《船員志望学生の学生向け》 現役学生が語る、神戸大海洋政策科学部のリアルな魅力とは
「将来、船に乗って働きたい」「航海士・機関士を目指したい」
そんな夢を持つ高校生や受験生のみなさんへ。
神戸大学海洋政策科学部での、“海技士(三級)”取得までのリアルをお伝えします!!
この記事は、航海士・機関士志望の学生に特化した記事です。
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数少ない、海技士を目指せる学校として
まず初めに、航海士や機関士となるには、海上技術学校、商船高専、海技短大などの選択肢があり、商船系大学もその1つです。海技大学校という教育機関も芦屋市に所在しますが、学卒者などが入学できるところで、高校卒業後すぐには入学できません。高校卒業直後に入学可能となるのは、海技短大と商船系大学のみです。海技短大とは、2年間の修学で4級海技士の資格が目指せる、小樽・宮古・清水・波方・唐津の5校。一方で、商船系国公立大学は4年半の修学で3級海技士の取得を目指すことができ、全国に神戸大学と東京海洋大学のたったの2校です。その中でも、文系学生が受験できるのは神戸大学海洋政策科学部のみです。学科のような仕組みである領域への配属も入学後で、船乗りへの幅広い視野を持って選択することができます。
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海洋政策科学部とは
海洋政策科学部は、神戸市の東灘区に位置し、海辺の深江キャンパスがメインです。文理混合で入学し、2年次から領域に配属されて専門的に知識を身につけていきます。領域はすべてで5つで応用科学領域、基礎科学領域、ガバナンス領域、航海学領域、機関学領域です。航海学領域と機関学領域の総称を、海技ライセンスコースと言います。入学次の文理に関わらず、どの領域にも配属希望を出すことができます。海にさまざまな形でアプローチすることができ、航海士や機関士も大きな柱の一つです。
海洋政策科学部の概要については、https://note.com/fune_tenshoku/n/na8ab61923643をチェック。
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神戸大学海洋政策科学部(海技ライセンスコース)での流れ
1.入学試験:志選抜という総合型選抜のようなものと、一般方選抜があります。一般方選抜は文系は前期日程のみ、理系は前後期の両日程があります。(入試の詳細はホームページをチェックーhttps://www.ocean.kobe-u.ac.jp/applicants/)
2.1年次:文理混合で授業を受けます。必修授業は全員で受講し、他の一般教養科目などもこの年で取り切る学生が多いです。月から木は、六甲キャンパスで一般教養科目や語学を受講し、金曜日のみ深江キャンパスで専門科目を受験します。この年の秋から冬にかけて領域選択について考え、希望を提出します。
3,2年次:領域に配属されて本格的な学びがスタートし、小規模な実習が増えてきます。毎日の授業は、深江キャンパスで行われるようになり、シミュレターなどを利用した授業が増えます。このことから、海技試験にかかかる授業も始まり2級筆記の受験を始めます。一部の学生は、2年次中に1級まで取得することもあります。
4,3年次:さらに実習などが増え、授業が忙しくなります。夏には企業のインターンシップもあって、船乗りを意識した生活が始まります。冬にはJMETSでの実習も始まり、ここからが船員教育の始まりとも言えるかもしれません。就職活動に向け、3級海上無線通信士の試験やTOEICの受験も必要となります。
5,4年次:この年の春から夏にかけて就職先が決まる学生が増え、実習などにおいても後輩育成の面が大きくなります。海技ライセンスコースでは、2級海技士の筆記試験に合格すると卒業論文を免除されるので、他学部の学生よりは少し肩の荷が軽いと言えるかもしれません。ただ、ゼミでの活動などはあるので、放免と言った感じではありません。
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神戸大学の訓練環境
・練習船兼調査船 海神丸
海洋政策科学部は、独自の船舶である海神丸を所有しています。総トン数は892トンと、以前の練習船よりも大型化しています。最新の設備を搭載し、大学研究に活用される技術が集結されています。この船舶を利用した短期間の実習も実施されます。
・操船、エンジンシミュレーター
学内には2機のシミュレーターがあり、航海士訓練に効果を発揮しています。360°フルスクリーンのものもあり、外部への講習等にも利用されます。機関士育成のための、エンジン系シミュレーターも完備されており、船上同様の訓練が学内で可能になっています。
・港町神戸
学校には直接関係ありませんが、海洋政策科学部は日本有数の港町神戸に位置し、1年を通してさまざまな船舶が往来します。船舶の一般向けのお披露目会などはもちろん、当学部学生向けの見学会などが開催されることもあり、船に触れる・乗る機会は格段に増えると思います。また、神戸・大阪を含め関西圏はさまざまなフェリーが集結しており勉強以外でも海・船を楽しむことができます。
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さまざまな実習
●海神丸での短期実習(2年次から)
練習船「海神丸(かいじんまる)」を使った短期乗船実習も充実しています。
• 2年生から数回(主に前期)
• 3泊または4泊の短期航海
• 目的:操船、見張り、航海計画、エンジンチェックなどの基礎体験夜間の当直や、甲板清掃、食事当番などもあり、船内での生活を丸ごと経験します。
●本格乗船実習(3年・4年・卒業後)
独立行政法人海技教育機構(JMETS)の練習船で長期の実習を行います。JMETSには帆船の日本丸と海王丸、汽船の銀河丸、青雲丸、大成丸があります。これらに、4年間の大学生活で合計半年間、その後の乗船実習科で半年間乗船し、合計で1年の乗船履歴を得て3級海技士の資格を得ることができるようになります。
時期 内容
3年次(1〜3月) 3ヶ月間の実習
4年次(1〜3月) 再び3ヶ月間の乗船実習
卒業後(4〜9月) 乗船実習科(6ヶ月)
例年、乗船実習科に進学するのは、船乗りとしての就職が決まっている学生で、海技ライセンスコースののおよそ半分ほどです。学部時代に船員教育を受け、乗船実習を経験しても、海技士資格を取得せず就職する人も一定数います。
●カッター実習 航海限定
航海学領域所属の2〜4年生の前期には、週に1回・4時間ほどのカッター実習があります。
これは、8〜10人乗りの小型艇(カッター)を、先輩・後輩混成のチームで漕ぐという、海技士養成ならではのユニークな授業。
• 船の動きを身をもって学べる
・風や波などの海象を肌で感じて、感覚を覚える
• チームワークが自然と身につく
• 先輩からの様々なアドバイスが聞ける
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「合宿みたいで楽しい」——乗船実習のリアル
3ヶ月や6ヶ月の実習ってキツそう…?
実は、「楽しかった」「一生の思い出になった」と語る学生が多いんです。
• 全国から来た同世代と同じ船に乗る
• 当直や操船をチームでこなす
• 何ヶ月も同じ部屋で生活するので、とても仲が良くなる
まさに、合宿の延長のような濃い時間。ここで得た仲間との絆は、卒業後の人生にもつながります。
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気になる質問??
・寮や下宿はありますか?
⸻はい。白鴎寮という伝統ある寮が徒歩10分くらいのところにあります。入寮は強制ではありませんが、家賃が3万円以下で済むので一人暮らしの多くの学生が入寮しています。門限や食事などは一切なく、1ユニット4個室での半共同生活のようなものです。
・領域配属の希望は必ず通る?
⸻海技ライセンスコースに関しては、ほぼ確実に通ります。領域にそれぞれ定員が設けられていますが、5つの領域の定員の合計は1学年の学生の総数を上回っており、大体の学生は希望が通ります。特に海技ライセンスコースは定員が多いのに加え、他領域ほどの人気はないので今までにこぼれた人はいません。ガバナンス領域は比較的定員が少なく、文転のような形になるので人気が高く、希望が外れる人も出てきます。
・文系入学は入学後大変?
⸻もちろん大変です!!1年次の授業は、高校での物理や数学の履修が前提なので文系学生には遥か高度な理系知識が求められます。ただ、筆者も文系入学ですし、他の文系学生も含めて、進級は難なくできます。無知から必死に頑張るので理系学生より成績が良くなることもザラにあります。機関学領域に配属を希望する場合は、さらに厳しい壁にぶつかるかもしれませんが、不可能といったレベルでは全くありません。本人の努力次第でなんとでもなる範囲です。
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まとめ:大学で“本気の船乗り”を目指すなら、ここがある
神戸大学海洋政策科学部の「海技ライセンスコース」は、
単なる「海について学ぶ学部」ではありません。
**本気で海技士を目指す人のための、“国家資格が取れる国立大学”**なんです。
• 実践的な授業で、知識と感覚を身につけることができる
• 多段階の乗船実習で、海に着いての理解度が高まり新たな意識が生まれる
• 船乗りになる仲間と出会え、夢を一緒に追える環境がある
「いつか、海で働きたい」——その気持ちを形にするなら、
まずは神戸大学・深江キャンパスを訪れてみてください。
きっと、あなたの“航海”がここから始まります。


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