【広島】ドラ1森下暢仁、プロ初完投で初完封「ストレートが良かったので、変化球も生きた」
◆JERAセ・リーグ 阪神0―6広島(14日・京セラドーム大阪)
広島のドラフト1位・森下が、12球団のルーキー完封一番乗りで4勝目を飾った。2安打に抑えて二塁を踏ませず、無四球で先発全員から12三振を奪った。セ・リーグで今季完封勝利を挙げたのは巨人・菅野(2度)に次いで2人目だ。投げ合った阪神・藤浪は、6回6失点で自身4連敗となった。
新人離れした強心臓の男らしく、3球勝負で締めくくった。9回2死一塁。森下は2ストライクから中谷の外角に糸を引くような146キロ速球を投げ込み、見逃し三振に抑えた。「ストレートが良かったので、変化球も生きた。ゼロで最後まで投げきることができて良かった」
2安打で二塁を踏ませずプロ初完投初完封。球団新人の無四球完封は明大の先輩にあたる1962年の池田英俊以来、58年ぶり。12球団のルーキー完封一番乗りで4勝目を飾り、端正なマスクから笑みがこぼれた。
5回2死まで「完全」と圧巻の内容だった。最速152キロの速球と100キロ台のカーブを織り交ぜ、4者連続を含む先発全員から自己最多の12三振を奪った。初勝利を挙げたものの、9回2死で降板した6月28日の中日戦(ナゴヤD)の悔しさを晴らすような127球。9回もマウンドを託した佐々岡監督は「当然。1点取られるまではと思っていた。無四球で言うことなし」と褒め上げた。
バットでも魅せた。6回2死二塁から田中広が申告敬遠で歩かされた直後に、藤浪のスライダーを鋭いスイングで捉えた。「バットに当たれと思っていました」。明大時代は社会人との対抗戦で遊撃も守った二刀流。三塁線を破る2点二塁打がプロ初打点&長打となった。
チームの連敗も2で止め、阪神戦は3戦3勝。藤浪には7月23日(甲子園)に続いて投げ勝った。「初勝利の時は、最後まで投げきることができなかった。今は自信を持って自分の球を投げられるようになっていると思う」。18番をまとった右腕が、真のエースへの階段を上り始めている。(表 洋介)
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