新欧州分析

ソビエト暗黒支配の恐怖忘れるな バルト諸国で広がるKGB「負の遺産」告発 

 KGBは市民を盗聴し、「危険人物」と判断すると、この監獄に収監。拷問し、いわれなき罪でシベリアに送った。自身が無実の罪で連行され、拷問された経験を持つガイドのオクパシジャス・ムゼスさんは「KGBは、ソビエト体制に反発した有力指導者から連行した」と証言した。

 リトアニアの首都ビリニュスにあった旧KGB本部も民間業者がKGB博物館(ジェノサイド犠牲者の博物館)として公開。KGBが行った盗聴や監禁、拷問、処刑などを現在に伝えており、ポーランドで大戦中に起きた指導層に対する大量虐殺「カチンの森事件」と同様の非道がバルト三国でも起きていたことを物語っている。

 ムゼスさんは「91年に再独立を果たすまでの約50年間、KGBによる迫害は、ソビエト暗黒支配の象徴。ロシアが北方領土を奪って日本に返還しないように、ソ連の後継国家ロシアは全体主義のスターリニズムを続けている。その恐怖の実態を世界に知ってもらいたい」と語った。

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