「大売出しの店専用駐車場」 +α
見てください。
「大売り出しの店」専用駐車場。
皆さんはこれ、なんだと思いますか?
可能性を4つ考えました。
① 「大売り出しの店」という商号・店名のお店があって、そのお店の専用駐車場である
『おいしい牛乳』みたいに、一般名詞のように見せかけて実は固有名詞ですというパターン。
一応、本当に額面通り受け取るとこの説がもっとも有力になります。
しかしそのお店は、電話に出る時も「はい、もしもし、大売り出しの店です」となります。領収書にも「株式会社大売り出しの店」と書いてあるかもしれません。
24時間365日、常に大売り出しであることを自ら宿命づけている商号ということでしょうか。
② あるお店があって、そのお店の通称/二つ名が「大売り出しの店」であり、そのお店の専用駐車場である
お店の正式名称は別でちゃんとあって、二つ名として「大売り出しの店」という通り名があるパターン。
「麦わら」「海賊狩り」みたいなことです。
仮にこのお店の正式名称が「山本商店」だったらとしたら、「海賊、モンキー・D・ルフィ、通称『麦わらのルフィ』」みたいな感じで、「酒屋、山本商店、通称『大売り出しの店』」みたいなことになります。
二つ名として通っているくらいなのだから、凄まじい大売り出しによって名を上げたに違いありません。
物語の終わりに、語り部がこう言うわけです。「………そういうことがあったから、今ではあの店のことを皆こう呼ぶんだ。『大売り出しの店』……ってな」。
③あるお店があって、そのお店が大売り出しをしている時だけ使用できる駐車場である
期間を定めた限定駐車場というパターンです。
山本商店の駐車場なんだけど、いつでも使用できる駐車場ではなく、山本商店が「大売出し」をしている時だけ開放される駐車場。特殊な条件下でのみ発動する駐車場。
この駐車場が遊戯王カードだったら、こう書かれているはずです。「『大売出しの店専用駐車場』の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):自分フィールド上に大売出しカウンターの乗っている『山本商店』がいる場合に発動できる。駐車場にお客様の車を停めていただく」。
この駐車場がRPGのギミックだったら、物語前半ではいつ見かけても閉鎖されている駐車場で、頭の片隅にずっと引っかかり続けている施設になるでしょう。この駐車場の入り口脇にNPCがいて、話しかけるとこう言うんです。「この駐車場は『大売出し』の時にしか開かないのさ」。そして物語後半でふたたびこの街を訪れた時に、なんと駐車場が開いている。なるほど、『大売出し』っていうイベントが本当にあったんだ!ってなる。物語中で時間経過や人の営み・息吹が本当に感じられる瞬間。
④ エリア内にいくつかお店があって、それらのお店が大売り出しをしている時はどのお店の客でも使用できる共用駐車場である
このお店が所属する商店会に「大売り出し」という名のついた"派閥"みたいなものがあって、加盟店で駐車場をシェアしているパターンです。
この駐車場の舞台が『こち亀』だったら、商店会には「激安」という名前の別の派閥もあって、彼らは彼らで「激安の店専用駐車場」という名前の駐車場を設けています。町の人が言うわけです。「この商店会はもう20年も前から、会長率いる"激安"派と、副会長率いる"大売出し"派で争ってるんだ。いつしか駐車場も、それぞれ自分たちで用意するようになっちまって」。
「なるほど、そういうことなら……ニシシ」とか言いながら、両津が理事長と専務理事それぞれから利益を巻き上げるような商法を思いつきます。そうこうしているうちに、結果として「大売出し」「激安」両方にとって共通の敵となった両津が懲らしめられて商店会が仲直りする、というのがマンガサイドのエピソード。「大型ショッピングモール」というもっと大きな対立構造が生まれて両津が奮闘する羽目になり、結果として商店会同士も仲直りしちゃう、というのがアニメでのリメイクエピソード。
まだ他にも可能性があるかもしれません。
いろんなことを考えさせてくれる、良い看板でした。
お題箱に答えます。
待ってます!!!!
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