茨城県内の業者がインターネットで販売した野生のキノコから、食品基準を超える放射性セシウムが検出された。東京電力福島第1原発事故から11日で15年。福島市のNPO法人「みんなのデータサイト」は、主に東日本で野生キノコの測定を続け、昨年は全体の3割で基準値を超えた。NPOの阿部浩美さんは「原発事故は終わっていないという認識を前提とするべきだ」と語る。(大野孝志)
基準値を超えたのはNPOが昨年12月、県内業者から購入した乾燥コウタケで、精密に測れるゲルマニウム半導体検出器で3時間測定。1キロ当たり421ベクレル(基準値は同100ベクレル)を検出した。国通達に従って生の状態の水分に換算すると同105ベクレルで、基準値をわずかに上回った。
連絡を受けた県は、業者に保健所を通じて電話で指導し、出荷制限がかかっていない市町村で採取し、出荷前に検査を受けるよう伝えた。業者は取材に応じず、指導に「長野県内で採った」と明かしたという。
県内の野生キノコでは昨年9月、常陸太田市で採取したとされ、NPOがフリーマーケットサイトで購入した乾燥チチタケで、同1万5757ベクレルを検出した。汚染された食品を食べれば内部被ばくし、放射能の影響を強く受ける恐れがある。基準値を超えた食品を売れば食品衛生法違反の疑いがあるため、サイト運営者はサイトに出品者向けの注意喚起の文言を加えた。
NPOは原発事故後の15年間、関東・東北地方を中心に野生キノコや山菜のセシウム濃度を測定し、2021年以降は主にフリマサイトやネット通販で購入して調べてき...
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