソースであるBlenderの進化のスピードって、本当に異常なんです。「そのうちCADライクな機能が標準搭載されて、STEPファイルも完璧に扱える未来が待ってるんじゃないか…?」なんて、ワクワクさせられちゃうんですよね。
タイトルの画像はダンボール人力車の商品パッケージ用に作りました
デジタルは、リアルな笑顔を作るための「仕込み」
ただ、ここで終わってはただの「パソコンの前で完結する趣味」です。 私が本当にやりたかったのは、画面の中で綺麗なCGを作ることではありません。このデータを使って、目の前にいる人を笑顔にすることです。
そう、すべては「リアルなワークショップ」を開くための仕込み(下ごしらえ)。
次回は、このデジタルで作ったデータを武器に、「クリック数0」の孤独な状態から、どうやって全国に最強の仲間(共犯者)を見つけたのか? 「SNSとコミュニティの魔法」についてぶっちゃけようと思います。お楽しみに!
Blenderで作ったレンダリング画像です(グラボ無し)
【お願いとご注意】本記事のテキストおよび画像の無断転載・複製・改変、他サイトへのコピペ投稿を固く禁じます。 (Xの機能を使った「リポスト」や「リンク付きの引用」は大歓迎です! ぜひ感想を添えてシェアしてください✨) © 2026 板猫屋(いたねこや) ■ 著作権について / Copyright Notice本記事に掲載されている全てのテキストおよび画像の著作権は「板猫屋」に帰属します。許可のない転載、複製、改変等は固くお断りいたします。 (※Xの標準機能を使った「リポスト」や「リンク付きの引用」は歓迎いたします)
Unauthorized copying and replication of the contents of this article, text and images are strictly prohibited.
Copyright © 2026 ZOUNINO SEKITEI / 板猫屋 All Rights Reserved.
Want to publish your own Article?
Upgrade to Premium