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The Works "いくら食洗機とはいえ、毎度いちゃこちゃに巻き込まれるのはごめんだ!!【術弓】" is tagged "腐向け" and "キャス弓".
いくら食洗機とはいえ、毎度いちゃこちゃに巻き込まれるのはごめんだ!!【術弓】/Novel by 85市

いくら食洗機とはいえ、毎度いちゃこちゃに巻き込まれるのはごめんだ!!【術弓】

3,057 character(s)6 mins

2021年9月5日に開催されたWebイベント『ゆみざんまい』でネップリにしていたキャス弓をうp
現パロで同棲してます。
当日この話関連で話上げるとか言ってあげてなかったです申し訳なかったです。今後うpする予定なので待ってた方はもう少しお待ちいただければ…!!
あと当時表紙だった絵ですがpixivで絵を上げたことがないので表紙設定わからんのだが~~~~~????ってなっているため今回は割愛します。わかったらしれっと変えているかもですすまん。

キャス弓はかわいいんじゃ~~~~~ッッッッッ

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 ピンポンとインターフォンが鳴る。
家を訪ねる人は大体決まって親しい人間か宅配業者か。おそらく後者だろうと思った俺は玄関に向かおうとソファから立ち上がった。が、同じタイミングでアーチャーも立ち上がった。
「私が行くから」
 そう言ってそそくさと業者を出迎えたアーチャー。その足取りがなんだか浮かれていて。珍しいこともあるもんだと眺めていたら大きめな箱を抱えて戻ってきた。んな大きいもん頼んでいたか?聞くとアーチャーは年齢不相応な子どもっぽい顔で俺に言った。
「キャスター見てくれ!!来たぞ、食洗機が!!」
「……食洗機、だぁ~あ?」
 俺のライバル登場の瞬間である。


 誰もが羨む最新型、幅も取らないコンパクトタイプ、とか言われているが結構なずんぐりむっくり具合だこと。新人のくせにキッチンでデカい図体のさばらせたせいで先輩であるケトルが怯えていやがる。
 汚れに応じて洗い方チェンジ?んなの俺にだって出来る。乾燥機能はついていないが。
ここ数ヵ月アーチャー指導のもと、手伝いを行ったおかげで家事が少しずつ出来るようになってきた。アーチャーから直々にお願いしても?と任せられるようにもなってきた。こう考えると俺の方が有能じゃねえの?時間短縮にだってなるさね。なのによぉ、君も楽になるだろうって。あんまりだろ。
「……キャスター、口に合わなかったか?」
「んぁ?なんでだ?」
「いや、すごい顔して食べているから……」
 美味しくないのかと声色を落とすアーチャーに全力で首を振って否定する。今日もめちゃくちゃうめえよ、ちょっと考え事をしていただけだから気にするな。そう言って大口あけておかずと米を頬張る。みそ汁も飲み干して綺麗に箸を揃えて両手を合わせた。
「ごっそさん!!今日もうまかった!!」
「ああ、お粗末様」
 食べ終わり、アーチャーが自分のと俺の食器をまとめ、キッチンへ持っていこうとするのを挙手で止める。先生に当てられるのを待つ小学生みたいに大声ではい!!と叫ぶと呆れたような表情を返された。
「なんだねキャスターくん」
「アーチャーさん!!今日は俺が皿を洗ってもいいすか!!」
「その提案は嬉しいのだがねキャスターくん、我が家にはもうその役目を任せられる彼がいるから……君には予洗いを頼もうかな?」
 お願いできるかね?渡された食器の重みを腕に感じながら眉間にシワが寄る。アイアイサー……不満全開の了承の言葉。自然と下唇が前に突き出る。回れ右をしてキッチンで堂々としているソイツを睨んだ。さっと洗った食器達を無造作に突っ込んで、教えてもらった操作を行う。

 スタートボタンを押せば軽快な鼻歌とともにそいつは動き始めた。たった数週間で俺のポジションを奪い、今日もせっせと働いてはアーチャーに誉められるだろう。

さっすがは家電が好きなアーチャーに見初められただけありますね~~~~クソッッ!!!!
 不満全開、すごすごとリビングに戻れば呆れた顔を継続したアーチャーが俺のことを見ていた。ソファの端、アーチャーと距離を空けてドカリと座ればちょっとだけこちらに寄ってきた。……かわいいな?
「まだルームメートのことが受け入れられないかね?」
「……んなことねーですけどぉ」
 ぶすくれた表情を顔を隠さずにアーチャーを見る。わざと下から俺の顔を覗き込む仕草、俺の機嫌を取りたい時にやる仕草。身長が俺より高いくせに大きい身体丸めて俺が好きな顔すんだもんよ。これで5千回くらい機嫌取られた俺。チクショウ、早くも機嫌が直りそうになる。だけど今日は負けねえからな!!
「私としてはキャスターが彼と仲良くしてくれると嬉しいのだがね」
「……そうさな、今すぐアイツを解雇してくれんなら最後くらい仲良くしてやるさね」
 にこり、笑って見せるとアーチャーも人受けの良い笑顔を浮かべる。表情は友好的だがお互いの間にあるソファの縫い目はどんどん堀を深くさせていく。毎度お馴染み俺たちの定例行事。ノルマ達成。恒常召喚。ま、要するに、いつもの言い合い開始だ。


「大体な、君が食器を洗う時に服をべちゃべちゃにするのがいけない」
「はあ?服なんて洗えばいいだけじゃねえか」
「あのな。君の服が、そのTシャツだけでいくらすると思っているんだ?それに君、表記タグも一切見ずに洗うだろう?おかげですぐほつれたり、形が崩れたりする。私はそれが堪えられない。だから彼を雇ったんだ」
「服なんざ駄目になったらまた買えばいいだろ。買えなくなるほど安月給じゃねえっての。それにあんなやつ使わなくたって俺とお前ですぐ片付けられるだろ」
「君が私に服を洗わせてくれれば食洗機を買わずに済んだんだ、嫌ならこれから洗濯担当は私にしろ」
「イ・ヤ・で・す。お前が全部一人で家事やったら俺とイチャコラする時間が減るじゃねえか。料理はお前専任だがその他は時間をがあった方がやればいいし、洗濯は各々って同棲した時決めた、譲れん」
「じゃあ貴様が服をべちゃべちゃにするから食洗機も譲らんぞ!!継続して使ってやる!!」
「お前は何もわかってねえ~~~!!なんのための広いキッチンだと思ってんだ!!あそこでお前が料理作って俺が隣で洗い物したり、ちょっとした会話しながらお前が味見って言って俺にあーんしてくれたりするあの空間がいいんだろうが!!」
「たわけ!!そんなことした覚えはない!!」
「する前にアイツが来たんです~~~~~全部俺の妄想!!俺の想像力舐めんなよ!!」
「というかいつもコラコラしているだろうが!!」
「俺はイチャイチャしてぇんだよ!!」
 俺もアーチャーも一歩も引かない、そんなにらみ合いを終わらせる間抜けな音。ピロリロリ、アイツが洗浄と乾燥を、ついでに俺らの言い合いも終わらせる合図が部屋に響く。片付けるためにソファから立ち上がったらアーチャーも同じタイミングで立った。

 向かう場所も同じで、ちゃんと乾燥しているのを確認し、分担して食器を片付けていく。終始無言で。
皿を食器棚に戻しているとアーチャーが大きな独り言をもらした。
「……別に、他の場所でも出来るのに」
 なぜこの場所に拘るんだ。ムッとした表情を崩さないやつに俺はため息をする。
「ばーか、別にこの場所だけじゃねーっての。この場所も、他の場所も、俺は家でアーチャーとイチャイチャしてえんだよ」
 だからその時間を取られたくないの、わかるか?投げ掛けた問いにアーチャーは呆れたように鼻で嗤う。
「なるほどな?外ではしたくないと」
「っかー!!言うと思った!!」
 お前はそういうやつでしたね!!ああ言えばフォー・ユー!!揚げるのはゲソだけにしとけよ!!外でもイチャつきてえんだわ!!でもコイツ使うの反対ですからね!!俺は譲りませんからね!!
 俺の遠吠えを聞いて、アーチャーは子どもみたいに笑った。


「キャスター、これ洗ってくれ」
 相変わらず食洗機のアイツは継続雇用、ルームメートとして食後の食器を洗ってくれている。
「ああ、任せとけ」
 んで俺は、アーチャーが料理で使ったちょっとしたものを、アーチャーの隣で洗っている。
「今日の昼飯なに、それうまそう。味見は?」
「さっき自分でしたからいい」
「俺も味見したい、アーチャー、俺も。味見してぇの、なあ、駄目?」
「うるさい!!」
「あっつぁ!!!!」
 もちろんイチャコラしながら、な。


2021/0905.

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