ここはアンガーポルノショップ「X」。今日も暇人たちが怒りのやり場を求めて集まってくる。
店内にはさまざまなジャンルのアンガーポルノが置かれており、見ているだけでも飽きが来ない。店主のEさんに聞いたところ、特に「政治・経済」「男女論争」「いじめ問題」は鉄板ジャンルでとても売れ行きが良いそうだ。
「最近はネタの良し悪しなんか関係なく、入荷した途端に『これは怒るべきだ! みんなもっと怒れ!』って口コミが広まりますからね。毎日開店前から行列ができていますよ」
Eさんにとっては嬉しい悲鳴だ。
もっともEさんは口コミ人気にあぐらをかいているわけではなく、さらに客足を伸ばしてもらおうと工夫をしている。例えばこちら、「日替わりランチ」という定食メニューのようなコーナーにはEさんが毎日、自らがランダムピックアップしたアンガーポルノを展示している。中には傍から見てどうでもいいような内容も含まれているが、客は手にした途端怒りのスイッチが入って喚き散らす。怒りは他の客にも伝播し、次々とアンガーポルノを買っていく。まさに日替わりランチを食べる感覚で、安い値段で怒りが消費されていく。Eさんはその様子を見るのが楽しみだという。
どういう客層が多いのかEさんに聞いてみた。
「正義感が強い人ですね。特に自分が許せないというだけのことを社会正義にすり替えてかつ他人に考えを押し付け、そういう自覚も無い方がほぼ毎日買いに来てくれます」
それはちょっと怖いですね、と私は言った。Eさんは話を続ける。
「あと、怒る趣味が無い人でも買いに来てくれることが多いんです。冷笑家というか、怒る人にツッコんだり小馬鹿にしたりするタイプの人ですね。ウチで買ったアンガーポルノを『こいつらこんなしょうもないことで怒ってるんだぜ』って話のネタにするんです。でもそれが結局宣伝になって怒りたい人を呼び寄せてくれるんですよね。むしろ冷笑家が怒る側に転ぶこともあります」
私は思わず笑ってしまった。怒りという感情が、これほどまでに一瞬で人々を引き寄せる力を持っているとは。
「怒りって本当に手軽に発散できるし、ちょっとしたことで心の中に溜まったものがスーッと出てくれる。最初はその発散が気持ち良かったとしても、次第にもっと強い怒りを求めていくようになってしまうんです」
「それって、まるで依存みたいな感じですか?」
「そうですね。正義感を持ち続けることで自分を守っているつもりでも、知らず知らずのうちにその正義が暴走して他人を傷つけたり社会に迷惑をかけることもあるんです。そこに気づく人はウチの客にはいませんけどね。だからこそ商売が成り立つんですけど」
インタビューの最中、陳列棚から怒声が響いてきた。Eさんによれば当たり前の光景らしい。最後に尋ねてみた。
「正義の暴走の末に自分の身を滅ぼすこともあると思うんですけど、そのことについてどうお考えですか?」
「別に。まあウチには来れなくなるでしょうけどね。でもこちらとしては一人二人常連客がいなくなったところで新しいお客様が入ってくれれば良いだけのことですから」
Eさんの言葉は自信に満ちていた。この世には怒りのネタが道端の小石のように転がっている。アンガーポルノショップ「X」が無くなることはないだろう。
はてなじゃねーのかよ
感動ポルノに端を発するこのポルノ用法って結構卑劣だよな。 気持ちよくなることという当てはめ方でしかないのに、そこにポルノ=下卑た悪みたいな刷り込みをしてる感じ。 スポーツ...
スポーツ観戦ポルノは選手のユニフォームの食い込みやらの際どいシーン、観客席の女を盗撮してシコるとか、別のやつもあるからややこしいな。
○○ポルノってのがそもそもそういう味方と同一視することで悪質、下品みたいな印象刷り込む変形レッテルだからね
ポルノ=悪?それも偏見じゃん
アスペ文盲ってなんでまともに文章読めないのに絡むの?
ゴメンゴメン偏見ってかただの決めつけでしかなかったね
読めないからじゃない?
安全なところから知らんバカ正論棒で殴るの楽しすぎるから仕方ないだろ