P「スパルタプロデュース期間!?」
三十作目。
気づけば、はや三十作目です。
息抜き程度に書いておりますので、クオリティには目を瞑っていただければと思います。しっかりとした文章構成でもなければ、日本語の使い方も違うと感じる部分もあると思います。そこはプロトタイプとしてみてください。
こうやって気軽に、自由に文章を書いて、発信して人に見てもらうのも、いろんな方々の文章・物語を見れるのも、pixivの良い点です。ありがとう、pixiv。
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P「……ってなんですか、これ?」
はづき「プロデューサーさんには今後、定期的に実験的なプロデュースをしてもらいます〜。その第一弾が、この『スパルタプロデュース』になります〜。」
P「また急ですね。それに何もスパルタじゃなくても……。」
はづき「プロデューサーさん。この際ですので、はっきり申し上げますね〜。……プロデューサーさんは甘いです! 飴だけを与えていては社会の理不尽には耐えられなくなってしまいます!」
P「おぉ……すごい説得力……!」
はづき「ウチの事務所には未成年者が多いですし、今のうちから鞭を与えていかなければ、将来的に、無垢のままに社会という荒野に野放しにすることになってしまいます。」
P「でも、いきなりだと彼女たちも順応できないのでは?」
はづき「その順応のための第一歩なんです。『今後、定期的に』と言ったとおり、複数回実施していけば徐々に順応していくと思いますよ〜。」
P「なるほど……わかりました。確かに、やってみないとどう転ぶか分からないし、なにか発見があるかもしれないですね……!」
はづき「ご理解いただけたようで何よりです〜。では、アイドルの皆さんには今の説明の概要と実施期間の連絡をしておきますので〜。ちなみに明日から一週間ですので、よろしくお願いします〜。」
P「明日から!? 一週間も!?」
はづき「それではまた〜。」ガチャ
バタンッ
P「行ってしまった……。明日からか……。いや、アイドルたちの為だ! がんばろう!」
◇
めぐる「おはようございまーす!!」
P「おう、おはよう。めぐる。」
めぐる「プロデューサー! ねぇねぇ、『スパルタプロデュース』ってなになに? プロデューサー恐くなっちゃうの?」
P「まぁ、どうなんだろうな……。俺もスパルタって何すれば良いかわかんないからな……。」
めぐる「なんかやってみてよ、プロデューサー!」
P「うーん、どうしようかなぁ……。」
ピタァー
P「……めぐる、さっきから距離が近いな。」
めぐる「え?」
P「ふむ……そうだ。」
P「めぐるは一週間、プロデューサーに対して不要不急のボディタッチを禁止とする!」
めぐる「えーーー!!?」
P「ていうか不要不急じゃないボディタッチってなんだ! ボディタッチ禁止だ! ハグもだ!」
めぐる「ボディタッチは必要なことだよ! コミュニケーションだよ!」
P「コミュニケーションなら言葉でも充分だろう。」
めぐる「必要なのー! 裸の付き合いって言うでしょ!」
P「全然ボディタッチと意味が違う! とにかく禁止!」
めぐる「わーーん!」
◇
摩美々「おはよーございまーす。」
P「おはよう、摩美々。」
摩美々「あれー? いつもどおりですねー。」
P「あぁ、スパルタプロデュースのことか。」
摩美々「それですー。今日からですよねー?」
P「そうだな。俺も、スパルタがどういうことをすれば良いのか、正直悩んでてな……。」
摩美々「なんかぁ、もっとドSなカンジになると思ってたんですけどぉ、期待はずれですねー。」
P「ドSかぁ。摩美々はそういうのが良いのか?」
摩美々「え……まぁ、一回見てみたいって程度ですケド……。」
P「……そうか。じゃあ……
壁ダァンッッ
摩美々「ふぇっ!?」
P「摩美々ぃ……俺の机のペンを全て8Bの鉛筆にしたのは摩美々だな……?」
摩美々「あ、あれー? 気づいてたんですかぁ? ボールペンくらい濃いから、お疲れ気味のプロデューサーなら気づかないんじゃないかと思いましたけどぉ……。」
P「気づかないわけないだろぉ……? 書類仕事も山ほどあるんだよ……。仕事の効率を下げるようなイタズラをするやつには……
摩美々「やつには……?」
両手ダァンッッッ
摩美々「ひっ……!」
P「お仕置きが必要だよなぁ……?」
摩美々「な、なにをしようって言うんですかぁ……!?」
P「くすぐりだ。」
摩美々「へ?」
コチョコチョコチョコチョコチョコチョ
摩美々「いっ……あっははははっ! やめっ……あははははっ!」
コチョコチョコチョコチョコチョコチョ
P「ふぅ……。」
摩美々「……はぁ……はぁ……んっ、はぁ……はぁ……。」
P「この一週間は一回のイタズラにつき、このように5分のくすぐりを課す。いやだったらイタズラを控えるんだな。」
P(めぐるにはボディタッチを禁止したが……致し方ない。)
摩美々(この期間は一層楽しめそうですねぇ……!)
◇
智代子「お、おはようございま〜す……。」ガチャ
P「おはよう、智代子。」
智代子(あれ? 意外と普通かも? 今日からスパルタって聞いてたけど……。)
智代子「ぷ、プロデューサーさん、今日も一日よろしくお願いしますねっ!」
P「あぁ、がんばろうな!」
智代子(なーんだ、プロデューサーさん全然普通じゃん! スパルタって言葉の響きで警戒してたけど、いつもと変わんないね!)
智代子「あっ! プロデューサーさん、チョコを買ってきたんですが、ちょこっと食べますか?なんちゃっ……
ガッ
智代子「え?」
P「智代子ぉ……なんだこの茶色い塊はぁ……?」
智代子「ぷ、プロデューサーさん? そんなに手首を強く掴んだらポッ◯ーが如くポキッといっちゃいますよ…なんちゃって……! へへっ……。」
P「夏葉にも耳にタコができるほど言われているだろう? このお腹の駄肉について……!」プニッ プニッ
智代子「あぅう……そんなにつつかないでぇ……!」
P「新衣装はお腹が露出してるのを発注してやろうか……?」
智代子「そ、そんなご無体なぁ…!」
P「腹まわりに布が無けりゃ、採寸した時とウエストが変わってても問題ないからなぁ……?」
智代子「ひ、ひいぃぃ!! ど、どっちにしても痩せなきゃじゃないですかぁ!」
P「そう、だからこの一週間は……
P「智代子は事務所内での間食を禁止とする!」
智代子「ぐあぁぁぁーー!??」
◇
甜花「お……おはようござい、ましゅ……! あぅ……。」
P「おっ、甜花か。おはよう!」
甜花「ぷ、プロデューサーさん……。」
P「ん? どうした?」
甜花「う、ううん……。なんでもない……!」
P「?」
甜花(もっと厳しいかと思ったけど……。いつもと変わらない……?)
P「あ。そうだ、甜花!」
甜花「は、はいぃ!」
P「はい、これ。」
甜花「……? これは……?」
P「レッスン室の鍵だよ。今ちょうど空いてるからさ。甜花も今時間あるだろ? スケジュールには今から3時間は空きあるしな。」
甜花「ひぃん……。」
甜花「ぷ、プロデューサーさん、今から甜花、英気をやしなう……!」
P「ん? 英気を養うって?」
甜花「……お昼寝とゲーム……!」
P「『82時間』。」
甜花「……?」
P「先月の甘奈の自主練時間の総計だ。」
甜花「は、82……!」
P「千雪ですら70時間は優に超えている。それに対して甜花は……。」
甜花「甜花はたしか……じゅう……
P「8時間だ。」
甜花「ひぃん。」
P「0よりは全然良い。ただ、ユニットなのにパフォーマンスに大きなばらつきがあっては見栄えが悪い。」
甜花「みんなそんなにやってたなんて……。」
P「先月は二人とも忙しくて、自主練時間があまり取れなかったほうなんだ。」
甜花「そ、そんなばかな……!」
P「ちなみに、先々月の二人の自主練時間は……
甜花「て、甜花、自主練行ってきましゅ!」ダッ
ガチャッ バタンッ
P(楽しみを奪うようで申し訳ないが……少なくともこの一週間は頑張ってもらうぞ、甜花。)
◇
冬優子「おはようございまーす ♪」
P「おはよう冬優子。」
冬優子「プロデューサーさんだけですかぁ?」
P「ああ。」
冬優子「そ。……あんた、今週はなにやら変な期間を設けてるって聞いたけど?」
P「あぁ。『スパルタプロデュース』だ。……どう思う?」
冬優子「どうって……。あんたみたいなお人好しにできるとは思えないけど。」
P「ははっ、お人好しかどうかは置いておいて、俺もそう思うよ。……スパルタってどうすれば良いんだ?」
冬優子「んー、例えばだけど……ちょっとあんた、ふゆの前に正座してみて。」
P「え?」
冬優子「は・や・く。」
P「は、はい。……これでいいか?」
冬優子「ちょっとあんた! なんでこんなに資料が山積みになってんのよ! 机の上も汚いし、少しは掃除したらどうなの!? あんたがそうやって自堕落だと、担当アイドルにも影響するのよ!? 小学生だっているんだからシャキッとしなさい!」
P「す、すまん……!」
冬優子「謝罪の『言葉』は要らない。そんなものがいくらあっても机は綺麗にならないわ。行動で示しなさい。」
P「は、はい!」
冬優子「ちょっと!」
P「え?」
冬優子「だれが正座を解けと言ったのよ。」
P「いや、『行動で示せ』って……?」
冬優子「ふゆは『言葉』は要らないとは言ったけど、謝罪が要らないとは言ってないわ。」
P「……と言いますと?」
冬優子「脚に頬擦り。」
P「え?」
冬優子「……ん!」
P「いや、あの……黛さん?」
冬優子「『ふゆ様』。」
P「……ふゆ様。あの〜、聞き間違……
冬優子「二度は言わないわ。」
P「……ぅ、……。」
冬優子「は・や・く」
P「ぐぬぅ……。」スリスリスリスリ
冬優子「ふふっ、はーい、ご苦労様♡」パシャパシャ
P「お、おい! 写真は……!」
冬優子「……。」
P「……?」
冬優子「……と、まぁ、こんなカンジで。」
P「おい、写真。」
冬優子「じゃ、ふゆレッスンあるから。」
P「おい。」
冬優子「お疲れ様でした♪プロデューサーさん♡」
ガチャッ バタンッ
P「あっ、おーい! 消しとけよーっ! ……はぁ。スパルタってあんな感じなのか?」
P「……。」
P「……掃除しよ。」
◇
透「おはよ、プロデューサー。」
P「おはよう、透。」
透「あー、なんだっけ、あれ。す……すぱ……すぱだり?」
P「あぁ、『スパルタ』だな。」
透「そう、それ。……ってなにするの?」
P「まぁ、少し厳しめにプロデュースしてくって感じかな。」
透「へぇー。厳しく……か。」
P「そういえば、円香は一緒じゃないのか?」
透「うん。この後のミーティングでしょ? 私と樋口にきた仕事の。」
P「あぁ。15時からと連絡してたはずだが……。」
透「今は……。おっ、ぴったり15時になった。」
P「……先に始めてるか。」
透「おっけー。」
円香「ハァ……っ。すみません、遅れました。」
透「おっ、きた。」
P「……円香、なんで遅れたんだ?」
円香「なんでって……。」
P「円香。透もいるから言っておくが、報連相は忘れるな。遅れると仕事にも支障をきたすし、状況整理やコミュニケーションといった点においても重要なんだ。」
円香「えっと、あの……
P「それに、何かの集まりがある場合は10分前には集まるように心がけてくれ。円香がどう思っているかはわからないが、アイドルも立派な仕事だ。手を抜いて仕事をするのは、関わっている人に失礼になる。」
円香「……す、すみ……ません。……グスッ」
P「……今後は気をつけてくれ。」
透「あれ? プロデューサー見てないの?」
P「……なんの話だ?」
透「ほら、プロデューサーも入ってるノクチルのグループ。」
P「……え? 来てないぞ? ほら。」
透「あー。これアプデしないと。」
P「あ、アプデ……!?」
P「……と、透。文面見せてくれ。」
透「ほら。樋口から30分前にきてるよ。電車遅延して遅れるって。」
P「……。」
P「……ま、円香、」
円香「……グスッ。い、いえ。だいじょう……ぶ、です……。グスッ。」
P「す、すまん!! 俺の早とちりだ! いや、俺に非がある! 申し訳ない!!」
円香「グスッ。い、いえ、今後は……きをつけ、ます……。ズビッ。」
透「樋口、めっちゃ息切れてたよね。来た時。走った?」
円香「……ん。……グスッ。」
P「ほ、本当にすまん!! な、なんでもするから許してくれ!」
透「えー。いいなー、樋口。」
円香「……グスッ。」脚スッ
P「ま、円香……?」
円香「……頬擦り。グスッ。」
P「……は、はいぃ……。」
スリスリスリスリスリスリスリスリ
◇
P「はぁ……。また写真とられた……。」
にちか「おっはよーございまーす!」
P「あぁ、にちかか。おは……
にちか「なーにしけた面してるんですか〜? いつにも増しておじさんオーラ全開ですね〜! つんつんつんつん!」
P「いや、俺はまだ二十代……いたいっ、こら、やめ……
にちか「つんつんつ〜ん! ぽよんぽよ〜ん!」
P「にちか、こら、お腹つつくな……いたっ……
にちか「女子高生から突っつかれて喜んでるんじゃないんですか〜? えいっ、えいっ! あははっ、この変態おじさ〜ん!」
P「……にちか。もう美琴は自主練に行ってるぞ。」
にちか「え?」
P「遊んでるヒマ、無いんじゃないか?」
にちか「……い、言われなくてもわかってますよ〜。プロデューサーさんが元気なさそうだったから構ってあげたんじゃないですか〜! 女子高生の貴重な時間を使ったんですから、感謝してくださいよ〜!」
P「うん、ありがとう。でもな、その貴重な時間は俺のためじゃなく、自分の、ひいてはユニットのために使ってくれ。」
にちか「……はーい。」
トボトボ ガチャ
P「にちか。」
にちか「……なんですか?」
P「……一緒にがんばろうな。」
にちか「……はい。」
バタン
P「……。」
P「……あんまりスパルタじゃなかったか。にちかには今度からもっと厳しく言おう!」
◇
はづき「プロデューサーさん。この一週間、お疲れ様でした〜。」
P「いやー、ほんとに疲れましたよ。」
はづき「プロデューサーさんはこの一週間を過ごして、いかがでしたか?」
P「んー、みんな引き締まってきたと思います。なんというか、緊張感みたいなものを持つことができたんじゃないですかね。」
はづき「なるほど〜。」
P「でも、なんだろう。この一週間でみんなと距離を感じるようになったというか。避けられはじめてる気がするんですよね……。」
はづき「……それについては大丈夫じゃないでしょうか〜。むしろ、スパルタ期間の終了に伴うアイドルの皆さんの反動が心配ですね〜……。」
P「『反動』ですか?」
はづき「まぁ、それについてはこのあと理解すると思いますよ〜。」
P「はぁ。よくわかりませんが……。ところで、複数回実施すると言っていましたが、また『スパルタプロデュース』ですか?」
はづき「あー、それについてなんですが……『スパルタプロデュース』はしばらく封印しましょう〜。」
P「あれ、封印ですか。」
はづき「はい〜。……にちかがこの一週間でだいぶ弱ってるみたいで……。家ではずっと自室に閉じこもってるし、ともすれば何かに急かされるように事務所に向かうので……。」
P「……すこし厳しくしすぎたかもしれないです……。すみません……。」
はづき「にちか以外にも、匿名でクレームが数件……。ただ、スパルタを良く思っているアイドルも何人かいるみたいなので……。」
P「やっぱりクレームはあるよなぁ……。」
はづき「賛否両論でしたので、廃止にするよりも封印というかたちで、より良くできる見込みがあれば、それを取り入れて再び施行しましょう〜。」
P「そうですね。今回はいい実験になったと思います。」
はづき「はい〜。」
P「ちなみに、次はもうプランがあるんですか?」
はづき「ふふ〜。次はですね〜、今回が『鞭』でしたので……
はづき「あま〜い『飴』を与えましょう〜…!」
To be continued …
いつもは悪態ばかり吐くのに都合が悪くなったら泣くのか?くらい言って欲しい(特殊性癖)