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【五次槍弓】初恋なんて幻想だ【パラレル】/Novel by 紫月@ついった在住

【五次槍弓】初恋なんて幻想だ【パラレル】

5,247 character(s)10 mins

学パロです。高校生な槍弓。前になんか前に似たような話を書きました。要するに私の脳内はこんなネタしか浮かばないということだ。ちょっと絶望した。今日槍弓のプチオンリーいいって参りまして、舞い上がって書いた結果がこれとか残念すぎますねマジで。取り敢えず少女漫画というのがコンセプトだったんですが、これ少女漫画でもなんでもないや・・・むしろ何これ・・・あれ、疲れて頭ボーっとしてる中で書いちゃ駄目ですね、うん、それだけは理解しました。さーせん。次は前にもらったのでもかくかな。あ、ちなみに、この話、人のパソコン借りて人の家で書きましたwwwてへっ

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高校生な槍と弓

どっかで似たような話読んだよね、といわない
そして続かない

真名バレしてます


それでもいいかな?






野暮ったい。エミヤを一言で表すならばその一言に尽きた。
エミヤは高校生ながら、昔から、何にも興味を惹かれることはなかった。
小学校の時には、周りがゲームや漫画、スポーツに熱中することが信じられなかった。中学にもなれば性についての興味が持てず、周りが恋人の話や好きな異性の話をすることについていけなかった。
高校生にもなれば、身だしなみ、いわゆるファッションについての興味も出始めるというのに、エミヤはそれすら興味が持てず、黒ぶちで、安いからと買った分厚いレンズの眼鏡。勿体無いと美容院にも行かず自分で切ったぼさぼさの髪でも、平気だった。前髪が少し目にかかり、目元を隠していたが、それも相手の表情を見なくて済むため、逆に有難いとそのままにしているくらいだった。
そんなエミヤは、成績も優秀で、スポーツもそこそここなすというのに、格好の所為か高校に行っても友人はいなかった。勿論、小学校の時も、中学校の時も、人と話の合わないエミヤに友達がいたことなどなかったのだが。



「あんたさー、そんなんでつまんなくね?」
不意に聞こえた声に本に向けていた顔を上げる。放課後の誰もいない教室。家に帰っても静かに本を読めないからと居座る誰もいないはずの教室の中で響いた声の、エミヤは理解が追いつかなかった。
目の前にいたのは、クラスの人気者、クー・フーリン。成績優秀、スポーツ万能、その上顔もイケメンという非のうちどころのない人間。エミヤとは、光と影のような存在。
そんな男が、目の前でエミヤを見下ろしている。その口径の意味が、エミヤには理解できなかった。
「何の話だ」
「別に?けどあんたさ、髪とかちゃんと切って、コンタクトにしたら、もてるんじゃねえ?」
「もてたいと思わんので構わん」
「やっぱあんた、つまんねーな」
「つまらなくて結構」

言葉とともにエミヤは席を立った。話すことなど何もないと。
クーももう話すことなどないのだろう、そんなエミヤを引き止めてくることはなかった。これは、そんな些細な出来事でしかなかったはずだった。

その日以降、クーがエミヤに話しかけることはなかった。今までどおり、エミヤはまるでそこになど存在しないかのように日々は流れ、エミヤにとってはそれが当たり前の日々。
心地よくもあり、代わり映えのしない日常の中でこのまま時間が過ぎる、筈だった。



「うわっ」

それはある日の帰り道。
図書館で勉強をしていたら、いつの間にか最終下校にまでなってしまい、半ば追い出されるかのように学校を出て、帰路に着いた道端でのこと。
何かに怯えるように道の真ん中で固まる一人の影。クー・フーリンを、エミヤは見つけてしまった。
普段は誰かが必ず傍いるはずの男が一人でいるなど珍しい。初めはそんな感想がエミヤの中に浮かんだ。次に、何故何もないはずの道端で止まっているのか、通行の邪魔だという感想が浮かんだ。もう無視して横切ろうとしたその時、さっと、クーが塀へと体を寄せた。
出来る限り壁に張り付くような姿勢にエミヤは思わずクーへと視線をやる。
そこにいたのは、いつも楽しげに笑う男ではなく、何かに怯えたような表情を浮かべたクー。まさか彼がそんな表情をするとは夢にも思わず、何がそんなにクーを怯えさせるのか、気になった。
そして視線は自然とクーの見る方角へと向かってしまう。
「・・・・・・犬?」
視線の先にいたもの、それは散歩中であろう、リードをつけられた小さなチワワが一匹。飼い主に連れられて道を歩いていく。その姿を怯えた目で、しかも今にも泣きそうな顔で見送っている。
信じられなかったのか、それが言葉に出たらしい。
クーがこちらをちらりと見て、はっと息を呑むのが聴こえた。
「い、今の・・・みて・・・」
「たまたま通りかかっただけだ・・・犬、嫌いなのか?」
「うっ・・・」
ボそりと呟いた言葉にばつが悪そうに視線をそらされればエミヤは自然とため息をついていた。
そして、彼と犬の間に庇うように入ってやる。そして、その犬が行き過ぎるまで彼を守るように犬を見送った。犬がいなくなると、やっと安心したのか、クーが大きな息を吐き出した。
「はー・・・。いや、すまねえ助かった」
「別に、私は何も・・・」
「あ、け、けど、今のは見なかったことに・・・」
「は?」
「いや、だってよ、あんな小さい犬にびびってたとか、格好悪いだろうが・・・」
軽く頬をかきながら呟かれた言葉に、エミヤは思わずくすりと笑いをこぼしてしまう。
クラスの人気者で歩くーにも、意外と可愛らしい弱点があるものだなと。そして、それを隠そうとするあたり、少しばかり、彼を可愛いと感じてしまうものである。
「言わんよ。言ったところで私の得にはならんしな」
「そっか、サンキュ」
気のせいだと自分の考えを払うように、首を軽く左右に振るも、それは相手には言わないことへの両層と取れたらしい。
夕日をバックに、人好きのする笑みを浮かべ、エミヤに嬉しそうに笑いかけた。
そして、例だけ述べると、さっと駆け出していってしまう。
些細なことでしかないのだ、エミヤなど、クーにとって。きっと駆け出した先には彼の友人たちが待っているに違いない。
同じクラスとはいえ、エミヤとクーが交わることなどほとんどないのだ。それが今までの日常、当たり前の日々だった。



けれど、その一件以降、エミヤは気が付けば、クーを目で追うようになっていた。
完璧だと思っていた彼に、弱点があって、それも、犬が苦手。小さな犬に怯えた顔をしてしまうなんて。そんな可愛らしい一面を見てしまったからだろう。
遠かったように思えたクーの存在が、一気に近く感じられた。
きっときっかけはそこだった。そんなクーをエミヤは見ていたかったのだろう。
怒ったり、笑ったり、感動して涙を浮かべたり。教室や運動場を見ていれば、いつも彼の表情が見て取れた。
けれど、そのどれも、いつかの衛エミヤだけに向けられた青笑顔とは違っていて、それと比べるようになってしまっていた。
またあの笑顔を見ることが出来ないだろうか、微笑んではくれないだろうか。話したい、彼ともっと親しくなりたい。
気が付けば、エミヤはずっとそんな感情を抱くようになってしまっていた。



「それは、恋ですね」
「恋・・・?」
「はい、間違いなく」
「いや、しかし・・・」
そんな風にクーを追うようになってから自分の感情が理解しがたく、エミヤは唯一話し相手とも呼べる桜にその話をしたのだった。相手が誰とは言わなかった、性別さえも。
だから、故意だといわれても、同性にというのにと笑うことしか出来なかった。
えりえない。エミヤはそうとしか思えなかった。
「だって、話したいんですよね?」
「あ、あぁ・・・」
「名前、呼んで欲しいとか、思いません?」
「それは、ある・・・」
「もっと自分を見て欲しいとかは?」
「うっ・・・」
エミヤの家の今のちゃぶ台を挟んで、少しずつ前のめりになってくる桜に圧倒されながらも、エミヤは素直に答えを返していく。
嘘などいえるわけがない。それは桜に、だからではなく、クーへの気持ちに、だ。
もっと彼を知りたいと思うし、もっとかかわりを持ちたいと思う。姿を自然と目で追ってしまうし、怒っていると心配になる。
彼が嬉しいと自分も嬉しくて、彼が悲しいと自分も悲しい。そんな感情をずばり言い当てられ、エミヤは困惑するしかなかった。
「ほら、やっぱり先輩は恋してるんですよ、その人に!」
女の子は故意の話をすると少しだけテンションが上がるというが、桜も例外ではないらしい。
少しばかり上ずった声で言われた言葉に、エミヤは自分の思いを頭の中で復唱することしか出来なかった。
そして、その答えが、すとんと胸に落ちた瞬間、エミヤは自分の気持ちを自覚してしまった。
「そう、か・・・私は、恋をしているのだな」
「そうですよ!じゃあ、どうやったら振り向いてもらえるか考えないとですね」
「え?」
「その人に言われたことで、なにか覚えていることはありますか?」
楽しげに告げられた言葉にエミヤはただ困惑するしかない。確かにクーに恋をしているかもしれないが、クーと恋人同士に、だなんて考えてもいなかった。
ただでさえ男同士だというのだ。結ばれることなど決してありえない。
だが、立て続けに桜に問われたことに、気付けば口が勝手に動き出していた。
「コンタクト・・・」
「はい?」
「コンタクトにしたら、もてるのではないかと・・・あと、髪をちゃんと切ったら、とも、言われた・・・」
「それいいですね!じゃあ、全は急げです!行きましょう先輩!」
ぽんっと手を叩くなり、桜はスッと立ち上がり、エミヤの腕を取った。
その行動にエミヤはあっけに取られてしまう。
「い、行くってどこに・・・!」
「眼鏡屋さんとパーマ屋さんに決まってます。きっとイメチェンしたら、その方も先輩を見てくれますよ!」
「え、いや・・・」
告げられた言葉にしたことをない事をすることや、少々金がかかることからか抵抗感が湧く。
しかし、それと同時に、彼が言うとおりの姿になれば、どんな風に自分を見てくれるのだろうか。少しは気にかけてくれるだろうか、似合うといってくれるだろうか。
そんな考えが浮かび、桜に連れられるままに出かけることとなってしまった。




翌日、髪をさっぱり切って、理髪店の店員が、下ろしたままだと幼く見えるからとワックスを漬けることを教えてくれたので、言われるままに髪を上げた。
眼鏡もコンタクトに変えて、野暮ったかった印象は一気に消えてしまった。
正直とても気恥ずかしくはあったが、それでもクーを思えばときを奮い立たせて学校へと向かった。

教室に入るなり、空気がざわつくのを感じた。
それもそうだろう。突然目立たなかった地味な男がイメージチェンジをしてきたのだ。何事かと思うのも無理はない。
あれは誰だとか、何かあったのかとか、悪い友人でも作ったかとか、様々な言葉が教室を飛び交う。
それでも気にすることなく、エミヤは自分の席に着いた。向けられる視線が痛かったが、何も知らぬ顔をしていつものように本を開いた。


「なあ」
ふと、声をかけられる。教室の誰もが警戒して近寄らぬエミヤに、前と同じように声をかけてくる、一人の男。
エミヤが待っていた、その男に相違なかった。
けれど・・・


「お前それどうしたんだよ、失恋してイメチェンしたのかよ?」


かけられた言葉は、望んだそれとは程遠くて

「え・・・?」

「前のほうが良かったんじゃねえの?あっちの方がお前のイメージに合ってたって。なあ?」

信じられずに顔を上げれば、馬鹿にしたような笑みを浮かべて、クラス中に問いかける彼の姿。


(君がそうしろと言ったから、思い切って髪を切ったのに?)


笑い声が教室の中を渦巻く。その筆頭には彼がいて。
エミヤはただ、彼に似合うといわれたかっただけだった。彼が似合うといってくれたから。
けど実際はどうだ。笑いものにして、エミヤを蔑んでいる。
あの時、夕日の中で見せたあの笑顔を、エミヤはただ、もう一度だけ向けられたかった、ただそれだけだったのに。
押し寄せたのは、絶望。
そして、後悔。

「そう、か・・・」

泣いてしまう。
そう思った途端、エミヤは勢いよく立ち上がり、駆け出した。



教室を飛び出し、行く当てもなく走りつつけた。そして、気付けば、彼とであった、路地の真ん中に、一人で立っていた。

「私は・・・、私は・・・ただ・・・」

クーに、少しだけ自分を見て欲しかった。
エミヤは、確かにクーに恋をしていたのだ。今ならはっきりとわかる。
けれど、この恋は恋になる前に、彼の手によって潰されてしまった。
それを理解した瞬間、涙が溢れ出した。人を好きになった事のないエミヤの、悲しい初恋が、ここに終わりを告げた。


その日の夜。エミヤの部屋のゴミ箱の中に、買ったアばかりのコンタクトが、無造作に捨てられてあった。




終わり

Comments

  • わんわんお
    July 22, 2025
  • たなぼた

    続きはありますでしょうか…?

    September 21, 2017
  • 猫か犬

    続きが読みたいのです!お願いします!

    August 25, 2017
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