冬優子「お互いが気持ちよくならないと出られない部屋?」
健全。多分健全。
あなたの作品が2020/10/11の[小説] 男子に人気ランキングに入りました!
ぜひご確認ください。
17 位
サンクスです〜
- 859
- 1,044
- 14,126
冬優子「なにこれ閉じ込められたの?」
P「らしいな」
冬優子「……こういうなにかしないと出られない部屋とかの流行りって、もうとっくに廃れてたんじゃないのかしら」
P「そうは言っても、閉じ込められてしまったからにはなんとかしないとだしなぁ」
冬優子「助けは?」
P「さぁ……きたらいいけど、こういうのって、まぁ、普通に考えて期待できないだろ」
冬優子「まぁ、そうよね……」
冬優子「この部屋にあるのは、申し訳程度の飲食物と……」
P「部屋の真ん中に鎮座してるマットだな」
冬優子「なんていうかこう、ド直球ね……」
P「たしかになにもないのは不便だし……」
冬優子「そりゃあ、そうかもしれないけど」
P「まぁ、文句ばっか言っててもしょうがないだろ」
冬優子「っていうか、そもそもなんであんたはそんなに落ち着いてるのよ」
P「冬優子だって大概落ち着いてるほうだろ」
冬優子「そうかしら? ……そうかもしれない」
P「閉じ込められちゃったもんはどうしようもないもんなぁ」
冬優子「達観してるわねぇ。まぁ、ふゆも呆れ半分諦め半分って感じだけど……」
P「お? 俺は諦めてるわけではないぞ」
冬優子「は? さっきあんた助けは期待できないって言ってたじゃない」
P「助けは期待できないとは言ったけど、そもそもとして、この部屋から出る条件は最初から提示されてるじゃないか」
冬優子「は?」
冬優子「……」
冬優子「…………」
冬優子「っ、はぁ? はぁ!?」
P「おおう、びっくりした。急に大声出すなよ」
冬優子「いやっ、あんっ、正気なの!? 出る条件って……お互いが気持ちよくなることなのよ!?」
P「俺は至って正気だって。冬優子のほうこそ、なにをそんなに慌ててるんだ?」
冬優子「なにをって……ふゆたちアイドルとプロデューサーなのよ!? そんなことバレたら、スキャンダルどころじゃないじゃない!」
P「いや、まぁ、あんま見られていいもんではないけど、スキャンダルは言いすぎだろ」
冬優子「全く言いすぎなんかじゃないわよ……むしろこれがスキャンダルじゃなかったらなにがスキャンダルなのよ……」
P「というか、これくらいならこの前もやったぞ?」
冬優子「は?」
冬優子「え、だ、だれと……?」
P「え? えーと、この前は灯織が本番前にあまりに緊張してたみたいだから、緊張ほぐすために軽く揉んであげたりとかかな……」
冬優子「なんで緊張ほぐす目的で揉むのよ……」
P「あー、あとほかにはなんだっけな……」
冬優子「ほか!?」
冬優子「ひとりのみならず複数の子に手を出してたの!?」
P「手を出すってそんな大げさな」
冬優子「大げさでもなんでもないわよ……」
冬優子「……それで、ほかの子ってのはだれなのよ」
P「あー、えーと、この前はアレだ。果穂に乗ってもらったりした」
冬優子「果穂ちゃん!!!???!??」
P「うわっ、なんださっきからめちゃくちゃ大声出すな」
冬優子「かっ、果穂ちゃんってあんた、まだ小学……っ、えぇ……?」
P「落ち着けって。別に小学生でもする子はするだろ」
冬優子「しないわよ!!!」
冬優子「そんな小学生いてたまるか! ファンタジーやメルヘンじゃあないのよ!?」
P「なんだファンタジーやメルヘンって」
冬優子「んんっ、なんでもないわ……」
冬優子「……それで? どーせまだほかにもいんでしょ。この際だからあんたの罪を全部ぶちまけなさい」
P「罪て。んー、アルスト全員ととかかなぁ」
冬優子「4人!!!」
冬優子「乱れに乱れまくってるじゃない!」
P「なんだ乱れるって。アレだな、あの幸せ空間で幸福論誕生したな」
冬優子「うっさい、その口縫い合わすわよ」
P「こわいって」
冬優子「ハァ……まさかあんたがそこまで節操無しだとは思ってなかったわ」
P「そこまで言わんくても。それで? 出るためにはここでするしかないわけだけど、冬優子はどうする?」
冬優子「……」
冬優子「…………や、やるわよ。ふゆだって、ほかの子たちに負けてられないもの」
P「勝ち負けなんてないだろ」
冬優子「あるに決まってんでしょ! ……とにかく、さっさとマットまで行くわよ」
P「ちょ、引っ張らないで」
冬優子「……」
P「……」
冬優子「…………」
P「……あの」
冬優子「なに」
P「なんで目閉じてんの?」
冬優子「なんでって……ムードとかそういうの、大事にしたいし……」
P「ムード?」
冬優子「あ、あんたはもう慣れてるかもしれないけど……っ、ふゆはこういうこと、初めてなんだから、ちゃんとしたムードでやりたいっていうか……そのくらいのワガママ言ったっていいじゃない」
冬優子「だから、その……キス、しなさいよ」
P「……」
P「……は?」
P「なんで?」
冬優子「なんでって……ちゃんとしたムードでやりたいからって言ったじゃない……っ!」
P「いや、そもそもね」
P「マッサージにムードってなんだ……?」
冬優子「なんであんたはこう毎回……っ、紛らわしい物言いをするのよ……!」
P「いや、まさかそういう意味に捉えていたとは思わなかったし……」
冬優子「……その言い方だとふゆがムッツリみたいじゃない」
P「いや、実際そう……」
冬優子「うっさい!」
P「こわ」
冬優子「じゃあ、さっきの灯織ちゃんを揉んだっていうのは」
P「肩」
冬優子「果穂ちゃんに乗ってもらったっていうのは」
P「背中。あと指圧?」
冬優子「アルスト」
P「みんなで肩揉み合ったり叩きあったり、あと姉妹に手を揉んでもらったり」
冬優子「最後だけやっぱちょっと怪しくない?」
P「正直言ってて俺も思った」
冬優子「それでこれからふゆたちがやるのは」
P「マッサージ」
冬優子「えっちなマッサージ? リンパの流れみたいな」
P「いたって普通の健全なマッサージ」
冬優子「……はぁ」
冬優子「恥ずかしさで死にそう……」
P「まぁまぁ、落ち着けって」
P「ちょっとくらいムッツリな女の子も需要あるかもしれんぞ?」
冬優子「あんたしばくわよ」
P「ごめんって」
冬優子「……とにかくさっきまでのことは忘れて。お願いだから」
P「善処する」
冬優子「じゃあ、マッサージはじめましょ……」
P「とりあえずそこのマットにうつ伏せになって。……あー、ちょっとまたがるみたいになるけど、いいか?」
冬優子「別に、気にしないでいいわよ。さっさと出たいからパパッとやっちゃって」
P「了解。じゃあ、背中から押していくぞ。痛かったらすぐ言ってくれ。……よっ、と」
冬優子「……っ、結構、強めに押すのね」
P「すまん、痛かったか?」
冬優子「ううん、大丈夫。……あぁ、でもこれ、結構気持ちいいかも」
P「ならよかった。いや、まぁ、気持ちよくならなかったら困るんだけどな。……しょっ、と」
冬優子「んっ、ふっ、んん……」
P「……もうちょっと力抜いてもいいんだぞ?」
冬優子「いま……力抜いたら……っ、気まで抜けちゃいそう、んっ、なのよ……」
P「どうせだれもいないんだし気にすることないだろ」
冬優子「あんたが……、いる、じゃない……っ」
P「いまさら気にしたって変わんないって」
冬優子「あんただから、気に、すんのよ……っ!」
冬優子「い、いまだって、変な声出るの抑えきれなくなってるし……」
P「なに? なんて?」
冬優子「ちょっ、顔ちかっ……! 耳に息ぃ、当たってる……っ」
P「ん? あぁ、ごめんごめん。まぁ、とにかく俺のこととかは気にしなくていいから、冬優子はただ気持ちよくなってくれたらいいからな」
P「それじゃあ……次、足、やろうと思うんだけど……大丈夫か?」
冬優子「……」
冬優子「……まだもうちょっと気持ちよくなり足りないから、大丈夫よ。お願いするわ」
P「おし、じゃあやってくか。また痛かったら言ってくれな」
冬優子「ひゃっ……!? ……あぁ、大丈夫よ。ちょっとびっくりしただけだから気にしないで続けて」
P「了解。よっ、と……」
冬優子「んっ、んんん……」
P「背中もそうだけど、普段ダンスレッスンとかもするから、特に足は丁寧にマッサージしていかなきゃなんだよな。気持ちいいか?」
冬優子「ん、うん……っ、気持ち……んっ、いい、わよ……っ」
P「ん、それならよかった。じゃあ、今度上がって太もものほうほぐしていくからな」
冬優子「んっ……はぁ、っ、ちょ、ちょっと待って……んっ、んん……っ、手つきぃ……っ」
P「ん? どうかしたか?」
冬優子「う、ううん……っ、なんでもない……わよ……んぁっ」
P「よし、だいぶほぐれてきたかな……ここで一気に力を入れてっ、と……」
冬優子「んっ! まっ、て、そんな、きゅう、に……っ、力入れたらぁ……っ!」
冬優子「ダメっ、まって、んっ、だめ、だめだめだめ───」
P「よしっ、これで終わりっと!」
冬優子「…………え?」
P「お疲れさま冬優子。気持ちよかったか?」
冬優子「いまので、おわり……?」
P「え? そうだけど。……あんまやりすぎても、セクハラになっちゃうかもだしな」
冬優子「……そう」
P「それで、どうだ? 気持ちよくなれたか?」
冬優子「…………えぇ、おかげさまでね」
冬優子「……それじゃあ、今度はふゆがあんたを気持ちよくさせてあげる」
P「お互い気持ちよくならないと出られないんだもんな。すまんが、たのむ」
冬優子「えぇ、ふゆに任せておきなさい。とりあえずこっち向いて」
P「え? うつ伏せじゃなくて?」
冬優子「いいから」
P「わかったけど……」
冬優子「んっ、ちゅ……」
P「んっ!?」
冬優子「れる……ちゅ……っ、はぁ……っ!」
P「っはぁ! ちょっ、急になにを……っ!」
冬優子「なにって、あんたを気持ちよくさせてんの」
P「気持ちよくって……! マッサージとかじゃ」
冬優子「ふゆは気持ちよくさせると言っただけで、マッサージしてあげる、だなんて一言も言ってないわよ?」
P「そうだけど……っ!」
冬優子「いーから。あんたは黙ってふゆになされるがままになっておけばいいの。……ちゅ」
ガチャッ!
P「んっ……っ、はぁ……ふ、冬優子? いま多分扉開く音したって! だから、な? もう大丈夫だぞ?」
冬優子「なんだ、初めからこうやってキスしてればすぐ済んだじゃない。いまさらになってやめるなんて無理だけど」
P「待てって、一回落ち着こ? なっ?」
冬優子「ふゆは落ち着いてるわよ。だいたい、こうなったのもあんたのせいなんだからね」
P「俺……?」
冬優子「あんたのマッサージの手つきのせいなのよ」
P「いや、俺はそんなつもりじゃ……っ!」
冬優子「別にあんたの意図がどうあれ関係ないんだけど」
P「じゃあ……っ! だ、だいたいもう扉も開いたんだし、だれか入ってくる可能性もあるんだぞ……っ!?」
冬優子「こないわよこんなとこに人なんか。でもそうね。開いたっていうのはちょうどいいわよね。あんたも気持ちよくなったってことなんだもん」
P「ちょっ、ストップ……せめて場所変えよう……っ」
冬優子「ダーメ。……ふゆをこんな風にさせたセキニン、とってくださいね♡」
おわり