2026-03-15

子ども不登校で離職しかけてわかった。日本に足りないのは「経済成長」「弱者救済」よりも「普通の人が転落しない制度」だと思う

日本の政治の話を見ていると、いつも少しずつずれているなと思う。

経済成長必要だ」という話はわかる。

「困っている人を支えよう」という話ももちろんわかる。

でも、自分の実感にいちばん近いのは、そのどちらでもない。

必要なのはたぶん、

普通に働いている人が、人生で一度つまずいたくらいでは転落しきらない制度

なんじゃないかと思う。

なぜそう思うかというと、私は「そういうことは一部の弱い人にだけ起きる」とは全然思えないからだ。

若いころ、メンタルを崩して長く休職したことがある。

今は普通に働いているし、外から見ればそこまで大きな傷には見えないと思う。

でも、あの時にもし勤め先がもっと手薄い会社だったら、たぶんそのまま職歴お金も自信も崩れていた。

復帰できたのは、自分特別強かったからというより、たまたま制度会社に助けられた面が大きい。

最近も、自分の子もの不登校のことで、現実に「このままだと仕事を続けられないかもしれない」と思う場面があった。

実際、似たような状況で離職した知人もいる。

能力が足りないとか、努力が足りないとか、そういう話ではない。

家庭の側で何かが起きた時に、仕事と両立できる余白が制度職場にないと、人はあっさり仕事から落ちる。

こういう経験をすると、つくづく思う。

人生って、本人の怠慢や失敗だけで壊れるわけじゃない。

病気

介護

子ども不登校

家族トラブル

会社の都合。

離婚

自分スキル時代遅れになること。

こういうのは、誰にでも起こりうる。

しかも、むしろ真面目に生きている普通中間層普通に起こる。

なのに日本の政治って、そこをあまり真正から扱わない。

立憲っぽい話になると「弱い人を守る」というトーンが強くなる。

でも、それだと多くの中間層はどこかで「それは自分の話ではない」と感じてしまう。

国民民主っぽい話は「手取りを増やす」方向に行くけど、それは今月少し楽になる話であって、5年後10年後の転落防止とはちょっと違う。

自民は幅広い政策を持っているけれど、結局は「成長」が先に来て、安心はその結果としてついてくるもの、という発想に見える。

維新もっと違っていて、「競争機能する社会」に近い。

でも、多くの人が本当に怖いのは、もっとかになれないことそのものではなく、

今ある生活が、何か一つで壊れること

なんじゃないか

ここ、日本の政治がずっと取りこぼしているところだと思う。

弱者救済」という言葉になると、自分とは少し距離があるように聞こえる。

成長戦略」という言葉になると、またその話か、と思う。

でも、その間にかなり大きな空白がある。

それが、

普通に働いている人が、人生事故で下まで落ち切らないようにする

という発想だ。

たとえば、正規非正規かで安心が違いすぎるのをやめる。

たとえば、失業した時に生活と再訓練をちゃんと支える。

たとえば、40代でも50代でも学び直せるようにする。

たとえば、教育費や住居費や子育て費で中間層が詰まないようにする。

たとえば、制度があっても申請が面倒で使えない、をやめる。

これって別に「弱い人を甘やかせ」という話じゃない。

努力しなくていい社会しろ」という話でもない。

しろ逆で、

ちゃんと働く人が安心して働き続けられるようにするための制度

だと思う。

だって、いつ転ぶかわからない社会で、転んだら終わりなら、人は挑戦しない。

転職もしない。

学び直しもしない。

子どもを持つことにも慎重になる。

少しでも危ない橋を避けるようになる。

その結果、閉塞感だけが強くなる。

日本って「希望がない」と言われがちだけど、あれは精神論というよりかなり制度問題なんじゃないか

「頑張れば上に行ける」という希望より先に、

何かあっても人生が壊れない

という安心がない。

しか日本は、この点で妙に中途半端だ。

治安はいい。

医療も皆保険がある。

最低限の秩序もある。

から一見すると、十分に安心な国に見える。

でも、人生の大きなイベントが起きた時のしんどさはかなり大きい。

会社を外れると急に不安定になる。

非正規になると将来設計が急に苦しくなる。

子育て介護が乗ると仕事との両立がしんどい

学び直しのルートは細い。

中間層向けの支援は弱い。

制度があっても使いにくい。

から日本の閉塞感って、単に経済成長率が低いからではなくて、

普通の人でも落ちる時代なのに、落ちた時に戻る仕組みが弱い

からなんじゃないかと思う。

そして、いまの日本政治にはこれを正面から言う勢力があまりない。

「弱い人を守ります」でもない。

「成長で豊かにします」でもない。

手取りを増やします」だけでもない。

そうじゃなくて、

転んでも終わらない日本しま

と言う政治必要なんじゃないか

かなりの人が支持すると思う。

少なくとも私はする。

自分明日いきなり大成功することを約束してほしいわけじゃない。

ただ、自分家族に何かあった時に、生活全部が崩れないでいてほしい。

たぶん多くの中間層が本当にほしいのは、その程度の、でも切実な安心なんじゃないか

成長はもちろん大事だと思う。

でも、順番が逆なんじゃないか

「成長すれば安心になる」ではなく、

安心があるから、人は動ける。

安心して働ける。

安心して学び直せる。

安心して子どもを育てられる。

安心して転職できる。

その結果として、社会も少しずつ前に進む。

日本必要なのは弱者救済国家でも成長至上国家でもなく、

普通の人が人生事故で転落しきらない国家

なんじゃないかと思う。

  • そうはいうがそれを国民が望んでないんだからしょーがないんやで

記事への反応(ブックマークコメント)

人気エントリ

注目エントリ

はてなからのお知らせ

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん