おむつ交換で抵抗され入所者を虐待 特養などを行政処分 愛知・豊田
職員による入所者への虐待があったとして、愛知県豊田市は16日、同市中根町の特別養護老人ホーム「豊田みのり園」などに対し、新規利用者の受け入れを3月から3カ月間停止させる行政処分を行い、発表した。
市によると、処分を受けたのは同特養ホーム(定員90人)と、同じ施設を使う「みのり園ショートステイセンター」(同20人)。介護保険法の人格尊重義務に違反したという。新規利用者の受け入れ停止期間は3月1日~5月31日。
市や施設の説明では、特養ホームで2024年11月24~25日の夜勤帯、介護職員の1人が入所者の1人のおむつを交換した際に抵抗されたため、頭をたたいたり体を踏みつけたりした。入所者は複数の肋骨(ろっこつ)が折れるなどのけがを負った。25日朝に施設が事実を把握し、その後、家族や市、豊田署に連絡。職員は謹慎処分を経たあと、同年12月に退職した。入所者は通院して回復し、今も入所中だという。市と施設は「プライバシーに関わる」として、職員や被害を受けた入所者の性別・年齢などを明らかにしていない。
市はその後の調査の結果、同施設でこれ以外の虐待はなかったとしている。施設側はその後、建物内に見守りカメラを導入したほか、職員のメンタルケアを進めたり、匿名で通報できる外部窓口を設置したりするなどの対策を進めているという。