「昔チッソ、今東京電力」水俣病と放射能汚染。国策を後ろ盾とする巨大企業がまき散らした毒が、共同体の営みを破壊し続けている現実
作家の故・石牟礼道子(いしむれ みちこ)は、福島原発事故の複合汚染に接して、日本を「毒死列島」と呼んだ。自身の生涯を費やした水俣の過酷な闘争と重ね、この国はまだ懲りずに同じ過ちを繰り返すのかと。「昔チッソ、今東京電力」といわれ、国策を後ろ盾とする巨大企業がまき散らした毒は、多くの人々の郷土と健康を奪った。
そして今もその毒は消えず、命を脅かし続けている。石牟礼と交流のあった田中優子氏(元法政大学総長・近世文学研究)と、福島県飯舘村で起きた102歳の老農夫の自死を追った、ジャーナリスト・青木理氏が3.11と水俣を巡って、貨幣による豊かさを得る代償として、私たち日本人は何を犠牲にしてきたのかを問い直す。
この記事のまとめ
- #12011年4月福島で102歳の老人が自ら命を絶ったのはなぜか? 新聞を中心に朽ちていく日本のジャーナリズムと、孤立を深める人々
- #4健康だった102歳の老人はなぜ自死を選んだのか? 震災から1ヶ月後、福島第一原発から40キロの村で起きた悲劇
- #5過疎地に押しつけられた原発が放射性物質を撒き散らし、福島県の美しい飯舘村を破壊…経済発展と引き換えに日本がこの100年で失ってきた本当の豊かさとは
- #6「こんな山の中で長年暮らしてきた俺が街場のアパートに暮らせるわけがねえだろ」原発事故によって壊されてしまった村に戻り、生活する70歳の老人の生き方からわかること。「この風景は私」という世界観
- #7「昔チッソ、今東京電力」水俣病と放射能汚染。国策を後ろ盾とする巨大企業がまき散らした毒が、共同体の営みを破壊し続けている現実
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